ブレーキの老舗「ENDLESS」がオープンした「130コレクション」
ブレーキシステムやサスペンションを自社で製造し、国内でも屈指の規模を誇るパーツメーカーが「エンドレス(ENDLESS)」だ。創業当初から30年以上にわたってモータースポーツに積極的に参戦。国内外のレースで活躍し、スーパーGT300クラスではチャンピオンを獲得。現在も自社チームでスーパー耐久シリーズに参戦している。
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ブレーキパーツやサスペンションを供給するカテゴリーはF1、WRCから世界中のラリーやGTレースまで幅広く、ル・マン24時間耐久レースのクラス優勝も果たしている。2021年からはWRCでトヨタワークスのGRヤリスにブレーキパッドが採用され、リヤフェンダーにステッカーが貼られているのを見たことがあるひともいるだろう。
「ヨタハチ」から「ミニ」まで綺麗にレストアされた車両たち
そんなエンドレスは長野県佐久市に本社を構えているが、新たに2021年3月、本社から20分ほどの佐久穂町にオープンしたのが「130 COLLECTION(イチサンマルコレクション)」だ。クルマの博物館としてオープンしたもので、展示車両は旧車とレーシングカーが中心。
目玉となる旧車は初代「スカイライン」、「ヨタハチ」、「フィアットX1/9」、「日野コンテッサ」、「フィアット500」、「フォルクスワーゲン・カルマンギア」、「R32 GT-R」、「S30フェアレディZ」、初代「シビック」などなど、数多くのコレクションが展示される。
全車が可動状態で同乗走行も体験できる
これらは全車、エンドレスが自社で大がかりなレストア作業を行っている。エンジンはオーバーホールして完調にし、足まわりとブレーキは自社製で仕上げたもの。毎年1月に開催される「東京オートサロン」でお披露目されてきたレストア車シリーズがここに展示されているのだ。
「歴史的価値のある名車たちを次の世代にも見てもらいたい」という花里 功会長の想いのもと、毎年レストア車両が製作されているのだ。
そして、それらの車両はすべてナンバー付きでいつでも動かせるのが130コレクションのウリ。事前予約すればスタッフの運転の横ではあるが、同乗走行も可能。展示するだけではなく、全車が動態保存されているのだ。
展示されるレーシングカーもいつでも走れる状態にあるもので、シリーズチャンピオンを獲得した車両ばかり。「BMW Z4」や「R35 GT-R」など、こちらも貴重な本物のレーシングカーだ。
軽井沢から近い佐久穂ICを降りてすぐ、オフ会にも活用できる
「130コレクション」の名は花里 功会長のイサオにちなんで名付けられた。入場料は500円で心ゆくまで見学が可能だ。さらにカフェもオープンし、豆から選びぬいたオリジナルブレンドのコーヒーを丁寧にドリップして提供している。
そして、130コレクションに併設されるのは「エンドレス・レーシングガレージ」。こちらではスーパー耐久参戦車両のメンテナンスを自社メカニックが行っている。さらにレストア中の車両も作業中。間近でそれらの作業を見ることができるのだ。
広大な土地にオープンした130コレクションにはマイカーを乗せて回転できるターンテーブルもある。こちらも別料金だが、自分の愛車をまるで展示車両のように回転させることが可能となっている。
そんなこの場所ではオフミーティングも開催されている。都心から約2時間。名古屋からでも3時間ほどと全国からアクセスが良いため、ツーリングの目的地として丁度よく、広い駐車場があるのでオフミの会場としても好都合なのだ。事前に電話で相談すればスムースだろう。
貴重な車両の数々を見学して、コーヒーを飲んで帰れるという130コレクションは、ちょっとしたドライブの目的地としても最適なのだ。
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みんなのコメント
私が住む神戸からだとちょっと距離はありますが、いつの日か行ってみたいですね。
軽井沢が近いから遊びに行ったついでに寄るといいかもしれません