オートバイや時計、ステレオなどのデザインを行うオーナーの、まさに"クリエイティブの源"となる場所
今回紹介させていただくガレージは、台湾のオフィスビルにあるバイクガレージだ。場所は台北の繁華街で、向かった先は某ビルの地下パーキングである。日本でいうところの東京・表参道といったところだが、地下には大きめのエレベーターが設置されており、それに乗り込んで向かったのは、なんと17階だ。このエレベーターはオートバイや自転車専用で比較的大きなつくりとなっている。到着するとエディさんのガレージスペースが広がっていた。
希少な「ポルシェ911スピードスター」を収めるリノベガレージの元は、なんと築40年のビル!【ガレージライフ】
【写真11枚】台北市の夜景を見下ろす、秘密のバイクガレージ
窓から見える夜景がとにかく美しいが、ここはエディさんの父親が25年前に購入した一室で、2009年にリノベーションして大きなガレージスペースにしたんだそうだ。収納されているバイクは、ハーレー・ダビッドソン 48、カワサキ W800、カワサキ ZX10R、カワサキ Versys650、MV アグスタ ブルターレ675、アプリリア SR50Rなどなど。
デザイナーとして活躍するエディさんのワークスペースも兼ねているここは、「MOTOR VATION ART DESIGN}の作品を制作している。
モーターサイクル関係のデザインを手掛けるオーナー
通称「MAD」とエディさんが呼ぶオフィスでは、独自のデザインやカスタムバイクを多くの顧客に提供してきている。カスタムのインスピレーションは、台湾の繁華街の夜景。アメリカで工業デザインを学んできた彼は、そのスキルを活かして1994年に会社を設立。
オートバイが好きということもあり、モーターサイクルのヘルメット、アパレルなどのデザインを発表してきたが、その作品が認められ、今では多くの注文を受けているという。現在そのデザインはオートバイだけにとどまらず、時計、ステレオ、ガレージなど、主に男性が好む嗜好品全般に広がっているのだ。
将来はクルマも入れたい!?
ガレージのリノベーションに費やした期間はおよそ7か月。17階という立地を生かし、リノベーションしていったというが、夜景がどのように見えるのか、どのスペースをオーディオルームや作業場所にするかなどを検討しながら行ったという。内部にはオートバイをカスタマイズするためのリフト、そして排気ガスを屋外に出すシステム「EG WAY OUT」のオートバイ用を導入している。エレベーターはマンションに全部で3基あり、オートバイ専用は1基ということだが、本当はクルマも17階のガレージに保管したいそうだ。
さて、エディさんのワークスペースにはオーディオルームとお酒を飲むためのバーも用意されている。クライアントとの打ち合わせのほか、彼が好きなジャズを聴くための専用スペースも用意され、それがクリエイティブの源泉となっているそうだ。ドアの向こう側には彼の居住空間があるそうだが、このガレージとは明確に区別がされているという。
将来の夢はクルマをカスタマイズするガレージも手に入れること。アーティストの秘密基地は、どんどん進化していきそうだ。
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