スーパーフォーミュラの元チャンピオンにして、現在もスーパーGTで活躍中の松田次生選手(MOTUL AUTECH GT-R)がシーズン中のF1について語るF1速報WEBの連載企画。開幕直前となる初回はオートスポーツWEBにも掲載してお届けします。
-------------------------------
トロロッソ・ホンダ甘口コラム 開幕直前編:経験不足を密なコミュニケーションで補うホンダF1の新体制
テストを見ていると、メルセデスは一発は出さずにロング重視でやっているようですね。クルマの方向性は、ロングホイールベースでレイクもあまりついていない。それは昨年から引き継いでいる。昨年、回り込んだレイアウトのコースではさすがに劣勢を強いられて、それをどう対策してくるか。
タイムだけ見ているとフェラーリの方が一発は出ています。フェラーリは昨年は予選が課題だった。今年はクルマをそっち方向に振ってみたけど、今度はロングがつらいよね、となる可能性もあります。どちらに振って作り込んでくるかが注目です。燃料が重いときはレッドブルが速そうな雰囲気ですね。
とはいえフタを開けてみないと本当のところは分からないですね。もしかしたらメルセデスがぶっちぎってしまうかもしれません。あと、今季はタイヤの種類が増えて、その使い方が大事になってくるでしょう。タイヤにどうクルマをアジャストしていくかが見どころです。
トロロッソ・ホンダは中団グループから上位くらいのレベルまでいくのではないかと思います。ただしテストでは周回数は結構稼いでいたけど、燃費は分からない。その点は懸念材料ではあります。一発なら昨年のマクラーレンレベルにいく雰囲気はありますよね。僕はトロロッソはマクラーレンと同じくらいのポテンシャルと見ています。
マクラーレンに関しては、サイドポンツーンがあんなに小さくて大丈夫かなと思います。エアロパッケージはドラッグが少なそうで、空力効率は良さそうだけど、冷却に関してはどうか。熱害で決勝を走りきれなかったりするかもしれません。
ドライバーに目を向けると、ルイス・ハミルトンがどこまでのモチベーションか、ですね。マックス・フェルスタッペン、ルノーのカルロス・サインツJr.、ニコ・ヒュルケンベルグにも注目しています。
あとトロロッソ・ホンダのピエール・ガスリーとブレンドン・ハートレーがライバル同士でどう戦うか。ガスリーの方が前にいてくれないと、「日本よりWECの方がレベル高いのか」と思われてしまうので、ぜひがんばってもらいたい。あと、フェルナンド・アロンソとマクラーレンはもう『ホンダ』を言い訳にはできません。その走りは違う意味で注目です!
■松田次生
1997年にSRS-Fに入校し、スカラシップを獲得。同期には佐藤琢磨がいた。翌98年に全日本F3に参戦し、99年のマカオF3では4位を獲得。2000年より国内最高峰のカテゴリーであるFニッポン、スーパーGT(GT500クラス)への参戦を開始し、07年、08年にはFニッポンで史上初となる2連覇を達成。さらに14年・15年にはスーパーGTシリーズチャンピオンも獲得。18年も引き続きスーパーGTに参戦する。
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
愛車管理はマイカーページで!
登録してお得なクーポンを獲得しよう
レッドブル重鎮マルコ、角田裕毅は”トップドライバー”だと評価。RB残留は確実か?「予想より少し遅れたが、成長は素晴らしい」
F1シート獲得を切望するローソン。ホーナーやマルコらと話し合いを行うも、将来については「見当がつかない」と明かす
ドゥカティのライダーが決まった一戦。ヤマハは唯一の強みを捨てた?/MotoGPの御意見番に聞くイタリアGP
アルピーヌF1は“オコンの出場停止を望んでいた”とフランス紙が報道。チームの弁護団は法的な反論を懸念か
2025年F1全チームのドライバー契約状況:空きシートは9席。サインツはアウディ加入か。レッドブルの決断を待つ角田ら
ディーゼルトラックはマフラーから煙が出て当たり前……じゃない! 加速時に黒煙や白煙を吹くトラックは壊れかけだった!!
日産の「“ターボ”エンジン」何がスゴイ? 他メーカーがマネしない“20年かけて作った”「VCターボ」とは
「めちゃ速えぇぇぇ!」 最速は0-100キロ加速“2秒台”の爆速モデル! 外車も逃げ出す「驚異的な加速力」の国産スポーツカー3選
海外タイヤ「アンタレス」が日本上陸! トレッドデザインは見た目だけ? いいえ、国内でテストを重ねた「日本仕様」スポーツラジアルです
ホンダから新型「ミニ ステップワゴン」登場!? どんな人が買う? “エアーが似てる”声も! 販売店への反響は
みんなのコメント
この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?