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S耐24時間オールナイトFUJI、3日間で過去最高の延べ5万4700人が来場!

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S耐24時間オールナイトFUJI、3日間で過去最高の延べ5万4700人が来場!

 日本で開催される長時間モータースポーツイベントの中で随一の人気を誇る「ENEOS スーパー耐久シリーズ2024 Empowered by BRIDGESTONE 第2戦 NAPAC 富士 SUPER TEC 24時間レース オールナイトFUJI」(通称S耐24H)の決勝は5月25日の午後3時にスタート、翌26日の午後3時にフィニッシュを迎えた。

 レースは25日の深夜から翌朝に雨が降ったものの、基本的に良好なコンディションで展開。ST-Xクラスの1号車「中升ROOKIE AMG GT3」(鵜飼龍太/ジュリアーノ・アレジ/蒲生尚弥、片岡龍也)が773周のラップを刻み、見事に総合優勝を飾った。2位は同じST-Xクラスの23号車「TKRI松永建設AMG GT」(DAISUKE/元嶋佑弥/中山友貴/松浦孝亮)、3位もST-Xクラスの31号車「DENSO LEXUS RC F GT3」(永井宏明/小高一斗/小山美姫/嵯峨宏紀/永井秀貴/中山雄一)だった。

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 S耐24Hを含め「S耐」は、日本最大級の初心者から経験者までを魅了する参加型レース。レース専用設計マシンが揃う「スーパーGT」と異なり、市販量販車がベースで、改造範囲も制限されている。多くのクラスが設けられフィットやマツダ2というコンパクトカーから、GR86、シビック・タイプR、ロードスター、そしてGRスープラやフェアレディZ、GT-Rなど、バラエティ豊富な参戦マシンが揃うのが人気の秘密だ。今回は9クラス/59台がエントリーリストに名を連ねた。

 中でも注目を集めたのが、ST-Qクラス。トヨタ、日産、ホンダ、マツダ、SUBARUの5メーカーが、主にカーボンニュートラル社会に向けた車両開発を行なうために参戦しているクラスだ。
 トヨタは水素エンジンを搭載したGRカローラ(32号車/ORC ROOKIE GR Corolla H2 concept))を走らせており、1タンクでの走行距離延長とパワーアップを目指す。

 SUBARUはCNF燃料を使ったBRZ(61号車/Team SDA Engineering BRZ CNF Concept/次戦からWRXベースの新型マシンにスイッチ予定)、マツダは再生可能ディーゼル燃料を使用したマツダ3(55号車/MAZDA SPRIT RACING MAZDA3 Bio concept)、ホンダはシビック・タイプR(271号車/Honda CIVIC TYPE R CNF-R)、そして日産はフェアレディZ(230号車/Nissan Z Racing Concept)を走らせている。

 今回、32号車の水素GRカローラは、トヨタ自動車会長のMORIZO選手に加え、自身のレーシングチームを持ち、スーパーフォーミュラの会長でもある近藤真彦選手、TOYOTA GAZOO Racing WRTの代表、ヤリ=マティ・ラトバラ選手など計6名がドライブ。16年ぶりに実戦に出場する近藤選手は「レースの醍醐味は、ヘルメットを被ってステアリングを握ることだと改めて実感した。とにかく楽しい!」とレース前に語ってくれた。

 32号車は、実際のレースでは水素関連ではなく、ABSに起因する車両トラブルが発生。修理に7時間以上を要したため、周回数は332ラップにとどまった。それでも今回の開発目標だった航続距離の拡大は達成。昨年の24時間レースでは16周、昨シーズンの最終戦では20周だった航続距離は、ガソリン車と同等の31周に延長。このまま開発が進めば、「目標のニュルブルクリンク24時間レース参戦も夢ではない」と開発担当者は自信をのぞかせた。

 レースには、昨年より7700人増の5万4700人のファンが来場。コースサイドには無数のテントが並ぶなど、さまざまな応援・観戦スタイルで24時間を楽しんだ。グランドスタンド裏のイベントエリアでは「水素社会がもたらすメリット」の展示コーナーやスペシャルゲストを招いたステージイベントが展開され、富士スピードウェイ全体が、モータースポーツを楽しむ「エンターテインメント空間」に仕立てられていたのが印象的だった。

 S耐の次戦は、7月27-28日に大分県のオートポリスで行われる第3戦・5時間レース。多くのマシンの活躍に期待が高まる。

「2024富士SUPER TEC 24時間レース」決勝リザルト

[ST-Xクラス]
1位:1号車/中升 ROOKEE AMG GT3/24時間1分25秒739/773ラップ
2位:23号車/TKRI松永建設 AMG GT/772ラップ
3位:31号車/DENSO LEXUS RC F GT3/770ラップ
4位:33号車/Craft-Bamboo Racing Mercedes-AMG GT3/751ラップ
5位:81号車/DAISHIN GT-R GT3/746ラップ

[ST-Zクラス]
1位:885号車/ジェイドレーシングGR SUPRA GT4 EVO/24時間2分53秒851/726ラップ
2位:52号車/埼玉GB GR Supra GT4/725ラップ
3位:19号車/BRP☆FUNDINO PORSCHE 718 GT4 RS/723ラップ
4位:20号車/NANIWA DENSO TEAM IMPUL Z/723ラップ
5位:22号車/EBI GROUP Cayman GT4 RS CS/721ラップ
6位:5号車/マッハ車検GR Supra GT4 EVO/697ラップ
7位:21号車/Hitotsuyama Mercedes-AMG GT4/657ラップ
8位:59号車/2W Yamaguchi GR Supra GT4 EVO/649ラップ
9位:555号車/REVISION AMG GT4/349ラップ
10位:26号車/raffinee日産メカニックチャレンジZ NISMO GT4/204ラップ
11位:25号車/raffinee日産メカニックチャレンジZ NISMO GT4/13ラップ

[ST-Qクラス]
1位:92号車/GR Supra Racing Concept/24時間2分23秒074/715ラップ
2位:230号車/Nissan Z Racing Concept/685ラップ
3位:61号車/Team SDA Engineering BRZ CNF Concept/673ラップ
4位:12号車/MAZDA SPRIT RACING ROADSTER CMF Concept/667ラップ
5位:28号車/ORC ROOKIE GR86 CMF concept/640ラップ
6位:271号車/Honda CIVIC TYPE R CMF-R/613ラップ
7位:55号車/MAZDA SPIRIT RACING MAZDA3 Bio concept/505ラップ
8位:32号車/ORC ROOKIE GR Collora H2 concept/332ラップ

[ST-1クラス]
1位:2号車/シンティアム アップルKTM/24時間2分28秒156/460ラップ

[ST-2クラス]
1位:13号車/ENDLESS GRヤリス/24時間3分3秒275/694ラップ
2位:6号車/新菱オートDXL夢住まい館EVO10/687ラップ
3位/743号車/Honda R&D Challenge FL5/687ラップ
4位/72号車/OHLINS CIVIC NATS/651ラップ
5位/225号車/KTMS GR YARIS/620ラップ
6位/7号車/新菱オートVARIS☆DXL☆EVO10/608ラップ
7位/36号車/HCM内野製作所FL5/595ラップ
8位/95号車/SPOONリジカラCIVIC/281ラップ

[ST-3クラス]
1位/39号車/エアバスターWINMAX RC350TMS/24時間2分13秒724/698ラップ
2位/15号車/岡部自動車Z34/691ラップ
3位/38号車/TRACYSPORTS with DELTA RC350 TWS/689ラップ
4位/16号車/岡部自動車Z34/599ラップ

[ST-4クラス]
1位/884号車/シェイドレーシングGR86/24時間2分53秒741/671ラップ
2位/41号車/エアバスターWINMAX GR86 EXEDY/667ラップ
3位/3号車/ENDLESS GR86/666ラップ
4位/18号車/WedsSport GR86/646ラップ
5位/216号車/HMRスポーツカー専門店GR86/640ラップ
6位/66号車/odula TONE MOTUL ROADSTER RF/301ラップ
7位/60号車/全薬工業GR86/298ラップ

[ST-5クラス]
1位/37号車/DXLアラゴスタNOPPO☆MAZDA2/24時間3分20秒647/634ラップ
2位/65号車/odula TONE 制動屋ROADSTER/634ラップ
3位/88号車/村上モータースMAZDAロードスター/629ラップ
4位/4号車/THE BRIDE FIT/624ラップ
5位/222号車/DUEANCE J-net Cars Tokai FIT/605ラップ
6位/11号車/栄建設FIT/603ラップ
7位/888号車/セレクトホテルズG FIT/593ラップ
8位/89号車/村上モータースMAZDAロードスター/586ラップ
9位/120号車/倶楽部MAZDA SPORT RACING/575ラップ
10位/67号車/YAMATO FIT/570ラップ
11位/290号車/AutoLabo Racing 素ヤリス/519ラップ
12位/76号車/PROGRESS 高砂ロードスター/513ラップ
13位/37号車/DXLワコーズ☆パワーミナラルNOPROデミオ/471ラップ
14位/50号車/LOVEDRIVEロードスター/121ラップ

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