ホンダ・レーシング(HRC)の渡辺康治社長は、角田裕毅がレッドブル昇格を果たせなかったことは「個人的には非常に残念」だと語った。
2024年シーズンは30ポイントを獲得するなど、安定した成績を残した角田。成績不振のセルジオ・ペレスが、同年限りでレッドブルを離れることとなったため、その後任として角田がレッドブルに昇格するのではないかという期待も高まった。
■判断が間違っていたと証明するだけ……角田裕毅、レッドブル昇格を果たせずも自身の成長確信「重要なのはチームが信頼してくれていること」
しかし最終的にレッドブルのドライバーとして選ばれたのは、2024年シーズン後半にRBで角田のチームメイトを務めたリアム・ローソンの方だった。角田は昇格ならず、2025年はRBから登録名称を変更したレーシングブルズのドライバーとしてF1を戦う。
「個人的には残念ですね」
角田がレッドブル昇格を果たせなかったことについて、HRCの渡辺社長は東京オートサロンの会場で、motorsport.comの取材にそう答えた。
渡辺社長は昨年10月、motorsport.comの取材に応じた際、レッドブルに対して「テストで角田を起用すること」を提案していることを明らかにした。そのテストは、アブダビでのポストシーズンテストで実現した。しかしそれが、レッドブルのシート獲得には繋がらなかった。
「角田裕毅は、ドライビングのレベルとしては、レッドブルの候補のひとりになってもおかしくないと思っています。ですから、クリスチャン・ホーナー代表とのお話の中で、テストをしながら見極めてきましょうという約束をしました」
「そしてそのテストが実現し、良い結果も出せたという風に思っています」
ただHRCとしては、ドライバー決定はあくまでチームに選択権があるとの姿勢で一貫しており、最終的な決断を受け入れるしかなかったとHRCの渡辺社長は語った。
「これはいつも申し上げていますが、最終的にはチームの判断ということになります。なので今回の決断を受け入れるしかないですね」
角田は今季、新たにアイザック・ハジャーをチームメイトに迎え、F1で5年目となるシーズンを戦う。
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