現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 【今さら聞けない】速度警告音「キンコンブザー」はなぜ消えた

ここから本文です

【今さら聞けない】速度警告音「キンコンブザー」はなぜ消えた

掲載 更新
【今さら聞けない】速度警告音「キンコンブザー」はなぜ消えた

クルマの性能向上など複数の要因が考えられる

1980年代半ばに姿を消していたから、実感あるのは40歳代後半以上だろうか。昔のクルマには100km/hを超えると「キンコンキンコン」と鳴り響く、ブザーというかアラームが付いていた。今のような電子音ではなく、凄くアナログで、まさに車内に鳴り響く感じだった。

【お宝】もしも車庫に眠っていれば高値が付く超人気の中古車4選

なぜこんなものが付いていたかというと、100km/h以上というのは危険な領域だったから。もちろん今でも制限速度は100km/hなので、それ以上はあり得ないというのは建前としてあるが、実際はちょっと超えてしまうことはある。 

現在であれば、別になにごともなく走り続けるが、当時のクルマにとってはかなりストレスのかかる状態だったし、そもそもブレーキ性能も低かったから制動距離も今よりかなり長い。

乗り手のスキルや道路環境もあるだろうが、いずれにしても100km/hというのはひとつの壁だったのだ。今でいうところの160km/hぐらいの壁感だろうか。

仕組みとしてはすでに触れたように、素朴なもので機械式チャイムや電子ブザーを使用していたのだが、じつは「速度警告装置の装備要件」としてちゃんと法律で定められたものだったのだ。だから高級車から実用車まですべて付いていて、廃止されたのは1986年のことなので、ハチロクにもチャンと付いていた。

廃止された理由は、性能が上がって、100km/hというのは普通の世界になったから。すぐに出てしまえば、ずっと聞き続けなければならなくなってしまい、非常にストレスとなる。またそれ以外には、そもそも輸入車には付いていなくて、その格差を是正するというのもあったようである。

ちなみに走り好きのなかには、配線をカットして鳴らないようしていた人はけっこういたものだ。

(文:近藤暁史)

関連タグ

こんな記事も読まれています

スバルが「BRZ」“現行モデル”を生産終了へ! 「新BRZ」がまもなく登場!? 公式サイトで発表
スバルが「BRZ」“現行モデル”を生産終了へ! 「新BRZ」がまもなく登場!? 公式サイトで発表
くるまのニュース
ビニャーレス、コーナーに自信も課題はアプリリアのパワー不足?「Moto3のバイクみたいに曲がるんだけど……」
ビニャーレス、コーナーに自信も課題はアプリリアのパワー不足?「Moto3のバイクみたいに曲がるんだけど……」
motorsport.com 日本版
ベントレーの顔が変わる!これが新ハイブリッド搭載のファーストモデル、4代目『コンチネンタルGT』だ
ベントレーの顔が変わる!これが新ハイブリッド搭載のファーストモデル、4代目『コンチネンタルGT』だ
レスポンス
今週、話題になったクルマのニュース3選(2024.6.1)
今週、話題になったクルマのニュース3選(2024.6.1)
@DIME
4月のSUVセールスランキング、ホンダ・ヴェゼルが初の首位!(一部訂正・24年4月の軽自動車を含むSUV車販売登録ランキングTOP20)
4月のSUVセールスランキング、ホンダ・ヴェゼルが初の首位!(一部訂正・24年4月の軽自動車を含むSUV車販売登録ランキングTOP20)
カー・アンド・ドライバー
ホンダが新型「赤いプレリュード」公開! 劇的復活の「真紅スタイル」に反響多数! 「うわー欲しい!」「これは興奮する」令和の”モテ車”爆誕なるか!? 米で登場
ホンダが新型「赤いプレリュード」公開! 劇的復活の「真紅スタイル」に反響多数! 「うわー欲しい!」「これは興奮する」令和の”モテ車”爆誕なるか!? 米で登場
くるまのニュース
広いリビングルームのような居心地のいい車内! トヨタ ハイエースがベースのキャンパー
広いリビングルームのような居心地のいい車内! トヨタ ハイエースがベースのキャンパー
月刊自家用車WEB
近づく梅雨!バイク乗りが気をつけたいことって?
近づく梅雨!バイク乗りが気をつけたいことって?
バイクのニュース
ん、ホンダ車なのに日産認定中古車!? 33年落ち初代NSXが日産で買えんの!? しかも1年走行距離無制限保証付きで販売中のなぞ
ん、ホンダ車なのに日産認定中古車!? 33年落ち初代NSXが日産で買えんの!? しかも1年走行距離無制限保証付きで販売中のなぞ
ベストカーWeb
GT500は37号車Deloitte TOMS、GT300は777号車Dstationがポール獲得!|スーパーGT第3戦鈴鹿:公式予選タイム速報
GT500は37号車Deloitte TOMS、GT300は777号車Dstationがポール獲得!|スーパーGT第3戦鈴鹿:公式予選タイム速報
motorsport.com 日本版
本格電動4WDコンパクトスポーツ爆誕! オーラNISMOがマイナーチェンジ
本格電動4WDコンパクトスポーツ爆誕! オーラNISMOがマイナーチェンジ
グーネット
ベースよりも200万円も安い!?メルセデスEQEに、価格を抑えた限定車「EQE350+ エレクトリックアート」が登場
ベースよりも200万円も安い!?メルセデスEQEに、価格を抑えた限定車「EQE350+ エレクトリックアート」が登場
Webモーターマガジン
BMW X1シリーズに新たなEVモデルを追加ラインアップ! 「iX1 eDrive 20 M sport」を発売開始
BMW X1シリーズに新たなEVモデルを追加ラインアップ! 「iX1 eDrive 20 M sport」を発売開始
THE EV TIMES
ジープ、ミドルサイズ3列SUV『コマンダー』に限定車“オーバーランド”を設定。プレミアムな室内を演出
ジープ、ミドルサイズ3列SUV『コマンダー』に限定車“オーバーランド”を設定。プレミアムな室内を演出
AUTOSPORT web
「前が見えない…」謎の“もやもや”なぜできる!? 雨のドライブでめちゃ困る「曇り」どう駆逐したらいいのか
「前が見えない…」謎の“もやもや”なぜできる!? 雨のドライブでめちゃ困る「曇り」どう駆逐したらいいのか
くるまのニュース
【MotoGP】マルケス、イタリアGPで久しぶりのQ2直接進出を決める。ただ「1周アタックでは十分じゃない」
【MotoGP】マルケス、イタリアGPで久しぶりのQ2直接進出を決める。ただ「1周アタックでは十分じゃない」
motorsport.com 日本版
『グランツーリスモ7』アップデートを配信開始!  EG6シビックやGT500のNSXなど追加車種が盛りだくさん
『グランツーリスモ7』アップデートを配信開始! EG6シビックやGT500のNSXなど追加車種が盛りだくさん
レスポンス
ロッシ駆る46号車BMWがお色直し。チームWRT、ル・マン24時間だけのスペシャルリバリーを公開
ロッシ駆る46号車BMWがお色直し。チームWRT、ル・マン24時間だけのスペシャルリバリーを公開
AUTOSPORT web

みんなのコメント

この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村