WRC世界ラリー選手権の今季第6戦となる『サファリ・ラリー・ケニア』がアフリカ、ケニアの首都ナイロビで開幕し、6月24日に競技初日“デイ1”が行われた。この日、スーパーSS形式で行われたSS1では、TOYOTA GAZOO Racing WRTのセバスチャン・オジエ(トヨタ・ヤリスWRC)がトップタイムをマークしている。
2002年以来、19年ぶりにサファリ・ラリーがWRCイベントとして復活。そのオープニングステージとなるSS1が24日、ケニアの首都ナイロビで行われたセレモニアルスタートに続き、全長4.84kmのスーパーSS“カサラニ”で実施された。
誰もが未経験のサファリ・ラリー、シェイクダウン最速はオジエ。勝田5番手/WRC第6戦
2台のマシンが同時に走行するこのショートステージを制したのは、チャンピオンシップのドライバーランキングで首位に立っているオジエだ。トヨタ・ヤリスWRCを駆るベテランは、チームメイトでステージ2番手タイムを記録したカッレ・ロバンペラ(トヨタ・ヤリスWRC)から0.3秒先行してみせた。
ダニ・ソルド(ヒュンダイi20クーペWRC)とのバトルを制したロバンペラの後方にはエルフィン・エバンス(トヨタ・ヤリスWRC)が続き、このSS1ではトヨタ勢の3台が1秒以内の僅差でワン・ツー・スリー・フィニッシュを決めている。
「今日は多くの観客が応援に駆けつけてくれたし、とても素晴らしい雰囲気だった」と語ったオジエ。
「最初のステージはダストが多く大変だった。いいスタートを切ることができたとは思うが、本当の戦いは明日からだ。できる限り頭を使って走らなければならないだろう」
トップから2.5秒遅れた4番手にはオット・タナク(ヒュンダイi20クーペWRC)がつけ、僚友のティエリー・ヌービル(ヒュンダイi20クーペWRC)が5番手に。日本人WRCドライバーの勝田貴元(トヨタ・ヤリスWRC)は、エンジンストールの影響もあり首位から5.6秒差の6番手となった。
7番手はMスポーツ・フォードのガス・グリーンスミス(フォード・フィエスタWRC)。以下、オリバー・ソルベルグ(ヒュンダイi20クーペWRC)、ロレンツォ・ベルテッリ(フォード・フィエスタWRC)、アドリアン・フルモー(フォード・フィエスタWRC)というトップ10オーダーに。ソルドはオジエに対して10.5秒遅れの11番手となった。
本格的なグラベル(未舗装路)ラリーが始まるデイ2は、サービスパークの南側で3本のステージを日中のサービスを挟んで各2回ずつ走行するスケジュールが組まれている。SS3とその再走ステージであるSS6“ケドン”の全長は32.68kmで、これは今大会最長のステージだ。SS2からSS8まで計6本のステージの合計距離は129.78km、リエゾン(移動区間)も含めた1日の総走行距離は385.64kmとなる。
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