現在位置: carview! > ニュース > ニューモデル > 生涯功労賞 イアン・ロバートソン(元BMWセールス&マーケティング担当責任者) AUTOCARアワード2018

ここから本文です

生涯功労賞 イアン・ロバートソン(元BMWセールス&マーケティング担当責任者) AUTOCARアワード2018

掲載 更新
生涯功労賞 イアン・ロバートソン(元BMWセールス&マーケティング担当責任者) AUTOCARアワード2018

もくじ

ー BMWからはリタイア 次のステージへ
ー 常に自問自答 現場に真実
ー 社会貢献にも活躍 リスクは恐れず

「自動車産業で最も力のある英国人」 BMW AG上級副社長 引退前のインタビュー

BMWからはリタイア 次のステージへ

BMWにとっての10年で最高のときをセールス&マーケティング担当責任者として過ごし、その前にはロールス・ロイスの会長と、ランドローバーで取締役を務めたイアン・ロバートソンだが、正式にBMWからリタイアした彼は、議会の目と鼻の先に新たなオフィスを構えている。

オフィスを設けた理由について、彼は多くを語ろうとしないが、明らかなのはロバートソンが一般的な意味での引退など考えていないということだ。常に一歩先を行き、ポジティブさに溢れ、用意周到な英国が誇るこの素晴らしい才能は、その能力を然るべきところで発揮しようとしているのだ。

われわれもこの生涯功労賞を贈呈するにあたり、これが彼のキャリアの終わりではなく、単に次のステージへの移行にしか過ぎないことはわかっている。

38年間にわたる自動車業界におけるキャリアを通じて、ロバートソンはあらゆる角度からこの世界を見つめて来た。新卒のトレイニーとして入社したランドローバーでは、昇進に伴い工場や部門の責任者を務め、最後にはトップにまで上り詰めた。この間、ランドローバーのオーナーは次々と変わっていったが、彼は会社を離れることなく、常に顧客のためにより良いクルマを作り出すという、明快なミッションを追い求め続けた。

常に自問自答 現場に真実

「キャリアを通じて、工場からクルマが出荷されているのを見ながら、お客様にとって最高の製品を送り出すために、ベストを尽くしたかどうか、常に自問自答していました」と彼はいう。

オスウェストリーで生まれ、一族で初めて大学で学んだロバートソンだが、その広範な経験と知識が、キャリアにおいて彼の助けとなった。ロールス・ロイス在籍中、同僚が持ち込むどんな問題も即座に解決することで、彼らを憤慨させたことを彼は覚えている。

「彼らが知らなかったのは、わたしが常に工場のなかを歩き廻って、そこで働く様々なひとたちと話をしていたということです」と彼は笑顔で話す。「何が起こっているのかを知りたければ、工場のひとたちに聞けばいいのです。このやり方で、どんな問題も最初にわたしの耳に入ったので、先に解決策を考えることができたのです」

社会貢献にも活躍 リスクは恐れず

彼はまた、一時期政治の世界にも繋がりを持った。この話を聞くにはしつこく頼む必要があるが、最後には、彼が20世紀から21世紀にかけてBMW南アフリカのトップを務めていた当時、ネルソン・マンデラ元大統領との間で結んだ友情について明かしてくれることだろう。

世界基準のBMWの車両生産工場を立上げながら、ロバートソンとBMWは、様々な社会的プロジェクトに参画したが、彼はこのことを誇りに思っている。「職業人としても、一個人としても、あれはわたしの人生でかけがえのない時間でした」と彼は話している。

最近の例で言えば、ミニのラインナップをより大型モデルにまで広げる必要に直面したときや(大型モデルなくして、ミニはブランドにはなれなかっただろう)、i3とi8で始まったiブランド導入を主導したときなど、ロバートソンがリスクを恐れたことは一度としてなかった。販売数も重要だが、強いリーダーシップで冷静に対応すれば、こういったモデルに対する批判にも惑わされることはない。

「iブランドの立上げはすべてがこれまでと違っていました」と彼はいう。「われわれは、全く新しい方法で、クルマの製造と販売を行ったのです。非常に大変でしたが、その価値はありました」

最後の一言に、ロバートソンのキャリアを通じての信条が表れている。彼にとっての引退とは、他のひとにとってのハードワークと同じ意味のようだが、これまで同様、ロバートソンはこれから起きることにワクワクしている。

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

全長2.5mで新車100万円級! トヨタの「斬新2シーターモデル」がスゴイ! めちゃお手頃サイズなのに「必要にして十分」の“おふたりさま向けマシン”とは
全長2.5mで新車100万円級! トヨタの「斬新2シーターモデル」がスゴイ! めちゃお手頃サイズなのに「必要にして十分」の“おふたりさま向けマシン”とは
くるまのニュース
アルピナの未来、26年「BMW傘下」でどう変わる? 高性能EV&Mモデルとの差別化を考える
アルピナの未来、26年「BMW傘下」でどう変わる? 高性能EV&Mモデルとの差別化を考える
Merkmal
高すぎるよぉ…! 価格が暴落したら買いたいスーパーカー3選
高すぎるよぉ…! 価格が暴落したら買いたいスーパーカー3選
ベストカーWeb
男性が乗って女性にモテるクルマTOP5は? ChatGPTに聞いて出た「ホントかよ!」な答えとは!!
男性が乗って女性にモテるクルマTOP5は? ChatGPTに聞いて出た「ホントかよ!」な答えとは!!
WEB CARTOP
悲喜交々のST-4。「複雑な気分」のENDLESS GR86と「逆に清々しい気持ち」で5連覇を逃した冨林勇佑
悲喜交々のST-4。「複雑な気分」のENDLESS GR86と「逆に清々しい気持ち」で5連覇を逃した冨林勇佑
AUTOSPORT web
光岡、話題の55周年記念車『M55』を市販化、100台限定で808万5000円
光岡、話題の55周年記念車『M55』を市販化、100台限定で808万5000円
レスポンス
「とりあえず増税ね」で50年!? 「世界一高い」自動車諸税&ガソリン税“見直し”正念場 “年収の壁”の向こうの璧
「とりあえず増税ね」で50年!? 「世界一高い」自動車諸税&ガソリン税“見直し”正念場 “年収の壁”の向こうの璧
乗りものニュース
あれぇぇ!? [ノートオーラNISMO]と[シビックRS]を比較してみると意外な結果
あれぇぇ!? [ノートオーラNISMO]と[シビックRS]を比較してみると意外な結果
ベストカーWeb
レゴ、F1全チームをテーマにした製品を2025年1月1日から販売開始。往年の名車ウイリアムズFW14Bなど“オトナ向け”製品も3月に発売
レゴ、F1全チームをテーマにした製品を2025年1月1日から販売開始。往年の名車ウイリアムズFW14Bなど“オトナ向け”製品も3月に発売
motorsport.com 日本版
ホンダが「凄い施設」を初公開! 夢の「全固体電池」実現に一歩前進!? パイロットラインを栃木で披露
ホンダが「凄い施設」を初公開! 夢の「全固体電池」実現に一歩前進!? パイロットラインを栃木で披露
くるまのニュース
ラリージャパン2024がついに走行開始。シェイクダウン1走目の最速はヌービル/WRC日本
ラリージャパン2024がついに走行開始。シェイクダウン1走目の最速はヌービル/WRC日本
AUTOSPORT web
MotoGPマシンデビューの小椋藍選手 初走行の印象は……【MotoGPバルセロナ公式テスト】
MotoGPマシンデビューの小椋藍選手 初走行の印象は……【MotoGPバルセロナ公式テスト】
バイクのニュース
ダイハツが新型「軽SUV」発表! 打倒「ジムニー!?」な“5ドア”モデル登場! タフすぎる「ゴツ顔×カクカクボディ」採用した“新型タフト”138万円から発売!
ダイハツが新型「軽SUV」発表! 打倒「ジムニー!?」な“5ドア”モデル登場! タフすぎる「ゴツ顔×カクカクボディ」採用した“新型タフト”138万円から発売!
くるまのニュース
ゼンリン、パナソニックのカーナビ「Strada」向け最新地図データ発売へ…12月2日
ゼンリン、パナソニックのカーナビ「Strada」向け最新地図データ発売へ…12月2日
レスポンス
下取り額爆上がり? アルヴェルのドアの速さまで変えられるトヨタの[KINTO FACTORY(キントファクトリー)]がすごい!
下取り額爆上がり? アルヴェルのドアの速さまで変えられるトヨタの[KINTO FACTORY(キントファクトリー)]がすごい!
ベストカーWeb
チャンピオン争いで明暗を分けた要因と変化がもたらす2025シーズンへの期待/MotoGPの御意見番に聞くソリダリティGP
チャンピオン争いで明暗を分けた要因と変化がもたらす2025シーズンへの期待/MotoGPの御意見番に聞くソリダリティGP
AUTOSPORT web
メルセデスが好発進、ハミルトンがトップタイム。RB勢は下位に沈み角田裕毅19番手|ラスベガスGP FP1
メルセデスが好発進、ハミルトンがトップタイム。RB勢は下位に沈み角田裕毅19番手|ラスベガスGP FP1
motorsport.com 日本版
ヤマハとホンダがコラボ展示! バイクSFアニメ『Tokyo Override』劇中車の『YZF-R1』&『CB1300』が渋谷に登場
ヤマハとホンダがコラボ展示! バイクSFアニメ『Tokyo Override』劇中車の『YZF-R1』&『CB1300』が渋谷に登場
レスポンス

みんなのコメント

この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

505.0610.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

68.8330.0万円

中古車を検索
i3の車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

505.0610.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

68.8330.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村