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トヨタ2代目アルファードの魅力を解説!

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トヨタ2代目アルファードの魅力を解説!

 この記事をまとめると

■アルファードはトヨタの高級ミニバン

フルモデルチェンジで消えるという噂も……かつて「アルファード」より売れた「ヴェルファイア」が不人気車に陥ったワケ

■この記事では2代目モデルを紹介

■中古車相場についても解説する

 2代目アルファードについて振り返る

 LLサイズミニバンといえば、アルファード/ヴェルファイア(近年人気薄ですが……)がそのシェアをほぼ占めているのはご存知の通り。2015年にデビューした現行モデルの人気はいまだ衰えを知りません。

 ただ、高級ミニバン・アルファードの地位を確立したのは2008年に登場した2代目なのではないかと筆者は考えます。そんな2代目アルファードについて振り返っていきましょう。

 2代目アルファードとは

 次期モデルの噂がぼちぼち出回るようになった現在でも売れまくっている3代目アルファード。モデル末期とはいえ、納車までかなりの時間がかかるほど、その人気は衰えません。

 3代目となる現行モデルとともに旧型の2代目は未だ街で目にすることが多いミニバンのひとつです。

 2代目アルファードは2008年8月にフルモデルチェンジを受けて登場。3代目エスティマとシャシーを共有化していますが、専用設計された箇所も少なくありません。

 2代目の登場とともに、従来はアルファードVとして販売されていたネッツ店向けモデルがヴェルファイアとして独立したことも大きなトピックスといえるでしょう。

 初代からフルモデルチェンジで登場した2代目はプラットフォームとともにパワートレインも刷新。V6エンジンは3リッターから3.5リッターとなり、初代から最高出力が60馬力アップしました。

 さらに2代目が初代から大きく進化したのが居住空間。低床化にこだわり優れた居住性と快適性を手に入れたのです。

 初代が築き上げたプレミアムミニバンという立場をさらに昇華させた2代目アルファード。日産エルグランドやホンダ・エリシオンといったライバルたちを寄せ付けない存在になったことでオンリーワンのミニバンとなりました。現行モデルの成功は、2代目の存在なしに語れません。

 2代目アルファードの特徴

 パッケージング&プラットフォーム

 2代目は初代と比べて全高が45mm低くなったにもかかわらず、フロア高を55mm低くする低床化を実現。室内高は初代から10mm拡大したことで室内スペースが広くなっています。

 先程、お伝えしたようにエスティマとシャシーを共有していますが、アッパーボディやボディ後半部分は専用設計。初代から軽量化を図りつつ、剛性を高めることに注力したといいます。

 サスペンションはフロントがマクファーソンストラット式、リヤがトーションビーム式を採用。高級ミニバンにもかかわらずリヤサスペンションがトーションビーム式を採用していたことで一部ユーザーから不満の声が上がったためか、現行モデルはダブルウィッシュボーン式へと変更されました。

 リヤサスがトーションビーム式だからと言って大きな問題じゃないでしょ……と思うかもしれませんがそうではありません。

 筆者は2代目が販売されていた当時、アルファードをはじめとするミニバンの購入比率がかなり高い鳶職のイベントへおじゃました際、多くの職人さんから「アルファードのリヤサスはトーションビーム式なので買う気がしない……」とぼやいていたことをいまだによく覚えています。

 パワーユニット

 2代目アルファードのデビュー時に用意されたパワーユニットは2種類。ひとつは2.4リッター直4、もうひとつは3.5リッターV6エンジンでした。

 ともにシャシーを共有する3代目エスティマと同じパワーユニットですが、初代に比べると両エンジンとも出力やトルクが向上しています。

 とくにV6エンジンは排気量が拡大したことで、低中速でのトルクを高めるとともに燃費性能も向上。バルブタイミング可変機構デュアルVVT-iなどの採用が燃費性能に大きく寄与しました。

 当初、先代に用意されていたハイブリッド仕様は用意されませんでしたが2011年に追加。エスティマハイブリッドと同じ2.4リッターエンジン+モーターを組み合わせたTHSIIユニットを搭載したアルファードハイブリッドは登場後、すぐに人気を博し売れ筋モデルとなりました。

 華やかさは現行モデルに負けていない!

 スタイリング

 2代目のスタイリングは初代のデザインをリファインし、さらに高級感を演出するよう進化しています。先程、お伝えしたように2代目の登場とともにヴェルファイアが独立車種としてデビューしているので、アクの強さや迫力をとくに重視する必要がなかったのかもしれません。

 エクステリアデザインの特徴といえるのがBピラーの形状。ハイエースなどの1ボックス商用車が同じようにボディ同色のピラーを採用したことで差別化するためダイナミックさを強調すべく前傾させました。前傾したBピラーは現行モデルも引き続き採用していますが、その源流は2代目だったのです。

 2代目は2011年のマイナーチェンジでフロントまわりやリヤガーニッシュ、リヤコンビランプなどの形状を変更しましたが、大幅にデザインが変わるものではありませんでした。

 インテリア

 2代目アルファード最大の特徴は2列目シート。とくにプレミアムな空間に仕立てられているのが、エグゼクティブパワーシート装着車です。

 飛行機のビジネスクラスを参考にしたというエグゼクティブパワーシートは、リクライニングとオットマンの操作を電動化。まるで航空機のビジネスクラスにいるような豪華さを感じることができます。

 エグゼクティブシートとともに7人乗りに用意されるのがリラックスキャプテンシート。800mmのスライド量を誇るオットマン付きシートは最後尾までスライドすることで、リムジン以上の快適性を実現できるのが大きな特徴でした。

 8人乗りにはベンチシートが用意されますが、先程紹介した2つのセパレートシートと比べると“普通”のミニバンに見えてしまいます。

 2列目がもっとも特等席であることは間違いありませんが、初代より室内空間が拡大したことで3列目シートの居住性も大幅アップ。大人がゆったりくつろげる空間となりました。

 2代目アルファードの中古車相場

 いまだに街でよく目にする2代目アルファード。その中古車相場は45~410万円。100万円以下で販売されている車両も数多くありますが、いずれも2008~2010年に登録された初期型でしかも10万km以上の走行距離を走っている中古車。

 2011年に追加されたハイブリッド仕様については100万円以下で販売されている車両は1台もなく、もっとも安い車両で16万km走った2012年式の123万円となります。

 初代アルファードを振り返る

 グランビアなどキャブオーバータイプの大型ミニバンを販売してきたトヨタが、2002年に乗用車専用にLLサイズミニバンとして登場させたのが初代アルファード。

 トヨペット店向けのアルファードGとネッツ店(当時はビスタ店)向けアルファードVを用意し、それぞれに専用のグリルを装備していました。

 2代目と同様、エスティマのシャシーをベースに製作。パワーユニットはデビュー時に2.4リッター直4と3リッターV6エンジンをラインアップしていましたが、デビュー翌年の2003年にハイブリッド仕様が追加されています。

 まとめ

 現行モデルはもちろん、旧型となる2代目アルファードも高級ミニバンに求められるさまざまな魅力を備えたモデルでした。

 とくに2列目シートをはじめとする室内のプレミアム感は他車が備えていなかったもの。エルグランドをはじめとするライバルがいまや存在しなくなったのは、2代目が構築したプレミアムミニバンとしての資質が他車を圧倒していたからでしょう。

 2代目は登場からかなりの年数が経っているにもかかわらず中古相場が安くならないのは、高級ミニバンとしての価値が衰えていないからに違いありません。

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みんなのコメント

38件
  • チャイナ製の不良4気筒エンジン、FF、トーションビームの高額車w
  • 中華製エンジンの不具合と剥がれるパールホワイト。
    地雷率高いのに中古で手を出す勇者がいるよね。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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