マクラーレン・オートモーティブは11月6日、イギリス国内における第2の生産拠点となる新工場、マクラーレン・コンポジット・テクノロジー・センター(MCTC)を開設したと発表した。
カーボンファイバーを自社のDNAと唄うマクラーレンが5000万ポンド(約72億円)を投じてヨークシャー州に建設したMCTCは、未来のパワートレイン開発とともにさらなるクルマの軽量化、エネルギー効率の向上に向け、軽量カーボンファイバーおよび複合材料の活用における世界的リーダーとなることを目標とした研究・生産施設だ。
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マクラーレン・オートモーティブは、同施設で今後生産されることになるクルマの核、次世代軽量カーボンファイバー製タブのプロトタイプの製作を終えているとアナウンス。これによって同社が掲げる“Track25ビジネスプラン”に基づく、迅速なイノベーションとクラス最軽量となる18車種のニューモデル投入が加速するという。
2020年にフル稼働となる予定のMCTCで製作されたカーボン製タブは、サリー州ウォーキングのマクラーレン・プロダクション・センター(MPC)に送られると、手作業で1台のマシンに仕立てられる。
そんなMCTCの開設式にはイギリス王室のウイリアム王子とキャサリン夫人に加え、バーレーンのサルマン・ビン・ハマド・アール・ハリーファ皇太子、マクラーレン・オートモーティブのマイク・フルーウィットCEOが出席。
ロイヤルゲストは同施設の生産工程などの紹介を受けるほか、すでにMCTCで働く50名の従業員に声をかけ、彼らも出席した開設式では正式開設を宣言するとともにカーボンファイバー製の記念盾を披露した。
フルーウィット氏は式典後、次のように語っている。
「ケンブリッジ公爵ご夫妻、ならびにサルマン・ビン・ハマド・アール・ハリーファ・バーレーン王国皇太子殿下をお招きし、MCTCの正式開設を祝い、ゲストの方々に、私たちの革新的なカーボンファイバーの生産プロセスをお見せすることができたのは、私個人ならびにマクラーレン・オートモーティブの2300人の社員全員にとって大変名誉なことです」
「また、ゲストの方々には、私たちの挑戦的な計画を現実のものにするために奮闘している、優秀で、クリエイティブかつ情熱的な従業員たちにお会いいただきました」
「MCTCのオープンは、画期的でイノベーティブな自動車メーカーであるマクラーレンにとって、重要なマイルストーンであり、これにより、私たちは、この地域全体がもたらしてくれる、素晴らしいエネルギー、バイタリティー及びスキルを活用できるようになります」
「MCTCは最軽量の車両を開発、発表し続けるという、私たち自身が定めた目標を達成するために欠かせないものとなるでしょう。このような施設を通じて、イギリスは軽量素材技術の世界的なリーダーとなり、より燃料効率に優れた未来の自動車を作れるようになると確信しています」
「鉄鋼の時代から先進素材と長きにわたって関わってきたシェフィールド地域に、新しい雇用を創出することができることを誇りに思います。そして、今後、この地域で、マクラーレンのカーボンファイバーのイノベーションと生産を行えることを楽しみにしています」
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