ザクセンリンクでMotoGP第9戦ドイツGPが開催。MotoGPクラスのスプリントレースが7月6日(土)に行なわれ、ホルヘ・マルティン(プラマック)がポール・トゥ・ウィンを果たした。
ドイツGPの予選ではポイントリーダーのマルティンがポールポジションを獲得。2番手と3番手にはトラックハウスのミゲル・オリベイラとラウル・フェルナンデスが続くという新鮮なフロントロウの並びとなった。
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ザクセンリンクを非常に得意とするマルク・マルケス(グレシーニ)は、予選Q1のアタックをステファン・ブラドル(ホンダ)に邪魔されたこともあり、Q1敗退の13番グリッドに留まった。なおブラドルにはこの件で決勝での3グリッド降格処分が下された。
また初日はかなり涼しいコンディションとなっていたドイツGPではあるが、2日目は夏らしい気候に。気温30度、路面温度44度のコンディションでスプリントレースを迎えた。
15周のスプリントレースはスタートでオリベイラが飛び出して行ったが、4番グリッドスタートのフランチェスコ・バニャイヤ(ドゥカティ)がアウト側からスッとインを差して前に出て、先頭に浮上した。そしてマルケスは1周目に10番手までポジションを上げた。
ここ最近はバニャイヤが逃げ切るパターンが多かったが、今回は3周目にはマルティンに追い抜かれてしまい、さらにオリベイラにも先行を許してしまった。
マルティン、オリベイラそしてバニャイヤのトップ3は大きくギャップが開くこともなく、付かず離れずの距離で周回を重ねた。また4番手にエネア・バスティアニーニ(ドゥカティ)もピタリと続き、この4人がトップ集団となっていた。
ただレースが後半へ入ると、徐々にマルティンが差を広げ始めた。先頭集団のライダーたちに大きなペース差はないものの、1周毎に差をじわりじわりと広げ、残り3周で2番手のオリベイラに約1秒差をつけた。
マルティンは終盤もペースを落とすことなく走りきり、ギャップを詰められることなくトップチェッカー。フランスGP以来のスプリントレース勝利となった。2位は今シーズン初表彰台となるオリベイラ。3位はバニャイヤだ。
なお序盤にトップ争いに加わっていたフェルナンデスは、中盤以降ポジションを落としてしまい、14位という結果に終わった。
後方から追い上げのレースを展開したマルケスは、転倒しそうになるシーンもあったがなんとか体勢を整えると、ラスト3周で5番手集団に追いついた。そしてラストラップにマーベリック・ビニャーレス(アプリリア)を抜き、6位でフィニッシュ。フロントタイヤ半分ほどの差しかない、僅差の決着となった。
ホンダ陣営はルカ・マリーニ(レプソル・ホンダ)が15位でフィニッシュし陣営最上位。日本人ライダーの中上貴晶(LCRホンダ)は、18位でのフィニッシュだった。ヤマハはファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)が13位、代役参戦のレミー・ガードナー(ヤマハ)は20位だった。
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