積算3242km シートポジションの自動調整
マツダCX-60のインフォテインメント・システムにユーザー名を入力する手段は、ロータリーダイヤル。1文字ずつ選択するのが面倒だった筆者は、名前を入力したものの、名字は予測提案された誰かのものを選んでしまった。
【画像】ハレの場面に似合うスタイリング マツダCX-60 競合のPHEV SUVと写真で比較 全119枚
シートポジションが自動的に調整されるのはありがたい。だが、乗車する度に「こんにちは、フェリックス・ヘルナンデス」とクルマに挨拶される。自分で選んだ適当な名字だから仕方ないけれど、少しうっとうしい。
積算3629km PHEVでジャンプスタート
自分のフォルクスワーゲン・ビートルのバッテリーが上がってしまったため、CX-60からジャンプスタートさせてみた。しかし後日インターネットで検索したところ、プラグイン・ハイブリッド(PHEV)でジャンプスタートさせるのは良くないらしい。
ちょっと不安になってしまった。今のところ何も起きていない。詳しい情報をお持ちの読者がいらっしゃれば、ご教示いただければうれしいのだが。
積算4815km ホワイトのSUVで結婚式場
歴代のマツダを振り返っても大柄で、初のPHEVとなるSUVのCX-60。偶然重なった出来事が、使い勝手や乗り心地を確かめることにつながった。
先日、妻の妹の結婚式があり、式場まで迎えに行く予定があったのだ。純白に塗られたボディの大きなSUVから筆者が降りると、わたしが来たことを喜ぶような素振りをしつつ、乗ってきたクルマに喜んでくれた。
サスペンションの洗練性を確認
「すごい。ミニとか違うクルマで来ると考えていたのよ!」。と笑顔を浮かべ、結婚パーティに用意した約200名分のアルコールと引き出物を、35km離れた会場へ届けて欲しいと頼まれた。
当初はクルマ2台で運ぶことを考えていたようだが、すぐさま親族によってリアシートが折りたたまれ、テトリスのように次々に大きな箱が荷室へ押し込まれた。みんなが喜んでくれたからヨシとしよう。
会場では、別の結婚式も後に控えているらしい。1時間以内に到着するよう念を押され、筆者はスーツを着た宅配ドライバーになった。
長期テストの当初から感じていたのだが、CX-60は乗り心地が硬め。耐えられないほどではないものの、1度快適性をじっくり確かめたいと思っていた。
そんな折、100本以上のガラス瓶が緩く詰め込まれた、滑りやすい段ボール箱を運ぶことになったわけ。制限時間内に、目的地へ届ける必要もある。サスペンションやパワートレインの洗練性を確かめるのに、丁度良い条件といえた。
交差点を3つ過ぎるまでに、大体は確認できた。結婚パーティの大切な荷物は、サスペンションの不完全さを強調させた。速度抑止用のスピードバンプや路面の継ぎ接ぎを通過する度に、ラジオをかき消す勢いでガラス瓶のぶつかる音が車内に充満した。
発進加速でもたつくパワートレイン
パワートレインも余り洗練されていない。トランスミッションに内蔵された駆動用モーターとガソリンエンジンとの協働ぶりは、褒められるものとはいえないようだ。
混雑したロータリー交差点へ合流するべく加速を試みると、CX-60はもたつく。アクセルペダルの角度を推し量り、駆動用モーターだけで発進するべきか、内燃エンジンも一緒に動かすべきか、悩んでいるように感じられる。
ロータリー交差点内を回るクルマを戸惑わせないよう、充分な加速が始まるまでアクセルペダルを踏み込むと、少し遅れて必要以上に速度が高まる。適度なスタートダッシュが切れない印象だった。
EVモードにある限り、加速は予想しやすく一貫性もある。だが、走れる距離は限定的。メーターに表示される予測の航続距離を、駆動用バッテリーで走れたことはまだない。エネルギー効率については、後日改めて触れてみたい。
高速道路へ進むと、別の気になる部分が見えてくる。外界との隔離性、特にノイズだ。
試乗車は英国仕様のトップグレード、タクミで、20インチのアルミホイールを履いている。大きなホイールがフェンダーアーチに収まり、塊感のあるシルエットをカッコよく見せている。しかし、ロードノイズは小さくない。
18インチホイールのエントリーグレードと乗り比べて、走行中のノイズの違いを確かめる価値はあるだろう。サイドウォールの厚いタイヤは、低速域での乗り心地も改善させる可能性がある。
エレガントなCX-60はハレの場面に合う
結婚パーティ会場までの荷物と一緒のドライブは、快適とはいえなかった。ダンボール箱をすべて降ろし、リアシートの位置がもとに戻ったCX-60を駐車場まで運転した時は、開放された気分になったことは事実だ。
同時に、CX-60のエレガントなシルエットと上品な高級感は、結婚式というハレの場面に似合っているとも思った。特に長期テストのクルマはロジウム・ホワイトという清楚なカラーで、スタイリングを引き立てている。
SUV人気の高まりにあって、CX-60並みに見る人の心を掴むモデルは少ない。結婚式へ乗り付ける必要がある場合、容姿としては大きなマツダが適切なチョイスになることも、今回は確かめられたといえる。
テストデータ
気に入っているトコロ
カメラ映像:360度カメラによる俯瞰映像で、駐車はとても簡単。まるでふた回りくらい小さなクルマのように。
気に入らないトコロ
運転中の警告:筆者の印象では、走行中にドライバーが運転へ集中するよう、モニタリングカメラ機能が必要以上に警告してくる。基本的に無効にもできない。
テスト車について
モデル名:マツダCX-60 2.5PHEV AWD タクミ(英国仕様)
新車価格:4万9520ポンド(約822万円)
テスト車の価格:5万3370ポンド(約885万円)
テストの記録
燃費:13.4km/L
故障:なし
出費:なし
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発進でもたつくPHEVと、アイストでギクシャクするディーゼルハイブリッド、どちらが買いなんだ?