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【名車の車名を再び】ルノー4復活 レトロなEV、新型「4ever」 今後4年以内に登場

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【名車の車名を再び】ルノー4復活 レトロなEV、新型「4ever」 今後4年以内に登場

クラシックな「4」の名称

text:James Attwood(ジェームズ・アトウッド)

【画像】かつての名車がEVとして復活【ルノーの電動モデルを写真で見る】 全85枚

translator:Takuya Hayashi(林 汰久也)

ルノーは、2025年までに発売する10台の新型EVのうちの1台に「4」の名を復活させ、レトロをテーマにした「タイムレス・クラシック」なEV「4ever(フォーエバー)」を導入すると発表した。今後導入されるルノー5とメガーヌEに加えて発売される。

ルノーのルカ・デ・メオCEOは、1961年から1994年まで生産されていたルノー4を復活させるという計画を、オンラインイベント「ElectroPop」で明らかにした。同イベントでは、ルノーが2030年までに欧州で販売するクルマの最大90%を完全EVにするという計画の詳細も公開された。

デ・メオは、このイベントで4everの具体的な情報をほとんど明かさなかったが、5と同じCMF-BEV小型車用プラットフォームを使用し、同程度のサイズになると思われる。

5がスポーティなハッチバックとして構想されているのに対し、4everはコンパクトなクロスオーバーという位置づけとなるようだ。5と同様に、デザイン責任者のジル・ヴィダルが「レトロモダン」と称するスタイリングを採用する予定である。

フルゴネット風の商用バンも登場か

5と4everには、ルノー・グループが開発中のバッテリーと電気モーターの新技術が採用される予定で、これによりコストを下げることができるという。CMF-BEVプラットフォームに搭載されたこの技術により、5のコストを同サイズのルノー・ゾエと比較して33%削減できるとしている。

ゾエは英国では2万7505ポンド(約420万円)から販売されているため、2023年の発売時には5の価格は1万8500ポンド(約285万円)程度になると考えられる。

一方、パフォーマンスブランドのアルピーヌが2024年に初のEVを発売することも明らかにされている。

また、ルノーはCMF-BEVプラットフォームを新型電動バンにも使用する。詳細は明らかにされなかったが、発表会で示されたシルエットを見る限り、パネルバン仕様のルノー4フルゴネット風のデザインであることが伺える。

デ・メオは発表会の中で、現行のゾエの生産を2024年に終了すると発表した。現在、直接の後継モデルは存在しないが、「今日発表した製品に代わるので、穴が開くわけではない」とのこと。

バッテリーとモーターの新技術に注力

ルノー・グループは、2030年までに販売台数の最大90%をEVにするという目標を掲げている。目標達成には、メガーヌEや日産アリアで採用されているCMF-BEVおよびCMF-EVプラットフォームを使用して、2030年までに約100万台のEVを生産する必要がある。

EVの生産は、フランス北部の3つの工場を含む新しい「ElectriCity」ハブに集中させる。ここでは、メガーヌEと並んで4everも生産される予定だ。

また、ルノーはエンビジョンAESC社と提携し、ドゥエにバッテリー工場を建設する。この工場は2024年にオープンし、年間生産量は9GWh、2030年には24GWhまで拡大する予定となっている。

さらに、フランスの新興企業であるベルコール(Verkor)社と協力して、大型車用の新しい高性能バッテリーを開発する。このバッテリーは、10GWh(2030年には20GWhとなる可能性あり)の新工場で製造される。

ルノー車に搭載されるバッテリーは、ニッケル、マンガン、コバルト(NMC)といった化合物系を中心に作られる。NMCは、1マイルあたりのコストが最も安く、航続距離も他の化合物に比べて最大20%長いとルノーは主張している。

ルノーは、このバッテリー技術の刷新により、2025年までに1kWhあたり100ドル(約1万1000円)、固体電池の導入を目指す2030年までには1kWhあたり80ドル(約8900円)のコストを達成できると見込んでいる。

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みんなのコメント

3件
  • ルノーなのに『4』を『フォー』と読ませるところに違和感がある。
    英語の『forever』にかけているのはわかるが、『キャトル』のままであってほしかった。
  • 従来のカングーイメージはこちらのフルゴネットが引き継ぐのだろうか
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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