キャンプから防災まで、様々用途で需要が近年急拡大しているポータブル電源。この分野の大手であるJackeryが今夏から商品ラインナップをさらに拡充。新たに追加された新シリーズでは拡張用の専用バッテリーが登場した。
コロナ禍で需要はさらに拡大
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ポータブル電源の需要が増えている。
用途は様々ある。
例えば、豪雨や地震などの災害時に長時間の停電になった場合のバックアップ電源として。また、2010年代後半からブームが続いている、キャンプなどのアウトドアレジャーでポットでお湯を沸かしたり、またはホットプレートで調理したり。
そして、コロナ禍以降は車中泊やリモートワークが盛んとなり、スマートフォンやパーソナルコンピュータ、電気毛布、そして車載冷蔵庫などの車載電源として重宝されている。
筆者も実際、複数のポータブルバッテリーや、最大出力100Wのポータブルソーラーパネルを所有しており、デイキャンプや長距離移動時に活用している。
そうした中、千葉県の幕張メッセで開催された「テマヒマを楽しむ生活」をテーマとしたイベント「ASOMOBI」で、ポータブルバッテリー大手のJackeryが新シリーズの実機を展示してその技術詳細を説明した。
初代リーフ級の大容量が可能に
新シリーズとは2023年6月から発売している「Plusシリーズ」。
このPlus(プラス)とは、複数のポータブル電源を接続して電池容量を拡張することを指す。
モデルは2つあり、単体での容量が1264.64Whの「1000Plus」と、2042Whの「2000Plus」。
「1000Plus」の定格出力は2000Wなので、メーカーでは「電子レンジやドライヤーも使用可能」としている。
その上で、拡張用のバッテリーパック「1000Plus」を用意した。バッテリーパックには、コンセントなどの外部機器とのインターフェイスはない。本体後部のポータブル電源「1000Plus」と接続するポートがある。
こうした接続を連続的に行うことで、最大で5kWh(5000Wh)まで電池容量を拡張できる。
次に、定格出力3000Wの「2000Plus」の場合、拡張の幅はさらに大きい。
メーカー関係者の説明によると、最大のユースケースでは、バッテリーパック「2000Plus」を使った3パッケージ(2kWh×2×3)を並列化して、合計6パッケージでの電池容量24kWh(24000Wh)が可能だという。
24kWhといえば、日産の初代「リーフ」と同じ電気容量である。
一般家庭の用途としては、ここまで大容量をポータブルバッテリーで賄うことは想定しにくい。
メーカー関係者のよれば、用途としては屋外での仮設飲食施設や、自治体などの防災用などが考えられるという。
ハイブリッド、PHEV、EVでもポータブル電源の常備がさらに増えるか?
電池容量を拡張するかどうかに係わらず、ポータブルバッテリーの需要は今度、さらに増えていくことが予想される。
これは、自動車の電動化とも関係が深いのではないか。
近年、EVやプラグインハイブリッド車の普及により、自動車ユーザーにとってバッテリーの電池容量という概念がかなり浸透してきた。
そして、充電や給電という電気のやり取りが、数年前に比べると“身近なこと”に感じる人が増えていている印象がある。
ハイブリッド車についても、1500W/100V電源コンセントの標準装備化が進んできているところだ。
そうした中で、「クルマ×電気」、または「クルマを使った生活×電池」という発想が自動車ユーザーの間で定着しつつあるように感じる。
ポータブルバッテリーという考え方についても、ホンダのMMP(モバイル・パワー・パック)のような電池の標準化を目指す動きもある。
こうしたポータブルバッテリーに係わる分野で、今後も様々な新しい商品展開が期待できそうだ。
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