現在位置: carview! > ニュース > ニューモデル > 【日本で「爆売れ」予感】最大の理由は右ハンドル導入 どんなクルマからの乗り換え狙う?

ここから本文です

【日本で「爆売れ」予感】最大の理由は右ハンドル導入 どんなクルマからの乗り換え狙う?

掲載 更新 51
【日本で「爆売れ」予感】最大の理由は右ハンドル導入 どんなクルマからの乗り換え狙う?

ニコニコ顔の全国シボレーディーラー

text:Kenji Momota(桃田健史)

【画像】どの時代のコルベット推し? 様々な時代のコルベット【ディテール】 全140枚

「これは売れる! 間違いない」

実車を目の前にして、スーツ姿のディーラー関係者らが笑顔を見せた。

予告通り、米ゼネラルモーターズ(GM)日本法人であるGMジャパンは東京オートサロン(2020年1月10~12日:千葉県幕張メッセ)でシボレー・コルベット第8世代(C8)を日本初公開した。

同車は2019年7月にアメリカで北米2020年モデル(2020年夏以降)として世界初公開された後、アメリカ以外での国で実車が正規に公開されたのは、今回の日本が初めてだ。

東京オートサロン2020の開催初日(1月10日)の午前11時50分、GMジャパンのブース周辺にはメディアはもとより、特別招待券を持った業界関係者、そして全国でシボレーやキャデラックを販売する関係者が注目のアンベールの時を待っていた。

実車は、GMがゼウス・ブロンズメタリックと呼ぶ外装色の左ハンドル車だった。

GMジャパン関係者は「今回の展示のため、本社と交渉してアメリカから輸送した。到着が開催前のかなりギリギリになったが、こうした皆さんにお披露目できて本当に良かった」と胸をなでおろした。

こうして日本初お披露目となった、新型コルベットの周りでGMディーラー関係者たちは終始ニコニコ顔だ。

新コルベット 売れる最大の理由は右ハンドル

GMディーラー関係者に話を聞くと、新型コルベットが「爆売れ」すると予感する最大の理由として、「日本仕様が右ハンドルだから」と指摘する声がとても多い。

新型コルベットの最大のウリは、まるでフェラーリのようなリアミドシップとなったボディ形状だ。コルベットは1954年の初代誕生以来、第7世代までフロントエンジン・リア駆動(FR)をトレードマークとしており、今回のミドシップ化についてアメリカのユーザーやディーラーの間で賛否両論がある。

そうしたアメリカの声に対して、日本のディーラー関係者らからはネガティブなコメントはなく、総じて「コルベットの新しい進化を歓迎する」という。

なぜならば、ディーラーとして「このクルマは売れる」と確信が持てるからだという。

その理由が、右ハンドル車の導入なのだ。

これまで、日本でのコルベットユーザーからは、右ハンドル車の導入に対して要望がなかったわけではないが、その数は決して多くなかった。

アメリカンテイストを満喫するうえで、左ハンドル車でも十分満足というユーザーがほとんどだった。

にもかかわらず、新型コルベットの右ハンドル化を、なぜディーラーはもろ手を挙げて歓迎しているのだろうか?

右ハンドル 新規顧客が一気に増える

右ハンドル車を歓迎する理由について、ディーラー関係者は「顧客層が一気に広がることで、販売台数は一気に伸びる」と指摘する。

これまで、コルベットはアメ車という枠組みで、アメリカ以外の輸入車と比べるとマイナーな領域で止まっていた。

それが、ミドシップ化された本格的スーパーカーとなったが、日本市場での価格は、2021年春発売に向けた予価として、LT2が1180万円、上位グレードのLT3が1400万円と、ファラーリやランボルギーニ、また最近日本でも一気に販売を増やしているマクラーレンと比べると、ざっくり半値以下というお買い得感がある。

クルマの魅力は、やはり見た目のカッコ良さ。それが、アメ車であろうが、イタリアンスポーツカーであろうが、日系ハイパフォーマンスカーであろうが、人が直感的に捉える気持ちとしてのカッコ良さにクルマの国籍は関係ない。

そうした純粋なカッコ良さを、新型コルベットは兼ね備えている。それを実車を見たGMディーラー関係者は実感したのだ。

このカッコ良さで、この価格。だから、売れる。という至極当然な発想である。

新規顧客はどんなクルマから乗り換える?

では、新型登場によってコルベットの新規顧客は、どんなユーザー層が考えされるのか。

GMジャパンブースで、ディーラー関係者やメディア関係者らと意見交換すると、次のような声が多かった。

まずは、ダウンサイジング。フェラーリやランボルギーニなどの中古を購入している層。

フェラーリ、ランボルギーニ、最近でのマクラーレンなどの上位モデルを新車購入している層の中にも、比較対象として新型コルベットを購入する人も当然いるだろう。また、ポルシェから流れてくるユーザーも想定される。

そして、最も注目されるのが、日本車からのアップサイジングだ。ミドシップという観点では新旧のホンダNSXや、ハイパフォーマンス系では日産R35 GT-Rが考えられる。

新型コルベットが右ハンドル車になるから売れると、ディーラー関係者が期待する最大の理由は、こうした日本車からの乗り換え需要にある。

新型コルベットは、日本市場におけるアメ車として、久々の大ヒットの可能性が高まっている。

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

[BEV]計画着々と進行中!? トヨタが福岡県に[BEV]電池工場を新設
[BEV]計画着々と進行中!? トヨタが福岡県に[BEV]電池工場を新設
ベストカーWeb
モリゾウがトヨタを激励。豊田スタジアム新コースでの“人力パワー”に観客から拍手/WRC写真日記
モリゾウがトヨタを激励。豊田スタジアム新コースでの“人力パワー”に観客から拍手/WRC写真日記
AUTOSPORT web
アストンマーティン・ヴァルキリーのデビュー戦とふたりのドライバーが決定。IMSAはデイトナを欠場へ
アストンマーティン・ヴァルキリーのデビュー戦とふたりのドライバーが決定。IMSAはデイトナを欠場へ
AUTOSPORT web
「エニカ(Anyca)」サービス終了…カーシェアはどこへ向かうのか?
「エニカ(Anyca)」サービス終了…カーシェアはどこへ向かうのか?
ベストカーWeb
オジエが豊田スタジアムステージの苦手意識を明かす「僕たちはいつも遅い」/ラリージャパン デイ1コメント
オジエが豊田スタジアムステージの苦手意識を明かす「僕たちはいつも遅い」/ラリージャパン デイ1コメント
AUTOSPORT web
オヤジむせび泣き案件!! ホンダの[デートカー]が帰ってくるぞ!! 新型[プレリュード]は究極のハイブリッドスポーツだ!!!!!!!!!
オヤジむせび泣き案件!! ホンダの[デートカー]が帰ってくるぞ!! 新型[プレリュード]は究極のハイブリッドスポーツだ!!!!!!!!!
ベストカーWeb
ラリージャパン2024が開幕。勝田貴元が新レイアウトのスタジアムステージで3番手発進/WRC日本
ラリージャパン2024が開幕。勝田貴元が新レイアウトのスタジアムステージで3番手発進/WRC日本
AUTOSPORT web
N-VANより安い200万円以下!? スズキ新型[エブリイ]は配達業を助ける!! 航続距離200kmのBEVに生まれ変わる
N-VANより安い200万円以下!? スズキ新型[エブリイ]は配達業を助ける!! 航続距離200kmのBEVに生まれ変わる
ベストカーWeb
実録・BYDの新型EV「シール」で1000キロ走破チャレンジ…RWDの走行距離はカタログ値の87.9%という好成績を達成しました!
実録・BYDの新型EV「シール」で1000キロ走破チャレンジ…RWDの走行距離はカタログ値の87.9%という好成績を達成しました!
Auto Messe Web
8年目の小さな「成功作」 アウディQ2へ試乗 ブランドらしい実力派 落ち着いた操縦性
8年目の小さな「成功作」 アウディQ2へ試乗 ブランドらしい実力派 落ち着いた操縦性
AUTOCAR JAPAN
RSCフルタイム引退のウインターボトム、2025年は古巣に復帰しウォーターズの耐久ペアに就任
RSCフルタイム引退のウインターボトム、2025年は古巣に復帰しウォーターズの耐久ペアに就任
AUTOSPORT web
ハコスカ!? マッスルカー!?「ちがいます」 “55歳”ミツオカ渾身の1台「M55」ついに発売 「SUVではないものを」
ハコスカ!? マッスルカー!?「ちがいます」 “55歳”ミツオカ渾身の1台「M55」ついに発売 「SUVではないものを」
乗りものニュース
スズキ、軽量アドベンチャー『Vストローム250SX』のカラーラインアップを変更。赤黄黒の3色展開に
スズキ、軽量アドベンチャー『Vストローム250SX』のカラーラインアップを変更。赤黄黒の3色展開に
AUTOSPORT web
元ハースのグロージャン、旧知の小松代表の仕事ぶりを支持「チームから最高の力を引き出した。誇りに思う」
元ハースのグロージャン、旧知の小松代表の仕事ぶりを支持「チームから最高の力を引き出した。誇りに思う」
AUTOSPORT web
本体35万円! ホンダの「“超”コンパクトスポーツカー」がスゴい! 全長3.4m×「600キロ切り」軽量ボディ! 画期的素材でめちゃ楽しそうな「現存1台」車とは
本体35万円! ホンダの「“超”コンパクトスポーツカー」がスゴい! 全長3.4m×「600キロ切り」軽量ボディ! 画期的素材でめちゃ楽しそうな「現存1台」車とは
くるまのニュース
最近よく聞く「LFP」と「NMC」は全部同じ? EV用バッテリーの作り方、性能の違い
最近よく聞く「LFP」と「NMC」は全部同じ? EV用バッテリーの作り方、性能の違い
AUTOCAR JAPAN
リアウィンドウがない! ジャガー、新型EVの予告画像を初公開 12月2日正式発表予定
リアウィンドウがない! ジャガー、新型EVの予告画像を初公開 12月2日正式発表予定
AUTOCAR JAPAN
アロンソのペナルティポイントはグリッド上で最多の8点。2025年序盤戦まで出場停止の回避が求められる
アロンソのペナルティポイントはグリッド上で最多の8点。2025年序盤戦まで出場停止の回避が求められる
AUTOSPORT web

みんなのコメント

51件
  • GMジャパンは価格設定を間違っている。本国との価格差が大きすぎる。本気で売りたいのなら200万円は下げないと。
  • 私は全て右ハンドルです。
    日本で乗るのに左は、リセールバリューを気にしてる?からでしょう(笑)
    乗り易いし、何より右折、追い越しも安心安全!
    海外では、自国の交通事情に合ったハンドルが主流ですよ!
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

1420.02350.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

140.05588.0万円

中古車を検索
コルベット クーペの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

1420.02350.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

140.05588.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村