F1第18戦日本GP決勝はあいにくの雨でスタート。2周目にして赤旗中断となってしまったが、ピエール・ガスリー(アルファタウリ)はピットに戻る際にコース上に作業用のクルマが出ていたことを強く批判している。
ガスリーはピットレーンからスタートした後、カルロス・サインツJr.(フェラーリ)のクラッシュによって飛ばされたと思われる看板がマシンにスタック。ピットインせざるをえなくなり、最後尾を走っていた。
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その後レースは2周目にして赤旗中断が決定。ガスリーはその位置から最後にピットに戻ることになったが、その際にコース上へ作業車が出ていたことに、憤慨している。
オンボード映像によれば、ガスリーは走行中、サインツJr.のマシンを回収するために出動していたトラクターに遭遇。コース左側に停車していたトラクターを追い越すような格好となった。
その際、ガスリーは無線で語気を強めて次のように叫んだ。
「コース上のあのトラクターは何だ?」
「僕はその横を通り過ぎた。受け入れられない。ここで何が起きたか思い出せ。信じられない」
ガスリーが言及しているのは、2014年の日本GPで起きたジュール・ビアンキのアクシデント。ビアンキは大雨のレースでコースオフし、作業車に激突。頭部に重傷を負ったことで翌年に亡くなった。
このインシデントに関してはGPDAの理事であるアレックス・ブルツも遺憾の意を示しており「コース上にトラクターがいたことについては議論が必要だ。これは絶対に起こってはならないことだ」とコメントしている。
またサインツJr.もこのインシデントについて次のように非難した。
「セーフティカー先導といっても、100~150km/hは出ている。そのくらいのスピードが出ていると何も見えないんだ」
「もし誰かがレーシングラインを外れたり、アクアプレーニングを起こしたり、ステアリングのスイッチを切り替えるために少しだけラインを外れたりしてトラクターにぶつかってしまったら、もうおしまいだろう?」
「こういうコンディションでトラクターをコース上に置くというリスクを負わせるなんて、僕には分からない。どうせ赤旗になったのに、なぜリスクを冒す?」
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