7月4日(木)、マネーグラム・ハースF1チームは、2025年シーズンにオリバー・ベアマンを起用することを正式に発表した。
ベアマンは2005年生まれのイギリス人で、現在19歳。カートを経て2020年にシングルシーターへステップアップし、ADAC F4やイタリアF4選手権などに参戦し、2021年11月にはフェラーリの若手ドライバー育成プログラム『フェラーリドライバーアカデミー(FDA)』に加入した。
ハースF1小松代表、ベアマンは「FDA指導の下で成熟したドライバーになり、それを証明した」と大きな期待を寄せる
FDA初年度の2022年はプレマ・レーシングからFIA F3に参戦し、1勝を挙げランキング3位でシーズンを終えた。2023年には同じくプレマからFIA F2に参戦し、今年はF2で2年目のシーズンを過ごしている。現在は第7戦シュピールベルクを終え、ベアマンはランキング14位だ。
一方F1に関しては、昨年のメキシコシティGPとアブダビGPでハースからFP1に参加し、シーズン後のテストでもハースのマシンのステアリングを握った。今年はフェラーリとハースの両チームでリザーブドライバーを務めており、すでにFP1を2度走っている。また第2戦サウジアラビアGPでは、併催のF2でポールポジションを獲得したものの、カルロス・サインツが虫垂炎のためグランプリを欠場することが決まり、急遽サインツの代役としてフェラーリからF1デビューを果たした。ベアマンは予選を11番手で通過すると、決勝では7位に入賞して6ポイントを獲得した。
ハースの2025年については、すでにニコ・ヒュルケンベルグがキック・ザウバーへ移籍することが決まっているため、現在はシートがひとつ空いてる状況だ。ハースと複数年契約を結びそのシートを掴んだベアマンは、次のようにコメントした。
「このことが僕にとってどれほどの意味を持つのか、言葉にするのは難しい。マネーグラム・ハースF1チームのF1ドライバーになることを大きな声で言えることを、とても誇りに思う。子供の頃に夢見たことを実現できる数少ない人間のひとりになれるなんて、本当に信じられないことだ。ジーン、礼雄、そしてハースのみんな、僕を信じ、チームの代表として信頼してくれてありがとう」
「そしてフレッド、マルコ、ジョック、アレッサンドロ、そしてスクーデリア・フェラーリ・ドライバー・アカデミーのみんな、 あなた方がいなければ、僕はここにいなかっただろう。この素晴らしいチャンスのために、F4時代から準備をしてくれてありがとう。僕が持っているすべてを捧げるよ」
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