ブリヂストンの米国グループ会社であるブリヂストン アメリカス インクは、米国で長距離トラックの自動運転技術を開発するKodiak Robotics(コディアック ロボティクス、以下「Kodiak社」)に少数株主として出資することを発表した。ブリヂストングループは Kodiak社との共創を通じて、レベル 4※1の自動運転技術の確立と展開に貢献していくとしている。
同時に、Kodiak 社の自動運転技術とブリヂストングループが推進するタイヤセントリックソリューション、モビリティソリューションとを融合することで、次世代のモビリティに対する安全性や燃費性の向上といったサステナビリティに寄与する価値の創造に挑戦すると表明した。
ブリヂストンが米国ラスベガスのCESで提示した、興味津々タイヤの未来像
※1 SAE International(モビリティの専門家によってグローバルに構成される協会)が設定した「自動車用運転自動化システムのレベル分類および定義」にて自動運転のレベルをレベル0~レベル5の6段階に区分して設定。レベル4は「高度運転自動化」に相当する。
ブリヂストングループは、「2050年サステナブルなソリューションカンパニーとして社会価値・顧客価値を持続的に提供する会社へ」をビジョンとして掲げ、中期事業計画(2021-2023)において、サステナビリティを中核としたソリューション事業のグローバル展開の加速について発表している。
現在Kodiak社はテキサス州のカスタマーに対してレベル4の自動運転技術を提供、セーフティドライバー付きの自動運転を実施中だ。ブリヂストングループはクラウドを通じて自動運転車両と接続し得られたデータをタイヤメンテナンスやタイヤ寿命の最適化に役立てるとともに、そのソリューションプラットフォームを活用し、車両の安全運行と自動運転技術の進化に貢献することができると考えている。
■パオロ・フェラーリ(株式会社ブリヂストン Global CSO (Global Chief Business Solutions Officer) 兼 ブリヂストン アメリカス インク President & CEO) コメント
「自動運転車両は、想定外の事象の減少による道路の安全性向上、20%の燃費削減など、運送事業者様と社会にさまざまな便益をもたらします。タイヤセントリックテクノロジーの進化は、サステナビリティに貢献すると同時に、モビリティにイノベーションを生み出す上で重要な役割を果たします。この出資はブリヂストンとKodiak社が共創し、トラック業界に大きな変革をもたらすモビリティソリューションのスピーディーかつ高精度の開発を実現します。」
■ドン・バーネット(Kodiak 社 共同創業者 兼 CEO) コメント
「広範囲にわたる調査の過程を経て、ブリヂストンはKodiak社をトラック自動運転のパートナーに選びました。ブリヂストンの出資は、Kodiak社にとって極めて重要であり、我々が自動運転システム業界のリーダーであることを証明するものです。今回のパートナーシップの一環として、ブリヂストン アメリカス インクのChief Technology Officer 兼 Group President, Solutions Businessであるニザール・トリギィをKodiak社の取締役会のオブザーバーに迎えます。Kodiak社とブリヂストンは、タイヤとセンサー、これらを活用した予防保全などを通じ、トラック自動運転技術の発展のために共創していきます。」
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