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GPZ900RやZ1、旧車に現代の技術を注入のコンプリ車【Nostalgic 2 Days 2018】エンジン、フレーム、電装系まで手を加えて名車の走りを高い次元へ。

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GPZ900RやZ1、旧車に現代の技術を注入のコンプリ車【Nostalgic 2 Days 2018】エンジン、フレーム、電装系まで手を加えて名車の走りを高い次元へ。

ここ数年で高騰著しい1970~80年代の絶版バイクたち。「あのとき買っておけば……」と思っても後の祭りで、いい個体に巡り合える機会も最近はめっきりと少なくなってきた。そんな中カスタムショップ、サンクチュアリーはレストアの一歩先を行くサービスを展開。単なるレストアではなく現代のカスタム技術を注ぎ込み、往年の名車にさらなる輝きを与えているのだ。(PHORO&REPORT:石川順一)

Nostalgic 2 DaysでピカピカのNinjaとZが並ぶブースを発見!Zっぽい白のカスタムマシンも気になるので立ち寄ってみると、どれもこれもかなり手が加えられているものばかり。RCMという文字も気になる……。

メシも作れる、余裕で眠れる。コレでも軽!?な超空間です【ジャパンキャンピングカーショー2018】

オーナー一人ひとりに合わせたオーダーメイド

RCMというのは福島のカスタムショップ、サンクチュアリーが手掛けるコンプリートマシンにつけられたシリーズ名だ。面白いのが、販売を目的としているものの、同店が持つ技術やノウハウを伝えるためのデモ車輛としての役割も兼ねているところだ。

同店はこれまでカワサキZやNinja、スズキKatanaなどの名バイクのレストアやカスタムを手掛けてきただけでなく、レースにも積極的に参加し、Zをベースとしたレーサーで数々のレースを勝ち抜いてきた。そのノウハウやそこで培われた技術を惜しみなく注入し、ハイスペックな一台として仕上げたものだけがRCMと名乗ることを許されるのだという。

RCMが目指しているのはいわば現行のバイクにも負けない性能と信頼性。そのため、単に走れるようにしただけのレストアに留まらないのだ。


よりスポーティな走りが楽しめるよう、フレームは矯正するだけでなく補強も加え、シャシー寸法に合わせた専用の加工も実施。エンジンも消耗部品を交換するだけでなく、クランクシャフトの曲がり修正やシリンダーのボーリングなど、細部まで手を入れてフルオーバーホールしているという。これらに加えて足周りや電装系などを同メーカー系列の新品部品や高性能なカスタムパーツを流用して作り替え、性能をアップさせている。展示されていた3台はいずれもオリジナルのアルミステムに現行のオーリンズのサスペンション、ブレンボのブレーキシステムが奢られていた。

いずれの前後ホイールもピレリのDIABLO ROSSO IIなど、ハイグリップなラジアルタイヤが使用できるようOZレーシングの17インチアルミ鍛造ホイールに変更されており、走りを意識していることを窺わせてくれる。

カスタムに合わせてシャシーから再設計

冒頭で記述したホワイトの外装を身にまとったカスタムZ1-R、RCM-001はそうした17インチ化のノウハウの一つの集大成だという。前後17インチ化に伴って崩れてしまうバランスを根本的に解決すべく、フレームを一から設計。近年の17インチホイールバイクに見られるコンパクトシャシーに近づけた設計になっており、靭性の高いSTKM13Cという鋼管を使用することで、オリジナルのフレーム以上の剛性を確保するだけでなく軽量化も果たしている。

価格は300万円台~。一台一台オーダーに応えて仕上げている以上、納車まで3か月はかかるという。とはいえ、憧れの一台を自分の思い通りの形で手に入れるチャンス。ずっと乗り続けたいという思いがあるなら、ぜひ訪れてみてほしい。

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