1980年代後半に、一世を風靡したジャンルがあった。既存の市販車をベースにしながらデザインに特徴をもたせたモデルで、「パイクカー」と呼ばれた。その先鞭をつけたのは1987年に初代マーチをベースにして発売された日産Be-1。日産はその後、パオ、エスカルゴ、フィガロ、ラシーンと同じテイストのモデルを連発し、それぞれ大きな話題を巻き起こして、ヒット車となっている。
日産はこのシリーズを、なぜ再び立ち上げようとしないのか。以下、元メーカーのエンジニアである吉川賢一氏が解説する。
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