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外観からしてトンデモない! レーシングカーが逆さづり! ドイツの「ポルシェミュージアム」は神レベルの内容だった

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外観からしてトンデモない! レーシングカーが逆さづり! ドイツの「ポルシェミュージアム」は神レベルの内容だった

 この記事をまとめると

■ポルシェはドイツのシュトゥットガルトで博物館を運営している

【本音はやめたかった!?】ポルシェ911がRRにこだわる理由とは

■ポルシェのさまざまな名車やレーシングカーなどを展示している

■2009年から一般公開されており、観光名所としても人気が高い 世界の自動車博物館を巡り、それぞれの特徴や魅力を紹介。今回は、ドイツのシュトゥットガルトにあるポルシェミュージアム。企業博物館だけあって、ポルシェ社のさまざまな製品展示のほか、定期的に展示車両が入れ替えられている。何度も足を運びたくなる博物館だ。

 上下逆さまに貼り付いた独特の展示スタイルも

 旧い博物館は1976年に開設されていたが、ツッフェンハウゼン本社工場に併設されたポルシェミュージアムは2008年の年末に竣工し、翌年から一般公開されている。

 最初に訪れたのは2009年の6月で、建屋の周囲はまだ開発途上だったが、2回目に訪れた2015年には周囲の整備も終え、シュトゥットガルトのベンチマークとなっただけでなく、観光名所としてポルシェ・ファンのみならず多くの観光客を集めていた。

 そんなポルシェ博物館の建屋は、二層の展示フロアが柱で支えられた3~4階相当まで引き上げられ、エントランスからはエスカレーターで展示フロアまで登っていくという特異な構造から外観も特徴的で、フリーガー(ドイツ語で飛翔体の意)と呼ばれている。そのこともシュトゥットガルトのベンチマークとなった一因のようで、この建屋だけでも一見の価値あり。

 展示スタイルも独特で、もっとも印象に残っているのは天井に、上下逆さまに張り付けられたグループCカーの956だ。これにはダウンフォースの効果を示す目的があり、壁に描かれた『321.4』という数字は、この速度で走行するとダウンフォースが1Gとなり、理論的には天井に吸い付いて走ることも可能だとアピールするもの。

 残念ながら2020年から2021年にかけてのコロナ禍で閉館していた際にリニューアルされ、撤去されたと聞いている。とても残念だ……。 1900年のパリ万博に向けて製作された、エッガー・ローナー電気自動車の複製版。ポルシェ博士が手がけた最初のクルマ。

 ホイール・イン・モーターなど 現代にも繋がる技術が盛り込まれていた。

 チシタリアからの依頼で設計したグランプリカー。レース参戦は実現しなかったが、その設計料でパリに幽閉されていたポルシェ博士の保釈が叶った経緯は有名だ。

 知られざる農業用トラクター

トラクターの生産でも知られているポルシェ。こちらは1956年から1963年にかけて生産された、2.5リッターの空冷3気筒を搭載したディーゼル・スーパー。

 市販車からレースカーまで新旧ポルシェが顔を揃える

 ポルシェの企業博物館らしく、ポルシェ社で生産されたロードカーからレーシングカーまでもが顔を揃える。さらに、ポルシェ社がみずから生産したモデルだけでなく、ほかのメーカーからの依頼で設計/開発されたものも。

 たとえばポルシェの開発ナンバーでタイプ360となっているチシタリア・グランプリカーなどに加えて、ポルシェ社を設立する以前にフェルディナント・ポルシェ博士が手がけた、エッガー・ローナーの電気自動車(リメイク)や、そのキモとなるホイール・イン・モーターなども展示されていて、とても興味深い。

 ポルシェを名乗るクルマとしては、戦前のベルリン~ローマ・ラリー向けに開発したタイプ64のオリジナルボディから、最新モデル、ポルシェ・マカン・ターボ(2015年に訪れた際には最新モデル)まで、新旧モデルが取り揃えられている。

 もちろん日本にはなじみの深いポルシェ・カレラGTS、通称〝ポルシェ904〞や、ターボ開発の尖兵となったポルシェ917/30。グループ5レースを席巻したポルシェ935、グループCからGTへと主役が変わった1990年代終盤のル・マンを制した911GT1/98など興味深いレーシングカーには興味津々。

 主力モデルである911シリーズは、各世代モデル、さらに911 GT1/98のベースとなったロードモデルも含めて数多く並んでいる。クルマ以外では、ディーゼル・エンジンを搭載したトラクターも展示されているから、ポルシェ・ファンは必見だ。

 耐久王ポルシェ渾身の作品たちがずらり

 日本グランプリでは、スカイラインGTと熱いバトルを演じた904カレラGTS。ロードカーとしても設計されていた。

 大排気量車に対抗するためにターボチャージャーを装着した917/30スパイダー。ターボの技術開発とノウハウ蓄積に役立った。

 グループ5=シルエットフォーミュラのレースを席巻した935。こちらは第2世代の935/77。ポルシェ博物館はこれまで2度訪れたが、究極の935、“モビーディック”とは出会えていない。

 グループCからGTカーへと主役が変わっていった1990年代後半のル・マン24時間レース。そんな1998年のル・マンを制した911 GT1/98と、ベースモデルとなったストリートバージョン。

※本記事は雑誌CARトップの記事を再構成して掲載しております

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みんなのコメント

5件
  • 逆さづりなら熱海秘宝館にもありますね
  • 昔長期出張時に電車で行きました。思ったほど台数はなかったけど、珍しいモデルもありましたよ。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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