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日産 GT-Rは「マルチパーパス スーパーカー」を標榜して登場した日本の至宝【スーパーカークロニクル/068】

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日産 GT-Rは「マルチパーパス スーパーカー」を標榜して登場した日本の至宝【スーパーカークロニクル/068】

1970年代の後半に大ブームが起き、今もなお人々を魅了してやまないスーパーカーたち。そんな懐かしいモデルから現代のハイパースポーツまでを紹介していく、スーパーカークロニクル。今回は、日産 GT-Rだ。

日産 GT-R(2007~)
第1世代の「スカイライン 2000GTR」、1989年に復活した第2世代の「スカイライン GT-R」・・・と伝説を引き継いできた日本を代表するスポーツカーも2002年の排出ガス規制により再び姿を消した。それから約5年、2007年の東京モーターショーでスカイラインの冠を外した「GT-R」がワールドプレミアされた。

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それまでのスカイライン GT-Rは(第1世代も含めて)、高性能なスポーツカーではあったが、スーパースポーツカーとは呼び難いものであった。だが第3世代のGT-Rは、日本を代表するスーパースポーツカーでありグローバルカーとして企画され、カムバックを果たした。スカイライン時代はストレート6にこだわってきたエンジンは、運動性も考慮して3.8LのV6ツインターボへと換装された。デビュー当初は最高出力480ps/最大トルク60.0kgmというスペックで登場したが、年次改良を重ねて、最新型の2024年モデルでは、570ps/65.0kgmにまでパワーアップを果たしている。

駆動方式こそ第2世代と同様のフロントエンジンの4WDではあるが、クラッチ/トランスミッション/トランスファーを車両後方に移動させ、リアファイナルドライブと一体化した世界で初めての「独立型トランスアクスル4WD」を採用している。新開発のGR6型デュアルクラッチトランスミッション(DCT)を採用したことも注目された。これらのメカニズムもエンジン同様に年次改良を重ね、より精度を高めて走りの質を磨いている。

2014年からは派生モデルとして「GT-R NISMO」をラインアップ。こちらも毎年進化を続け、2020年モデルでは最高出力を600ps、最大トルクを66.5kgmにまで高めている。

世界中の自動車メーカーがテストを行うことで有名なドイツのニュルブルクリンク 北コースでのタイムアタックにも挑戦しており、2013年には当時の量産市販車で最速ラップタイムととなる7分8秒679を記録している。レースで勝つために生まれたGT-Rは、日本のスーパーGTやスーパー耐久シリーズ、海外ではインターコンチネンタルGTチャレンジやニュルブルクリンク24時間レースなど、さまざまなレースシーンで今もなお活躍を続けている。

日産 GT-R(2008年モデル) 主要諸元


●全長×全幅×全高:4655×1895×1370mm
●ホイールベース:2780mm
●車両重量:1740kg
●エンジン種類:60度V6 DOHCツインターボ
●総排気量:3799cc
●最高出力:480ps/6400rpm
●最大トルク:60.0kgm/3200-5200rpm
●燃料・タンク容量:無鉛プレミアム・71L
●トランスミッション:6速DCT
●駆動方式:フロント縦置きトランスアクスル式4WD
●タイヤサイズ:前255/40ZRF20、後285/35ZRF20

[ アルバム : 日産 GT-R はオリジナルサイトでご覧ください ]

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みんなのコメント

6件
  • スカイラインという車名はいいけどな
  • いろいろあった(らしい)カルロスゴーンだがR35GTRをスーパースポーツとして誕生させただけでも日産にとって、いや日本の自動車の歴史において最高の功績者だったと思う。ゴーン無くしてR35GTRは誕生しなかった。
    性能がよく故障が少ないことで世界が認めた日本車の世界において世界に通用するスーパースポーツは存在しなかった。そこに高性能と比較的低価格を実現したのだから世界が目の色変えたのも無理はない。
    残念なのは欧州車にみられる色気と美しさに欠けるという点。35GTRのメカニズムを使って理想の車を作ってみたいものだ。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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