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マクラーレンF1、ワークスPUパートナー不在でも不利にならないと強調「影響を受ける可能性はあるが……」

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マクラーレンF1、ワークスPUパートナー不在でも不利にならないと強調「影響を受ける可能性はあるが……」

 マクラーレンは、次期F1パワーユニット(PU)レギュレーションが導入される2026年に向けて、現時点ではワークス体制でのPU供給を受けられないチームのひとつだが、カスタマー枠でも問題はないとチーム代表のアンドレア・ステラは強調している。

 現在レッドブル側にPUを供給するホンダは、2026年からアストンマーチンへワークス供給を行なうことを発表。レッドブルは独自のPU部門「レッドブル・パワートレインズ(RBPT)」を立ち上げ、そこで新たにフォードと手を組むこととなった。

■アストンマーチン、ホンダとワークス契約……2026年からのF1は、”ワークスPU”がないと勝てないのか? 

 アルファタウリもレッドブル・レーシングの姉妹チームとしてRBPT製のPUを使うことになるだろう。また、メルセデスとフェラーリ、アルピーヌ(ルノー)の既存のメーカー勢に加え、現在アルファロメオがネーミングライツを持つザウバーは新規参戦メーカーのアウディと提携する。

 そのため、現時点でワークス契約を持たないチームはウイリアムズとハース、マクラーレンとなる。

 アストンマーチンのマイク・クラック代表は、PUとシャシーの完璧な統合が不可欠であることから、2026年にワークスPUを手にすることが重要になると語った。しかしマクラーレンのステラ代表は、PUサプライヤーと緊密な関係を築けていれば、カスタマーであっても心配はないという。

 マクラーレンは2017年末にホンダと袂を分かって以来、ルノーやメルセデスのカスタマーPUを使用してきたが、2026年に向けて別のサプライヤーへ乗り換えることも可能だ。

 カスタマーPUを使い続けることについてステラに問うと、彼は次のように答えた。

「2026年へ向けて契約を進める際には、間違いなく注視する必要がある。マクラーレンのようなシャシーメーカーにとって、PUの設計に影響を受ける可能性が十分にあることで、競争力の観点から取り残されるかもしれないからね」と彼は言う。

「この件については我々も話し合っているが、我々は何を達成したいのか分かっている。正直なところ、我々が行なっている話し合いの中では、それは難しいことではなさそうだ」

 またステラは、カスタマーPU契約はワークスチームと同様に履行されていると強調し、PUのマッチング不足はよりパフォーマンスの高いシャシー側で埋め合わせすることができると示唆した。

「理想的には、全てのパラメーターに影響を与えることができるポジションにいたいものだ」

「それについてはふたつのカテゴリーに分けられると思う。ひとつはレイアウトで、PUをシャシーと一体化させる方法だ」

「もうひとつは、PUを実際どのように動かすかというパフォーマンス関連だ。ふたつ目のカテゴリーに関しては、FIAが既に、そして将来的にカスタマーチームとワークスチームが同じパラメータで動作するようにするという条件を整えているので、我々は安心している」

「レイアウトに関しては、先程言った通り、話し合いの中でこの点を考慮に入れている。そして、我々は強いポジションにつくことができると確信している」

「最後の数ミリの問題であれば、シャシーと空力の開発によって補うことができればと思っている」

「それが絶対的にベストな状況でないということは分かっている。しかし、それが将来的に成功するための決定的な要因になるとは思っていない」

 ステラはまた、ワークス契約を結んでいないことで、PUパフォーマンスが充分でないときに乗り換える自由度が増すとも認めている。

「この要素が、我々の話し合いに絡んでいることは確かだ」と彼は言う。

「契約上の観点から、品質や競争力に関するいくつかの判断基準を設けていたい」

「もしこれらの基準が満たされない場合には、契約を解除する可能性もある。良い交渉と同じ様に、これも我々の話し合いの一部なのだ」

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