東アフリカのケニアで開催されているWRC世界ラリー選手権第6戦ケニアの競技2日目が6月25日に行われ、デイ2のSS2~7を終えた段階で、ヒュンダイのティエリー・ヌービル(ヒュンダイi20クーペWRC)が総合首位に立っている。そんな『サファリ・ラリー・ケニア』のデイ2を終えた各陣営からドライバーコメントが発表された。
■Mスポーツ・フォードWRT
●ガス・グリーンスミス(フォード・フィエスタWRC)/デイ2総合5番手
「ほとんどのグラベル(未舗装路)ラリーでは、僕たちは理想的な出走順になっていたけれど、ここは多くの場所で路面がとても柔らかい砂で覆われている。だから通常とは異なり出走順の早いクルーたちと比べて、実際のところ少し不利だったように思う」
5台脱落、牙を剥いたサファリ・ラリー2日目はヌービル首位。勝田が2番手に/WRCケニア
「学ぶべきことはたくさんあるけれど、ここに来られてうれしいよ。サファリはどのドライバーにとっても“やりたいことリスト”にあるイベントだ。僕はこの経験を心から楽しんでいるんだ」
「総合5番手という結果は、もちろんこのステージでまさに望んでいた順位だ。日が進むにつれて先頭集団と僕のタイム差が縮まっていくのを見て、勇気付けられたよ」
「チームはサービスでマシンをチェックするのに素晴らしい仕事をしてくれたけれど、残念ながらそれでタイムペナルティを科されてしまった。だけど、おかげで午後のループを全力で進むことができた」
「路面の轍が深く掘れているところは少々クレイジーだった。でもステージの横をイボイノシシやキリンが歩き回っているのを見るのはあまりないことだよね!」
●アドリアン・フルモー(フォード・フィエスタWRC)/デイ2総合6番手
「これは伝説的なイベントで、僕は初めて経験することだけど、これまでに体験したことがないようなところだ。デイ1の最後に良い順位に付けられたことは大きなプラスだ。でもタイムを心配しすぎるよりも、内面に集中しなければならない」
「マシンに注意を向ける必要がある。なぜならステージの多くの場所で、地面がクレイジーなほど荒れているからだ。僕たちは可能な限りサスペンションを高くして走行している」
「マシンの底へのダメージに対してはしっかり保護できるけれど、その代わりにグリップを失ってしまうんだ。少しはプッシュできるだろうと思うセクションですら、何かが隠れている可能性があるから緊張する。でも楽しいよ」
「今日の最後のステージではリラックスしていられたし、多くのセクションでペースを上げることができた。路面のコンディションが良くなっていて、さらに少しプッシュできたからね。週末全体を通して自分のペースを維持したい。そして最後にはどの順位に自分たちがつけるか分かるだろう」
■ヒュンダイ・シェル・モビスWRT
●ティエリー・ヌービル(ヒュンダイi20クーペWRC)/デイ2総合首位
「今日はいくつか素晴らしいステージがあった。一方、残念ながら何度かパンクもあった。大きな石がある場所もところどころにあって、そこは本当に荒れていたんだ」
「すべてを避けることはできなかったよ。ダメージがないように祈るしかなかった。ありがたいことに色々なことを乗り越えることができ、サービスにマシンを戻すことができた」
「僕たちは今日、多くのことを学んだ。チームは今晩マシンをよく調べて、また明日のチャレンジングな1日に向けて準備をするだろう。土曜日のステージの特徴はそれぞれ違う。多くのことを目にすることは確かだろう。そのなかでトラブルに巻き込まれないようにしなければならない」
●オット・タナク(ヒュンダイi20クーペWRC)/デイ2総合3番手
「最終ステージでのタイヤのちょっとしたトラブルを除けば、一貫性のある1日だったよ。今日は自分の最大限の力の60パーセントで走行した。すごく厳しい状況だったからね」
「僕たちはまだ前菜だけを味わったようなものだ。メインの食事は明日になる。厳しくなる一方だろうね。これまで見てきたところだと、もし2分遅れたとしても、まだこのラリーで優勝できる可能性はある」
「ループの中程のステージは本当にクールで、まさにサファリという感じだった。全体的にチャレンジングだったけれど、ここにいることができてうれしいと言わずにはいられないよ」
●ダニ・ソルド(ヒュンダイi20クーペWRC)/デイリタイア
「サファリ・ラリー・ケニアのオープニングステージの体験を本当に楽しんでいたから、リタイアせざるを得なくなって残念だ。ビデオを見返してみると、道の真ん中にある石に当たって、マシンのサスペンションアームが壊れたことが分かった」
「その後ステアリングがロックし、マシンは滑り始めて茂みの中に入ってしまった。僕たちにできることは何もなかった。横転しなかったのはラッキーだったよ。そうなっていたらリスタートできなかったかもしれない」
「ドライブしていて素晴らしいステージだった。本当に速かった。プッシュしすぎることはしなかったけれどね。明日はポイント争いに戻って、この素晴らしいラリーを完走することが目標だ」
■TOYOTA GAZOO Racing WRT
●セバスチャン・オジエ(トヨタ・ヤリスWRC)/デイ2総合4番手
「厳しいコンディションになるだろうと予想していたので、今日、皆が多くのトラブルに見舞われてもとくに驚かなかった」
「今日は朝からトラブルが起きてしまい、サービスにクルマを戻すためゆっくり走らなければならないという不運もあったが、最終的にはラリーを続けることができた」
「午後はさらに過酷なコンディションになったが、とくに大きなトラブルなく乗り切ることができた。総合4番手まで挽回することができたから、まだ充分にチャンスはあると思っている」
●エルフィン・エバンス(トヨタ・ヤリスWRC)/デイリタイア
「1日がこれほど早く終わってしまい本当に残念だ。正直なところ、かなり基本的なミスをしてしまい、とても後悔している。ペースノートに記していた情報以上に石が飛び出ていて、それに当たってしまったんだ」
「このようなイベントでは、何か問題が起きた時は可能な限り自分で直そうと試みるが、ダメージの状況を見た時点で今日はラリーを続けられないと分かった」
「残りの2日間は楽しく走り、そこから何かを得なくてはならない」
●カッレ・ロバンペラ(トヨタ・ヤリスWRC)/デイリタイア
「今日の午前中は、非常に賢いスタートを切れたと思う。路面が荒れているところではクルマの動きを確認するため慎重に走り、その後少しずつペースを上げていった」
「午後はベストタイムを出して順調にスタートし、うまく対応できていたと思うよ。しかし、最終ステージではスタート直後に地面から大量のダストが舞い上がって何も見えなくなってしまったため、スローダウンせざるを得なくなり、さらには轍でスタックしてしまった」
「それまでいい位置につけていただけに本当に悔しいけど、まだラリーが終わったわけではないので、自分たちができることをやるつもりだ」
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勝田、表彰台に向かってがんばれ!!