グレッグ・マッフェイがリバティ・メディアのCEOを辞任し、F1グループのCEOであるステファノ・ドメニカリがMotoGPに移籍するといううわさが流れたことで、可能な限り早くF1世界選手権に参戦するというアンドレッティ・グローバルの計画が再燃しているようだ。
F1参入を目指すアメリカの組織は今週初め、イギリスはシルバーストンで計画中のF1マシン開発に取り組んでいるチームに、さらに25人を雇用するキャンペーンを開始した。これらの新しい人材は、すでにかなり長い期間このプロジェクトに携わっている約200人のスタッフに加わることになる。
リバティ・メディアCEOマッフェイの退任、背景にあるのはアンドレッティとのトラブルか
商業権保有者からF1参入を却下されたアンドレッティのチームが、給与に毎月数百万ポンド(約数億円)を費やし、材料、ソフトウェア、ファクトリーのメンテナンスといった多額の費用を負担するのは、とんでもない無駄遣いのように思えるだろう。しかし、アメリカの情報筋によると、状況はすぐに変わる可能性があるという。
その要因となりえることのひとつは、個人的に険悪な関係にあったマッフェイとマイケル・アンドレッティの両者が現在は表舞台から退いていること。もうひとつは、リバティ・メディアの上層部からは妥協案を見つけ、アンドレッティ・グローバルの申し立てに関するアメリカの新たな下院司法委員会の調査の完了を避けるよう指示が出ていることだ。
イタリアの権威あるスポーツ紙『Gazzetta dello Sport(ガゼッタ・デロ・スポルト)』に対し、マリオ・アンドレッティは「状況は変化しているので、近いうちに良いニュースが届くだろう」と請け合ったが、「私はいかなる議論にも関与していない。これはマイクと彼のパートナーたちがやっていることだ」とも警告した。
実際のところ、アンドレッティ・グローバル社の新オーナーは、インディカー、インディライツ、IMSA、フォーミュラEなどに参戦する多数のチームを維持しながら、計画中のF1チームのシルバーストン拠点に加わる専門スタッフの雇用に投資を続けている。
そしてこのことは、F1世界選手権の出場権が与えられることにアンドレッティがますます確信を深めていることを示しているようだ。同社の新オーナー兼CEOのダン・タウリスは、申し分のないビジネス実績を持ち合わせている。そんな同氏が、投資が回収されるという確証なしにこのプロジェクトに何百万ポンドもつぎ込むことはないだろう。
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