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Team HRCのシビック・タイプR・CNF-RがS耐富士公式テストに登場。本番前のテストを終える

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Team HRCのシビック・タイプR・CNF-RがS耐富士公式テストに登場。本番前のテストを終える

 4月28日、静岡県の富士スピードウェイでスーパー耐久シリーズの公式テストが行われたが、なかでも注目のマシンが2台登場した。ST-Qクラスから参加したTeam HRCのホンダ・シビック・タイプR・CNF-Rは、武藤英紀/伊沢拓也/大津弘樹がドライブし、レースウイーク前の公式テストを終えている。

 スーパー耐久シリーズでは、2022年からST-2クラスにHonda R&D ChallengeがFL5型ホンダ・シビック・タイプRを投入。高いポテンシャルをみせ、2023年第1戦鈴鹿ではクラス優勝も飾っていた。そんなST-2クラスのシビック・タイプRに加え、第2戦富士24時間からデビューするのが、Team HRCのホンダ・シビック・タイプR・CNF-Rだ。

ホンダ、スーパー耐久ST-Qクラス参戦車両『CIVIC TYPE R CNF-R』のテスト走行実施を発表

 栃木県のモビリティリゾートもてぎでシェイクダウンされた後、4月28日のスーパー耐久富士公式テストが2回目の走行となったが、「マイナートラブルもありました。もてぎでのシェイクダウンの後、ステップを踏んできていますが、まだ距離が足りない(武藤英紀)」というものの、比較的順調に走行を終えた。なお、気になるカーボンニュートラルフューエルのブランドだが、この日はスーパーGTと同じハルターマン・カーレス社製のETSレーシング・フューエルが使用されていた。

 ST-2のシビック・タイプRのゲストドライバーも務めた経験もある武藤は、この公式テストの段階では「車重が軽くなり、ロールバーも入っていて剛性感も違いますし、ECUもCNFに合わせています。エンジンも扱いやすいですし、マイナートラブルをのぞけばポテンシャルは高そうです」という。

「マップの合わせ込みをやっているところで、燃費等もまだ分かりませんが、そのあたりも今後詰めていく感じですね」と武藤。

 このTeam HRCとしての参戦については、参加型モータースポーツ向けのベース車両や、パーツの研究開発も活動を通じて行っていくとされている。過去に十勝24時間に出場し、クラス優勝の経験はあるものの、富士24時間への参加は初めてとなる伊沢は、「市販車に向けてもそうですし、個人的には、このシビック・タイプRのワンメイク等に繋がっていったら嬉しいですね。ST-Qクラスは順位を争うわけではないので、みんなでこれから、ここでやれることがたくさんあると思うので、それを見つけていきながらやっていきたいです」という。

「スーパー耐久はこれまでホンダ系のチームがあまり出ていませんでしたが、参加している方が盛り上がっていると感じていました。ここに出られて嬉しいですね。また『HRC』という名前での四輪活動は初めてだと思うので、こういった活動の場としては良いのかな、と思います」

 この日は、ST-2クラスのHonda R&D Challenge FL5とともに走るシーンもあったほか、タイムの面でも近く、ベストタイムで言えば上回っていた。ただ、武藤は初戦となる第2戦富士については「HRCのバッジを背負うわけですからね。ちゃんと走り切りたいです。あまりはじめから欲を出すのではなく、距離をしっかり走り切りたいです」と24時間レースに向けて意気込んだ。

 ST-2でも示しているとおり、FL5型シビック・タイプRのポテンシャルは高く、このST-Qクラス参戦を通じて、Honda R&D Challengeとは異なるさらなる成果に繋がりそうだ。活動の詳細については第2戦のレースウイーク時に明かされることになりそうだが、スーパー耐久のファンのみならず、クルマ好きにとっても注目の活動になるだろう。

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