これまで日本にはたくさんのクルマが生まれては消えていった。そのなかには、「珍車」などと呼ばれ、現代でも面白おかしく語られているモデルもある。しかし、それらのクルマが試金石となったことで、数々の名車が生まれたと言っても過言ではない。
当連載では、これら「珍車」と呼ばれた伝説のクルマや技術などをピックアップし、その特徴を解説しつつ、日本の自動車文化を豊かにしてくれたことへの感謝と「愛」を語っていく。今回は、その変化でファンを驚かせた3代目CR-Xこと、CR-Xデルソルについて紹介していこう。
こんなクルマよく売ったな!! 【愛すべき日本の珍車と珍技術】 CR-Xデルソルが打ち出したオープンクーペという新しいカタチ
文/フォッケウルフ、写真/ホンダ
■スポーツカーとオープンカーの既成概念を打破
何事においても、すでに世間に浸透し「そういうものだ」と定着している認識や考え方の枠組みを変えるのは容易なことではない。ホンダが生み出したライトウエイトスポーツ「CR-X」は、初代のバラードスポーツ、2代目のサイバースポーツ、そして3代目として登場したデルソルがいずれもクルマ界における既成概念を打破し、それまでとはマインドの異なる新しいスポーツカー象を表現していた。
スポーツカーといえば高出力エンジンを搭載し、駆動方式はFRというのが主流だった当時に、CR-Xは駆動と操舵を兼任するFFでもスポーティでコントローラブルな走りが楽しめる事実を広く知らしめ人気を獲得した。初代、2代目ともにCR-XはFFライトウエイトスポーツとして着実に進化を遂げてきたが、1992年2月にはさらに新たな価値を提案するべく大胆な変貌を遂げる。
スポーツモデルであることに変わりなかったが、スペイン語で「太陽の」という意味の「デルソル」というサブネームを与えられた3代目は、“心の解放”をテーマに、オープンとクーペふたつのボディパッケージのメリットを1台にまとめたユニークな2シータースポーツという、従来型はもちろん、それまでのスポーツカーとも一線を画すクルマとして提案された。
独創的なボディシェイプや個性的なフロントフェイス、力強いリアビューによって、はじけるような躍動感を表現したスタイルが目を引く
CR-Xデルソルが打ち出したオープンクーペというスタイルは、オープンカーが持つ自然と一体化して走る爽快感と心地よさ。クーペならではの実用性や快適性、静粛性というメリット1つにした新しいカタチとして注目を集めた。ドライバーはその時の気分で、走るシチュエーションに合わせて、好みのスタイルを自由に手間なく選択できる。
ただ速く走ることに特化した能力の追求に終始していたスポーツカーとは明らかに異なるCR-Xデルソルを、当時のホンダは「スポーツドライビングを愛する人たちのために、私たちが到達した解答のひとつ」と位置づけ、「これが新しいスポーツ」と自負している。
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