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富士24時間に向けたスーパー耐久公式テストが開催。300号車TAIROKU RACINGのニューウェイが速さを披露

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富士24時間に向けたスーパー耐久公式テストが開催。300号車TAIROKU RACINGのニューウェイが速さを披露

 今年2回目となるピレリ・スーパー耐久シリーズの公式テストが、富士スピードウェイで5月8日に開催された。最速タイムを記したのは、山口大陸/ハリソン・ニューウェイ/ニコラス・コスタ/本山哲/高木真一組の300号車TAIROKU RACING GT-R GT3だった。

 今年も60台近くのエントリーが見込まれる、ピレリ・スーパー耐久シリーズ第3戦富士SUPER TEC 24時間レース。今回の公式テストに集まったのは36台のみ。これはシリーズ第2戦から10日後であり、スーパーGTにも参加するチームも多いことから、時間的な制約によるところが大きいようだ。

スーパー耐久:TAIROKU Racing with B-Max Engineering、富士24時間で本山哲を起用へ

 テストはデイセッションが1時間ずつ3回、そして2時間のナイトセッションが1回行われた。

 天候に恵まれ、午後からはこの時期にしては上がりすぎた感もあり、ほとんどのクラスで午前中に行われたセッション1で、ベストタイムが記録されるものと予想された。

 実際、セッション2こそ全体的にタイムは伸び悩んだものの、セッション3はホームストレートにやや強めの追い風が吹いたことで、最高速を伸ばせタイムアップの傾向となった。

 3台が参加したST-Xクラスで、それまで1分40秒台に留まっていたトップタイムを、セッション3で1分38秒963にまで短縮してきたのがTAIROKU RACING GT-R GT3をドライブするニューウェイ。

 ここまでの2戦、予選ではいずれもベストタイムをマークしていたドライバーが、富士でも速さを発揮し、非公式ながらコースレコードをコンマ8秒も上回った。


「まぁアンオフィシャルだし、本番前でもある。何よりスーパーGTのラバーがまだ乗っているからね、あんまり意味はないと思う。ただ、だんだん良くなっているし、もっと良くなるはず。チームがいい仕事をしてくれているからね!」とニューウェイ。

 TAIROKU RACINGは、今回がシェイクダウンとなるGT-Rをもう1台持ち込んでおり、スポーツ走行枠で本山がドライブ。久々のレーシングカードライブにも関わらず、1分39秒5を記しているという。

 2番手はJOE SHINDO/影山正美/富田竜一郎/井上恵一組の9号車MP RACING GT-Rで、1分40秒812を記録している。


 1台のみの参加となった、ST-1クラスでは星野辰也/織戸学/濱賢二/近藤翼/小林賢二組の47号車D’station Porscheが1分45秒883をマーク。

 そして4台が参加したST-Zクラスは、高橋一穂/加藤寛規/濱口弘/小林崇志組の2号車ケーズフロンティアSYNTIUM KTMが、1分49秒202を記してトップに立っている。2番手は内田雄大/山内英輝/高橋翼/山田真之亮組の3号車ENDLESS AMG GT4で、1分49秒939と大差をつけられたのは、2連勝で積んだウエイトハンディの影響が大きいようだ。

ST-TCRクラスは6台が参加。1分49秒229をマークしたKIZUNA/千代勝正/山野直也/安田裕信/イ・ジョンウ組の22号車WAIMARAMA KIZUNA Audi RS3 LMSがトップ。2番手は第2戦SUGOを制したばかりの、太田侑弥/松本武士/篠原拓朗組の19号車BRP★Audi Mie RS3 LMSで、1分49秒441と僅差で続いていた。


 ST-3クラスには4台が走行。トップタイム1分52秒735を記したのは、嵯峨宏紀/山下健太/小河諒/平木湧也組の62号車DENSO Le Beausset RC350。これに1分52秒746という超僅差で続いたのが、手塚祐弥/大草りき/前嶋秀司/大西隆生組の34号車TECHNO FIRST RC350だった。

 2台が参加のST-2クラスは大澤学/後藤比東至/井口卓人/石坂瑞基組の59号車DAMD MOTUL ED WRX STIが、1分55秒760でトップに立っている。

 最多となる9台が参加のST-4クラスのトップは、中山友貴/宮田莉朋/蒲生尚弥/菅波冬悟組の13号車ENDLESS 86で1分58秒465をマーク。

 これに久保凛太郎/細川慎弥/鈴木宏和/山口礼/根本悠生組の310号車GR Garage水戸インターGR86が1分58秒502で、そして坪井翔/中山雄一/松井孝允/佐藤公哉/豊田大輔組の86号車TOM’S SPIRIT 86が1分58秒613で続いていた。

 ST-5クラスには7台が参加。ここは3セッションとも吉田綜一郎/佐々木孝太/KENBOW組の101号車ヒロマツ デミオがトップで、セッション2で記した2分7秒577がベストタイムになった。

 2番手は藺牟田政治/植田正幸/高橋宏和/イフワット・ラザック/ナジリー・アヤッド/久保田英夫組の70号車J’S RACING☆FITで、2分7秒845を記していた。

■ナイトセッションでもタイムが更新
 デイセッションに続いて、18時30分からナイトセッションが行われ、31台が走行。初参戦など夜間走行の経験のないドライバーは、原則としてここを走らなければ、本戦のナイトセッションを走れないため、主にその条件クリアに当てられるものと予想された。

 日中から温度は一気に下がり、コンディションも向上したことで、まだうっすら明るい19時前にはデイセッションのタイムを上回る車両も現れた。

 ST-4クラスのTOM’S SPIRIT 86が、中山のドライブで1分56秒716をマーク。一気に2秒近く短縮を果たし、坪井が記録した昨年の予選最速タイムをも上回った。同様にST-2クラスのDAMD MOTUL ED WRX STIも、井口が1分54秒915にまで短縮を果たしている。


 あたりがすっかり闇に包まれるようになると、タイムアップはないかと思われたものの、まずはST-3クラスのDENSO Le Beausset RC350が山下のドライブで、1分52秒639とわずかながらもタイムアップ。

 そしてST-TCRクラスでは20時頃に、岡島秀章/加藤正将/今村大輔組の65号車Phenomen Mars Audi RS3 LMSが突如タイムアップをみせる。

 加藤が1分49秒022をマークしてトップに躍り出た。これに続けとばかりに、直後にST-5クラスでもトップタイムが更新され、J’S RACING☆FITの久保田が2分6秒945をマークしている。夜間でもしっかりタイムを出してくるあたりは、ベテランドライバーの経験だろう。

 ナイトセッションの総合トップも、TAIROKU RACING GT-R GT3のニューウェイが1分39秒760で死守。コンディションを問わない速さをアピールした。


 この日行われたエントラントミーティングの席上で、昨年は20時間経過までに8分間のメンテナンスタイムを2回行うことが義務づけられたが、この日行われたエントラントミーティングの席上で、今年はこの義務が10分間を1回に改められることが正式に発表された。そのことがレースにどう影響を及ぼすか、気になるところではある。

 第3戦富士SUPER TEC24時間レースは、5月31日に予選が行われ、6月1~2日に決勝レースが開催される。

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