富士スピードウェイで行われた2024スーパーGT第4戦決勝。GT500クラスで3番手からスタートした64号車Modulo CIVIC TYPE R-GTは6位でフィニッシュ。順位を下げる結果にはなったものの、収穫の多いレースだったと、大草りきは語る。
今回の64号車Moduloは伊沢拓也がスタートドライバーを担当。26周目にENEOS X PRIME GR Supraの先行を許すも、上位をキープして、後半の大草にバトンをつないだ。5番手で復帰した大草は、ポジションを維持したまま終盤を迎えるが、残り15周を切ったあたりからMARELLI IMPUL Z(平峰一貴)が接近。激しい5番手争いに発展した。
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なんとか、ポジションを守りながら走行していた大草だったが、目の前にGT300クラスの2番手を争うグッドスマイル初音ミクAMG(谷口信輝)と、リアライズ日産メカニックチャレンジGT-R(ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ)のバトルに引っかかる形となった。
その隙に間隔を縮めた平峰が、ダンロップコーナーから13コーナーで行く手を阻まれている大草の隙をついてオーバーテイク。5番手に浮上した。 大草との攻防戦については「ちょうどダンロップコーナーで64号車がGT300に引っかかった時に、その隙を狙うことができました。隙があれば行けるように準備はしていたので」と、振り返る平峰。
12号車MARELLIはレース後半、着実にポジションを上げて5位フィニッシュを果たした。しかし、「シビックはかなりストレートが速かったので、抜くのに時間がかかりました。今回は僕たちが苦戦したところがあったので、そこをしっかりと見直して次に向けて準備したいと思います」と険しい表情をみせていた。
一方、GT300との混走がきっかけとなってポジションを下げることになった大草。
「正直、ふたりの動きを後ろから見ていて予想はできていたのですけど、相手もバトルをしていたので思った以上にゆずってくれなかったなと。引っかかってしまったのが大きかったですけど、それ以前に(12号車と)ペース差がすごくあったので、抜かれるのは時間の問題だったかなというところがありました」と、終盤のバトルについては、別のところにも要因があると考えていた。
「運が悪かった部分はありましたけど、それ以上に自分のペースを上げることが重要なのかなと思います。実際にペースがもう少し速ければ、手前のストレートで(GT300を)抜けていたと思います。いろいろなことのチリツモで、ああいうことになったのかなと思います。まぁ、これもレースですね」と大草。今回の結果に対して納得している部分もあったようだ。
それよりも、今まで取り組んできたことが形になっていることが大きな収穫だったという。
「結果的に順位を下げる形にはなりましたが、皆さん(期待する)ハードルが高すぎます(苦笑)」と大草。
「良いレースはできたと思いますし、ポイントもしっかり獲得できたことは良かったです。今回決勝を戦って、新たに違う課題が見つかったというか、思った通りにならなかったところがいくつかありました。そこは次戦に向けて改善できればなと思います」
予選同様、テストで感触の良かったことが実践でも活きていることを、決勝レースでも感じ取ることができたことも、今までになかった進歩だという。
「再現性はもう少し欲しいところはありますけど、今までと比べるとダントツで良かったです。そこは今後のテストにも役立つと思います。シビック勢のなかでは3番手なので、そこはポジティブに捉えたいと思います。次戦に向けてのモチベーションもそうですし、チームみんなでまた結果を残したいなと思います。(64号車にとって)夏の鈴鹿は得意な雰囲気があるので、良いところを見せられたらなと思います」と、大草は後半戦に向けて自信を深めている様子だった。
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