日本でちょうどいいサイズは新型ミニ・シリーズの起爆剤になるか
BMWは傘下であるMINI(ミニ)の新型モデル「ミニ・エースマン(MINI Aceman)」を、2024年4月24日に北京国際モーターショーで世界初公開しました。
【画像】「えっ…!?」これが新しいミニ!? 「ミニ・エースマン」を写真で見る(40枚)
これまで発表された新世代ミニシリーズ(ミニ・カントリーマン/ミニ・クーパー3ドア)同様、BEV(Battery Electric Vehicle=電気自動車)がメインになることが発表されています。
ミニは2001年にBMWがローバー社を買収したことで生まれ変わり、ミニらしさを継承しつつも走行性能や扱いやすさは現在のクルマの基準を満たすクルマとして、世界各国で支持されています。
新型ミニ・クーパー3ドアと新型ミニ・カントリーマンは2023年9月に世界初公開されましたが、新型ミニ・エースマンは約半年遅れで登場しました。
新型ミニ・エースマンはコンパクトSUVの位置づけとして誕生し、過去のミニのラインナップにあった5ドアモデル「ミニ・クラブマン」に近い扱いとなる見込みです。
新型ミニ・エースマンのパワートレインは、ほかの新型ミニと同様のものを採用し、ベースモデルのミニ・エースマン「E」では最高出力は184馬力、最大トルクは290Nmで、上位モデルのエースマン「SE」では21馬力、330Nmとなっています。
なお、バッテリー容量もモデル別に異なっており、ミニ・エースマンEではバッテリー容量42.5kWh、WLTPサイクルの航続距離は最大310kmとなっており、ミニ・エースマンSEではバッテリー容量54.2kWh、WLTPサイクルの航続距離は最大406kmを達成します。
同じBEVの日産「リーフ」が40kWhと60kWhの2つのバリエーションなので、近いラインナップといえるでしょう。
日本でも使いやすいサイズ感にSNSでは賑わいをみせている
新型ミニ・エースマンのエクステリアは、五角形のリングで囲まれたLEDヘッドライトやメッキを排除したグリルデザインは、新型ミニ・カントリーマンに近い造形で、ひと目でミニとわかるものになっています。
インテリアも他の新型ミニ・シリーズ同様にシンプルなデザイン構成になっていて、24cm有機ELタッチスクリーンディスプレイとセンターコンソールに並べられたトグルスイッチがあるぐらいです。
ボディサイズは全長4070mm×全幅1754mm×全高1514mmで、クーパーより約200mm長く、カントリーマンより約350mm短いサイズで、日産「ノート オーラ」とほぼ同寸の扱いやすいサイズとなっています。
このようにミニらしさを引き継ぎながら、日本でも扱いやすいサイズということもあってSNSでは賑わいをみせています。
SNS上では「カッコいいじゃないですか、個人的にクールなカントリーマンより愛くるしさがあって好きかも」や「これは売れそう」「ミニ エースマンのサイズ感、日本の機械式駐車場にも対応してて素晴らしい」など、ミニの新モデル誕生に祝福のコメントが寄せられていました。
しかし「4WDがないのは雪国のものとしては残念。サイズはちょうどいいのに」など、現在は前輪駆動しかラインナップにないことに苦言を呈するコメントも見受けられました。
ほかにも「サイズ的にちょうどいいんだけど、電気自動車なんだぁ、PHEVならよかったのに」や「エンジン仕様も作ってくれ」など内燃機関モデルを望む声が寄せられていました。
また「バッテリーが42.5kwhしか搭載していないのに600万円以上ってありえないですね」や「すっげえ価格だな。ミニに約700万円出せと?」など他社のEVを超える価格帯に違和感を覚えるコメントも見受けられました。
※ ※ ※
英国市場では2024年11月に正式導入が決定しており、価格はミニ・エースマンEが3万1800ポンド(約615万円)から、ミニ・エースマンSEが3万6300ポンド(約702万円)を予定しています。
なお、日本での正式な価格および導入時期は未定とされています。
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