Stellantis(ステランティス)ジャパンは2022年10月24日、ジープの旗艦SUVに位置するグランドチェロキーに5名乗り2列シート仕様の標準ボディを新設定し、同日より予約受注を開始した。
車種展開は以下の通り。
7名乗りミッドサイズSUV「ジープ・コマンダー」の予約受注がスタート
リミテッド(Limited):892万円
リミテッド(Limited)サンルーフ仕様:910万円
リミテッド4xe(Limited 4xe):1037万円
サミット リザーブ4xe(Summit Reserve 4xe):1227万円
新設定の2列シート仕様は、既存の3列シート仕様のグランドチェロキーL比でホイールベースを125mm、全長を約300mm短縮した標準ボディを採用。最小回転半径は同比で0.3m短い6.0mを実現する。エクステリアの面ではグランドチェロキーLに準拠し、高級SUVのグランドワゴニアに触発されたロングノーズやテーパー形状のルーフなどで基本プロポーションを構築。ディテールにも徹底してこだわり、フロント部には新世代の7スロットグリルやスリムな造形のLEDヘッドライト、有効なアプローチアングルを確保したバンパー下部などを、サイドビューには低いベルトラインと面積を拡大したガラス、一体設計のサイドレールキャップ、台形のホイールアーチなどを、リアセクションには高い位置に配した横長のLEDコンビネーションランプやサイドまで回り込ませたキャラクターライン、ワイド感を強調するアクセントトリムなどを採用して、上質かつ存在感あふれるSUVルックを創出する。足もとには、リミテッドが18インチアルミホイール+265/60R18 3シーズンタイヤを、リミテッド4xeが専用18インチアルミホイール+265/60R18 3シーズンタイヤを、サミット リザーブ4xeが専用21インチアルミホイール+275/45R21 3シーズンタイヤを装着した。ボディカラーはダイアモンドブラッククリスタルP/C、ブライトホワイトC/C、バルティックグレーメタリックC/C、ヴェルヴェットレッドP/Cの計4色をラインアップ。サミット リザーブ4xeではルーフをブラックペイントと仕上げとした。
内装に関してはジープの新世代インテリアを具現化したうえで、クラストップレベルの上質感を備えた5名乗り2列シートのキャビンレイアウトに仕立てことが特徴である。インストルメントパネルは水平基調で横方向の広がりを強調するとともに、厳選された上質なマテリアルを重ね合わせたレイヤー状レイアウトで演出。内装カラーはリミテッド系にブラックを、サミット リザーブ4xeにデュペロブラウン/ブラック(バルティックグレーメタリックのボディカラーに採用)とブラックを設定する。また、リミテッド系には木目調/リキッドクロームのアクセントを、サミット リザーブ4xeには本木目/サテンクロームのアクセントを配備。シート表皮はリミテッド系にレザー、サミット リザーブ4xeにキルト風仕上げのパレルモレザーを張った。
一方、センター部には10.1インチのタッチパネルモニターを配し、第5世代のUconnectオーディオシステムやApple CarPlay/Android Auto対応のナビゲーションシステムなどを組み込む。さらに、機能装備として2ゾーンまたは4ゾーン温度調整機能付オートエアコンディショナーやアンビエントLEDインテリアランプ、パワーリフトゲート、115Vアクセサリー電源アウトレットなどを標準で採用。サミット リザーブ4xeにはフロント12ウェイパワーシートやフロントシートマッサージ機能、McIntoshプレミアムサウンドシステム、ワイヤレスチャージングパッド、ハンズフリーパワーリフトゲート、コマンドビューデュアルペインパノラミックサンルーフといった上級アイテムも組み込んだ。
注目のパワートレインには、1995cc直列4気筒DOHC直噴ターボエンジン(最高出力272ps/5250rpm、最大トルク400Nm/3000rpm)に、P1F型(最高出力46kW、最大トルク54Nm)とP2型(最高出力107kW、最大トルク255Nm)という電気モーターを2基、総電力量14.87kWh/総電圧350Vのリチウムイオンバッテリー、8速オートマチックトランスミッションで構成するプラグインハイブリッドの4xeと、1995cc直列4気筒DOHC直噴ターボエンジン(最高出力272ps/5250rpm、最大トルク400Nm/3000rpm)、8速オートマチックトランミッションで構成するガソリン仕様を設定する。4xeは燃費を最小限に抑えるよう設計した「HYBRIDモード」、電気モーターのみで走行する「ELECTRICモード」、バッテリーの充電レベルを維持する「e-SAVEモード」という3種類のドライブモードが選択可能。燃費性能はハイブリッド燃料消費率がWLTCモードで10.4km/リットル、EV走行換算距離(等価EVレンジ)がWLTCモードで53kmを実現した。一方、駆動機構にはクォドラトラックII 4×4 システムを採用し、路面状況に合わせて「ROCK」「SAND/MUD」「SNOW」「AUTO」「SPORT」の5モードから選択できるセレクテレインシステムも組み込む。また、サミット リザーブ4xeにはクォドラリフトエアサスペンションやリアエレクトリックリミテッドスリップディファレンシャルを装備した。
安全運転システムの拡充にも抜かりはない。車両周辺の障害物をモニター上で確認できるサラウンドビューカメラ、フルカラーの透明な10インチウィンドシールドタイプのヘッドアップディスプレイ、車線中央を維持した走行をサポートするアクティブドライビングアシスト(サミット リザーブ4xe)、インターセクションコリジョンアシスト(交差点衝突回避支援機能)、ドライバーアテンションアラート、ParkSense縦列/並列パークアシスト・アンパークアシスト、歩行者/動物検知機能付ナイトビジョン(サミット リザーブ4xe)といった数多くの先進機構を採用している。
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