もくじ
ー 旧車を現代風に
ー 展示仕様の価格は3746万円
出力2倍の825馬力 フォード・マスタング「サットンCS800」 試乗記
旧車を現代風に
英国のチューナーであるクライブ・サットンは同社の最新作、フォード・マスタングGT500CSを発表した。このGT500CSというレストモッドは、シンガーのポルシェ911に対するサットンの回答だ。
このGT500CSは1967年型マスタングをベースに、現代基準のシャシーを使い、塗装も現行フォードのラインナップから選択したものだ。エンジンは527psの5.4ℓV8で、5速MTもしくは4速ATが選択できる。
インテリアもオーバーホール済みだ。ブラックのレザーで張り替えられ、カーボンファイバー製のダッシュボードとセンターコンソール、それにLEDの照明により51年前のクルマに現代風の雰囲気を持たせている。
トラクションコントロール、プレミアムサウンドシステム、そしてタッチ式のインフォテインメントシステムなど現代の技術も取り入れられた。
展示仕様の価格は3746万円
この1号車の製作期間はおよそ10カ月で、販売価格はベース車とは別に25万ポンド(3746万円)だ。注文する仕様によっても価格は変動するが、サットンによれば19万ポンド(2847万円)から30万ポンド(4495万円)だという。
サットンは3段階のグレードを用意している。展示されているのはエントリーグレードだ。
ステージ1アップグレードの内容は、7.0ℓV8や高性能ブレーキ、内装トリムの変更などだ。最上位グレードにはInglese製のレース用インジェクション、車高調、カスタムインテリアなどが与えられる。
サットンのビスポークプログラムを選択すれば、同社がロンドンモーターショーで発表した3Dコンフィギュレーターで仕様決めをすることができる。
サットンが同時に展示していたのは、リンカーン・ナビゲーターやダッジ・チャレンジャーSRTデーモンの英国初輸入車だ。価格はそれぞれ8万9000ポンド(1334万円)と14万3000ポンド(2143万円)だ。さらに、右ハンドル化されたメルセデス・ベンツVクラスやフォードF-150ラプターも用意された。
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