■初代「ハイラックスサーフ」が蘇る?「4Runner TRD Surf Concept」がSEMA2024で公開へ
かつて日本ではトヨタ「ハイラックスサーフ」が販売されていました。現在は北米を中心にその後継ともいえるモデルが展開されています。
そうしたなかでトヨタの米国法人は、現代版ハイラックスサーフと言えるモデルを公開します。
【画像】「超カッコイイ!」 これが「新型ハイラックスサーフ」!? 画像で見る(72枚)
北米で開催される自動車イベントの中でも、特に世界中の注目を集まるのが「SEMAショー」です。
2024年は現地時間の11月5日から11月8日に開催されるまで、ラスベガスコンベンションセンターで行われます。
このショーには世界のパーツサプライヤーを筆頭に、自動車メーカーまで多様な業界関係企業が出展。
最新のカスタムを施したクルマが展示されるため、直近のドレスアップのトレンドを決めるイベントとして世界から注目されます。
展示されるクルマのジャンルは多岐に渡りますが、スポーツコンパクトと並んで人気のあるカテゴリーがSUVとピックアップトラックです。
アメリカの三大メーカーを筆頭に、日本のトヨタや日産なども凝ったカスタムを施したSUVやピックアップトラックのコンセプトカーを展示するのです。
今回のショーの目玉のひとつが、北米トヨタが製作した「4ランナーTRDサーフコンセプト」です。
4ランナーは現地で大変人気のあるモデルで、1983年に初代のN60系が登場しました。
基となったのは、ピックアップトラック「ハイラックス」に荷台にコーチビルダーがFRP製キャノピーを架装した「ウィネベーゴ・トレッカー」というRV。
屋根を載せただけでなく、後部壁と床にトリムを奢り、さらに2人掛けのベンチシートを装備しました。
運転席後ろの仕切りは取り払い、後部と繋がったシームレスな空間を創ったのも、このモデルの画期的なところでした。
ウィネベーゴ・トレッカーは後部に長尺のモノが積めるだけでなく、後席を格納するとフルフラットになったことから、簡易キャンパーとしても人気に。
四輪駆動という悪路走破性も持っていたことから、朝までサーフポイントで仮眠するサーファーを中心に注目を集めます。
その後、トヨタはウィネベーゴ・トレッカーのアイデアを買い取り、「4ランナー(日本名ハイラックスサーフ)」として販売。
それが初代のN60系であり、後にこのようなピックアップトラックをワゴン化したクルマが、“スポーツユーティリティビークル(SUV)”と呼ばれるようになります。
つまり4ランナーはSUVの元祖と言えるクルマであり、アメリカ人にとって4ランナー=サーファーというイメージが強いモデルなのです。
今回、展示予定の4ランナーTRDサーフコンセプトは、サーファーに愛されていたN60系へのオマージュでデザインされたクルマ。ベース車はなんと、未発売の新型4ランナーなのです。
N60系と同様に、車体後部が脱着式FRPキャノピーになっているだけではなく、2ドア化も実現。
後席へのエントリーをするために、専用の折りたたみ式の前席シートも造っています。
また、北米で人気のあるブランド「TRD」のロゴ入りパーツを各部にインストール。
シートやマフラーはもちろんのこと、なんとサスペンションアームにまでその名が刻印されるという周到さです。
このコンセプトカーを造る様子がすでに動画サイトにアップされていますが、製造ラインで完成したばかりの新型4ランナーを改造するのは、製作者にとってもかなりのプレッシャーだったようです。
北米トヨタの製作チームメンバーであるブラッド・ベッター氏は、「この新型車がわずかな時間で手元に来たのには、恐怖さえ感じた」と語っています。
4ランナーは2代目以降、一体成形のアッパーボディとなり、N60系のような構造にするのはボディカットが必要だからです。当然ながら、新型4ランナーの屋根もカットしなければなりません。
動画には新型の屋根を大胆にカットする様子が収められていますが、ベッター氏は「N60系を中実に再現するためには、屋根をカットする必要があったが、それはプレッシャーであり、恐怖でもあった」と語っています。
2か月間の製作期間を経て完成した4ランナーTRDサーフコンセプトですが、キャノピーを外すとN60系を彷彿させるカタチになる一方で、キャノピーを付けると新型4ランナーにカタチに戻る“二面性”が魅力です。
■24年末に発売される「4ランナー」とは
ベースとなった6代目4ランナーは2024年末に北米で発売される予定で、すでに公式HPでその姿を見ることができます。
フロントデザインは人気ピックアップトラック「タコマ」に似ており、ボディも先代より3インチも幅広になっています。シャシーは「ランドクルーザー250」と同じTNGA-Fフレームは共用。脚周りも同モデルとほぼ同じものが使われています。
新型はラダーフレームとアッパーボディのクリアランスを従来型よりも多く取ることで、北米で人気の大径オフロードタイヤの装着が可能になりました。
メーカー発表では、ノーマル状態で265/70R18サイズのタイヤを履くことが可能なようです。
パワーユニットは、2.4L直4ターボエンジン(278馬力)と、これをベースにモーターと組み合わせたハイブリッドシステム(326馬力)の2種類。8速ATによって、ストレスのない加減速を味わうことができます。
駆動方式は標準グレードがパートタイム4WDで、一部上級グレードにはサブトランスファー付きフルタイム4WDを採用。
「トレールハンター」というオフロード仕様車には専用装備として、オフロードクルーズコントロールシステムが新採用されました。
また、「TRDプロ」「TRDオフロード」、そしてトレールハンターのフロントには、スイッチで断切できるリアデフロックを標準装備。
加えて、TRDプロとトレールハンターには断切可能なフロントスタビライザーバーが採用されています。
インテリアはN60系の雰囲気に原点回帰したイメージがあり、特にインパネ周りはN60系のそれに酷似しています。
昨今のトヨタ製オフロード車のネオクラシックなプロトコルに則したデザインと言えるでしょう。
インテリアでのトピックは、一部グレードにサードシートが復活しそうなこと。どのグレードに装備されるかは分かりませんが、米国メディア向けの試乗会では、サードシート装着車がお披露目されています。
またこのサードシートの採用により、従来型リアシートに採用されていたフリップ&フォールドの折り畳み方法は廃止。かつてのモデルで採用されていたタンブル式に戻ったようです。
今のところ新型4ランナーは北米のみの販売のようですが、日本でランドクルーザー250の人気が高いことを考えれば、“ハイラックスサーフ”再投入の可能性は十分にありえそうです。
日本市場向けとしてはエンジンや駆動方式、仕様が見なされるでしょうが、需要はあると思います。
そんな視点で改めて4ランナーTRDサーフコンセプトを見てみると、また違った興味が湧いてきそうです。
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
愛車管理はマイカーページで!
登録してお得なクーポンを獲得しよう
全長4.3m! トヨタの斬新「スライドドアSUV」登場に期待の声! 超タフな「ゴツゴツ」デザイン採用した「小型ミニバン」が超カッコいい! “悪路走破性”も備えた「TJクルーザー」とは
「ヘッドライトが眩しいクルマ」なぜ増えた? 信号待ちで「ライト消さない人」が多数派になった理由とは? ヘッドライトの“新常識”ってどんなもの?
石破内閣不支持急増、斉藤国交相後任もまた公明党の中野氏起用へ[新聞ウォッチ]
日産が「新型セレナ」をまもなく発売! 超スゴい「高性能4WD」&地上高アップの「イーフォース」追加! 待望の「性能向上モデル」に販売店でも反響あり
“100万円”以下で買える! スズキ「“7人乗り”ミニバン」に大反響! 「FRで5速MTは楽しそう」「レトロ感イイね」の声! “全長3.7m”で人気なインドの「イーコ」に熱視線!
レクサスの悩みは頂点「L」を冠した高額モデル4台の売れ行き低迷。期待の新型車はいつ発売?
約150万円! マツダの新型「5ドア・軽SUV」に注目! “鼓動”感じる「ターボエンジン」搭載&「大径ホイール」採用! 期待の「タフ顔モデル」フレアクロスオーバーとは!
マツダ「“軽”RX-7!?」に反響多数! まさかの「スズキ製」エンジンに驚きの声も! 上野美装「エフディーノ」まもなく登場
直4・V6・V8……3気筒以外はほぼ偶数! クルマのエンジン気筒数の謎
「ヘッドライトが眩しいクルマ」なぜ増えた? 信号待ちで「ライト消さない人」が多数派になった理由とは? ヘッドライトの“新常識”ってどんなもの?
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!
みんなのコメント
この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?