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TC2000最大の“クラシック”に挑むロペスとフェネストラズが意気込み「日本のGT経験が役に立つ」

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TC2000最大の“クラシック”に挑むロペスとフェネストラズが意気込み「日本のGT経験が役に立つ」

 南米アルゼンチンが誇る最高峰のハイテクFFチャンピオンシップ、TC2000のカレンダーにおいて“クラシック”に位置付けられる第9戦『ブエノスアイレス200km』を前に、トヨタ陣営のTOYOTA GAZOO Racing YPFインフィニアからゲスト参戦を果たすホセ-マリア・ロペスとサッシャ・フェネストラズが意気込みを語り、トヨタ・カローラTC2000をシェアする一戦に向け「日本のスーパーGTでの経験が役に立つはず」だとコメントしている。

 今季のWEC世界耐久選手権では、木村武史とともにアコーディスASPチームからLMGT3クラスに参戦しているロペスは、この200kmでの勝利を目標にゲストとしてTC2000に戻り、TOYOTA GAZOO Racingアルゼンティーナ(TGRA)不動のエースでシリーズ“5冠”王者のマティアス・ロッシとふたたびのタッグを組む。

TC2000伝統の“200km戦”に向け、TGR陣営がホセ-マリア・ロペスとサッシャ・フェネストラズを招集

「伝統の200kmに参戦したときのことは良い思い出だ。なんとか勝てたこともあれば、勝てなかったシーズンもあった。難しい大会であることと、ドライバーの組み合わせにはそれ以上の複雑さと巡り合わせがあることを僕はよく知っている」と、2008年と2009年にシリーズ連覇を達成し、あのアンソニー・リードとともに2008年の第5回大会も制している“ペチート”ロペス。

「リードと勝利を収めたときのことはよく覚えている。良いスタートを切ることができ、ドライバー交代でわずかに遅れたが、最後にはアンソニーが巻き返して記憶に残る勝利を収めることができたんだ」

 今季で18回目を数える同大会だが、2021年にはロッシとペアを組んだ経験もあるだけに、このコンビネーションこそが優位性の源になると続ける。

「このTC2000時代の“ニュー・エディション”では、僕もマティアス・ロッシとともにリベンジを果たしたい。僕らが一緒にレースをした最後の一戦では、さまざまな理由で問題に見舞われたが、TOYOTA GAZOO Racing YPFインフィニアのような技術チームと優秀なメカニックを擁するチームがあれば、すべてを好転させることができるとわかっている」と続けたロペス。

「今回は“プッシュ・トゥ・パス”を初めて使用することになるが、今週末は追加の練習枠を活用するつもりだし、事前に『いつ、どのように』使用するかを経験するのは良いことだね」

 同じくABB FIAフォーミュラE世界選手権で2年目のシーズンを終え、日本のスーパーフォーミュラやスーパーGTでキャリアを積んできたフェネストラズも、マルセロ・チャロッキとのペアでこのカテゴリーへ2回目の参戦を果たす。

「ふたたびブエノスアイレスの200kmを走ることができて光栄だ。そしてカートを始めた頃から、子供の頃から知っていたドライバー、マルセロ・チャロッキとクルマをシェアできるのもさらにうれしいことさ」と、自身2021年以来の挑戦となったフェネストラズ。

■F1経験者を筆頭にレジェンド級スタードライバーが集結
「この機会にもう一度、このトヨタ・カローラに慣れないといけないね。前回僕がジュリアン・サンテロと組んだときは、彼と比べて高めの身長も関係していたと思うけど、座席の問題に悩まされたんだ。でもスーパーGTのカテゴリーでは、レースでドライバー交代した豊富な経験により、今回のレースでも最善の戦略を適用できるようになるはずさ」

 既報のとおり、首都ブエノスアイレスが誇るアウトドローモ・オスカー・ファン・ガルベスにて10月5~6日の週末に争われる第18回大会は、90分間続くレースで交代を義務付けられつつ、どちらのドライバーをスターターに据え、フィニッシャーにどの程度の距離を任せるか、戦略的な判断がチームに委ねられる。

 さらにレースウイークのハイライトとして、この週末はTCRサウスアメリカ・シリーズに加え、隣国ブラジルが誇るSCBストックカー・ブラジル“プロシリーズ”が越境し、今回は併催イベントとしてタイムスケジュールを共有。シリーズ第9戦としてカレンダーに組み込んでいる。

 そのためSCB“2冠”王者のルーベンス・バリチェロやリカルド・ゾンタ、ネルソン・ピケJr.にフェリペ・マッサなどF1経験者を筆頭に、同じく3連覇も経験するWEC経験者ダニエル・セラや、キャリア5冠の“帝王”カカ・ブエノなど、レジェンド級のスタードライバーがブエノスアイレスに集結することになる。

「今週末は僕にとって憧れていたアルゼンチンの国旗を掲げて走ることができる週末で、特別なものになるだろう」と続けたフランス系アルゼンチン人のフェネストラズ。

「いつもアルゼンチンのことを身近に感じていたので、本当にうれしいことだし、国歌が流れるとさらにアルゼンチンを感じて、とても興奮するんだ。それに、この200kmはドライバーキャリアの未来を測る重要な1戦でもある。レース当日に主役になれれば、これらすべてが大きな影響を及ぼしていくだろうね!」

 その他、ホンダやルノー、シボレーにフィアットといったライバル陣営も続々とゲスト参戦ドライバーの陣容を明かしており、2016年と2021年の二度シリーズチャンピオンに輝き、その実績を引っ提げてここ数年は北米のインディカーに挑戦していたアグスティン・カナピノも、古巣となるYPFエライオン・オーロ・プロ・レーシングのダミアン・フィネンチ(シボレーYPFクルーズ)と組んでシリーズ復帰を果たす。

「アグスティンはクルマのことをよく知っているし、チームに大きく貢献してくれるだろう」と、エース帰還に向け期待を語ったフィネンチ。

「僕は彼に絶大な信頼を置いているし、ブエノスアイレス200kmでは恒例でもある、ハイレベルなドライバー陣が参加するレースで、彼の経験を共有するべくコースに出ていくことを楽しみにしている」

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