セントラルサーキットで開催されたチャオイタリア2023
2023年10月22日(日)に兵庫県のセントラルサーキットで開催された「Ciao Italia 2023」はイタリア車限定のサーキットイベント。定番ヒストリックカーから最新のスーパーカーまで、年式もメイクスも多様なモデル187台がエントリーした一大イベントの会場から、気になるクルマのオーナーにお話を伺ってみた。
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デビューして10年を迎えるV10 ウラカン
いまでもセールスが好調なランボルギーニのV10ウラカンは2014年に発表されたので、そろそろデビューしてからちょうど10年ということになる。先代モデルにあたるガヤルドも10年という長きにわたって生産され大ヒットしたので、ここ最近のランボルギーニV10モデルはロングセラーになるのが通例のようだ。
ウラカンもガヤルドも10年というモデルライフの間にさまざまなグレードが登場したが、4WDが基本で、後輪駆動モデルも設定されるので、オーナーになることを許された自動車趣味人は自分のライフスタイルに合わせたクルマ選びを楽しめるのであった。
会場で取材させてもらったITさん(53歳)は、4WDのウラカンEVOをチョイスしたスーパーカーフリークで、欲しかった仕様を手に入れることができたのだという。
「このウラカンEVOは2020年式で、累計走行距離が2000kmの良質なユーズドカーを2021年に購入しました。現在、オドメーターに表示されている数字が8000kmまで伸びました。ウラカンはいろんなモデルがありますが、EVOの4WDでボディカラーが黒の個体が欲しかったんですよ。1年間探し、ようやく買うことができました。イジることなく、ノーマルのまま乗っています」
そのように話してくれたITさんによると、フェラーリ「F8トリブート」の新車をオーダーしたら2年待ちだったので、納車を待っている間にウラカンEVOを購入し、普段から乗っているという。
最大ダウンフォース量と空力効率が第1世代の5倍に向上
2019年に発表されたウラカンEVOに搭載されているのは、ウラカンの高性能モデルとして2017年に登場したLP640-4 ペルフォルマンテ用のV10エンジンで、後輪操舵とトルクベクタリングシステムを統合制御するランボルギーニ・ディナミカ・ヴィコロ・インテグラータ(LDVI)を採用している。この制御システムのおかげで最高出力が640psでありながら乗りやすくなっており、日常で難なく使用できるオールラウンダーぶりを特徴としているわけである。
エクステリアでは、大型化されたフロントのエアインテーク、新形状のサイドエアインテーク、レーシングマシンの技術を応用した上方排気システムに合わせてリニューアルされた車両後部、そして、新デザインのホイールなどを装備し、これらのフェイスリフトやボディと一体となるリアスポイラーおよびアンダーボディ形状の見直しなどにより、最大ダウンフォース量と空力効率が第1世代ウラカンの5倍に向上しているらしいが、街中をゆっくり走っても楽しいのだ。
ちなみに、ITさんがオーダーしたF8トリブートは2023年4月に納車され、こちらにも普段から乗っているとのことだったので、CiaoItalia2024にお邪魔したら、フェラーリで来場しているITさんとお会いできるかもしれない。
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