世界ラリー選手権(WRC)は来季、ハイブリッドシステムの搭載を含む新たなレギュレーションに移行するため、2017年から導入されている現行レギュレーションのWRCカーが使われるのは今季までとなっている。
レギュレーション変更を控え、トヨタやヒュンダイ、M-スポーツは来季に向けたマシンの設計・製造・開発と並行して今シーズンを戦っている形となる。
■11年ぶりラリー・ジャパン、開催に向け“ラリー・ガイド1”を公開。11月11日に名古屋市内でセレモニアルスタート
ヒュンダイが随所で速さを見せながらも、トヨタは今季これまでの6戦で5勝を記録しており、ドライバーズ選手権とコンストラクターズ選手権の両方でリードしている。
TOYOTA GAZOO Racing WRTのチーム代表を務めるヤリ-マティ・ラトバラは、トヨタが大きなリードを築いているにも関わらず、今季のマシン開発を完全にストップし、ハイブリッドの新型GRヤリスWRC開発に全力を注ぐことは出来ないと感じているという。
「過去には、新しいマシンが登場するからと現行マシンの開発を中止したところ、突然他のメーカーが競争力を増してきたという状況に陥ったことがある。僕たちは本当に苦労した」
そうラトバラはmotorsport.comに語った。
「現行マシンの開発を完全に止めることはできない。年末までは開発を続けなければならないが、ポルトガルで行なわれたエンジンアップデートのように、大きなモノはもうない。間違いなくエンジンの変更はもうない」
「トランスミッションについては、すべてのパーツがホモロゲーションを受けている。これ以上のパーツはホモロゲーションできない。あとは、サスペンションや車重など、年末までに改善できることを少しずつやっていきたいと思っている」
トヨタは5月に新型GRヤリスWRCの画像を公開しており、今月中にも同車のテストおよび開発作業を行なう予定となっている。
チームが公開した画像を見る限り、新型マシンはアグレッシブなエアロパッケージを採用している。マシンの側面には、ハイブリッドシステムのバッテリーを冷却するための巨大な通気口が設けられている。
「印象的なデザインだと言わざるを得ない。マシンの側面にトンネルが出ていることで、とてもアグレッシブな見た目になっていると思うが、その目的はハイブリッドユニットのバッテリーを冷却することだ」とラトバラは付け加えた。
「我々はクルマにバッテリーを搭載し、そこからフィードバックを得て、バッテリーを使ってドライブをしている」
「願わくば、7月末には2022年型マシン全体のテストができるようにしたい」
M-スポーツは先日のグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードで新型マシンを発表。2022年マシンを正式に発表した最初のチームとなった。
ヒュンダイも先日、新型i20の画像を公開したが、ヒュンダイ・モータースポーツのチーム代表であるアンドレア・アダモは、今週末のラリー・エストニアでいくつかの開発パーツを投入する予定だと明かした。
「我々が定義する開発の意味で言えば、現行マシンの開発を止めることはない」と、アダモはmotorsport.comのインタビューに答えた。
「確かにホモロゲーションに関しては終了している。我々は新しいパーツのホモロゲーションを7月1日に取得し、それをエストニアで使い始める」
「我々にはふたつのチームがある。ひとつは現行マシンを担当するチームで、もうひとつは来年のことに集中している。お互いに干渉することはないんだ」
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
愛車管理はマイカーページで!
登録してお得なクーポンを獲得しよう
【MotoGP】バニャイヤ、FP1終了直後の奇妙な転倒を説明。「抜かれた後に怖くなって、フロントを失ってしまった」
日本勢も続々ウォールの餌食に……マカオGP予選は2日で12回赤旗中断の大波乱。緊急のミーティングも実施
無人のフォーミュラマシンが鈴鹿を激走! なぜこんな挑戦をする必要があるのか「A2RL」のCEOに直撃した
国内カテゴリー“2冠”を引っ提げF2挑戦も、苦しむ宮田莉朋。欧州での経験値不足は想像以上に大きい?「そこが一番難しい」と中嶋一貴
コラピントの2025年のF1参戦に向け「ウイリアムズは最善の体制を探っている」とマネージメント会社が言及
「バスが発進しようとしたので、急いで前に詰めたら、鳴らされました。運転手は懲戒処分ですよね?」質問に回答殺到!?「常識外れ」「もう運転やめてくれ」の声も…法律では誰が悪いのか
「右車線ずっと走って何が悪いんですか?」質問に回答殺到!?「捕まるよ」「違反です」の声も…投稿者は「後ろから煽るほうが悪い!」と主張 法律ではどちらが正しいのか
崖っぷちの英国自動車業界に「希望」がある理由 日本も無関係ではなかった
6速MTあり! 全長4.5m級“ちょうどいいサイズ”の「新型スポーツカー」が凄い! 480馬力“直6ツインターボ”×FRのみってサイコー! 新型「BMW M2」どんなモデル?
「なんでこんなにお金取られるんですか…」国民ブチギレ!?「103万の壁」「106万円の壁」どうなる? カーライフでも「世界イチ高い」自動車諸税が問題に! 搾り取られる日本人の「お金」とは
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!
みんなのコメント
この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?