今回の東京モーターショー2019(以下、TMS)の会場に輸入車の展示ブースがほとんど見られないことに驚いた方も多いはず。
2019年は春先から9月のフランクフルトショーに至るまで、魅力的な輸入車が続々と登場しているのに、残念ながら輸入車に関しては、TMSに出展したのは、メルセデスベンツ、ルノー/アルピーヌ、BMWアルピナのわずか4ブランドのみ。「見たかった!」と悔しい思いをしている人も多いに違いない。
【東京モーターショー初公開車もMX-30に!!】マツダの車名統一は成功or苦戦中??
ということで、「もし東京モーターショーに多数の輸入車メーカーが出展していたら、こんなクルマが公開されていた!」という想定で、紹介していきたい。
文/岩尾信哉
写真/ベストカーWEB編集部
【画像ギャラリー】東京モーターショーに出展しなかった注目の輸入車詳細
顔付きが変わったが超キープコンセプト/新型VWゴルフ(8代目)
●欧州発表(公開日):2019年10月24日、欧州発売予定:2019年12月、日本導入予想時期:2020年5月
ボディサイズは全長4284×全幅1789×全高1456mm、ホイールベースは2635mm。現行ゴルフ7と比べると全長は26mm長く、全幅は10mm狭く、全高は36mm低くなった。これまで拡大路線を続けてきたゴルフのボディサイズの成長は小休止か 。顔付き以外は超キープコンセプトだ
太いCピラーは継承。テールランプのデザインは変わったものの、超キープコンセプトのデザイン
ちょうど東京モーターショーが始まったばかりの2019年10月25日(欧州は24日)、8代目となった新型ゴルフが発表された。
8代目ゴルフは、現行モデルで用いているプラットフォーム「MQB」(モジュラー・トランスバース・マトリックス)の最新バージョンがベース。
ボディサイズは全長4284×全幅1789×全高1456mmで、現行と比較すると26mm長く、10mm狭く、36mm低くなり、およそすっきりとまとめられた感がある。ホイールベースは2636mmと7代目(2637mm)からほぼ維持されている。CD値が0.275と低く抑えたのは燃費向上の狙いが多いはずだ。
「210km/hまで機能するドライブアシストシステムを採用」とコメントされてはいても、自律自動運転化技術などについての具体例は示されず。電動化の手法などについては、発売までには明らかにされるはずだ。
さらに概要を追っていくと、TSI(ガソリン)、TDI(ディーゼル)、TGI(天然ガス)、eTSI(48Vのマイルドハイブリッド)、eHybrid(プラグイン・ハイブリッド)のパワーユニットが設定され、欧州でのエンジンの仕様は現状で8種類のパワースペックを用意。ガソリンの3気筒/4気筒、4気筒ディーゼルで構成される。
10.25インチデジタルメーターと8.25インチインフォテイメントシステムをシームレスにつないだ大型ディスプレイを標準装備。安全システムに高速道路でステアリング、加速、ブレーキを制御する「Travel Assist」、車両間で情報を共有する「car-to-x」ナビゲーションを採用
シフトバイワイヤー式のセレクターレバー
トランスミッションはビッグマイナーチェンジで採用された湿式7段DSG(デュアルクラッチ・トランスミッション)の採用が拡大されることが予想される。
ゴルフ8は補機類などに利用する電力の効率化を図る48Vシステムとリチウムイオンバッテリーを利用した電動化を進めることを明確にした。新プラットフォームの使用を大前提にして開発された8代目の真価が、この先問われていくことになる。
欧州での発売は2019年12月を予定している。気になる日本導入時期は、早ければ2020年5月になると予想。
■新型ゴルフ8のパワートレインとスペック
●直列3気筒1Lガソリンターボ/90ps 、110ps
●直列4気筒1.5Lガソリンターボ/116ps、150ps
●直列4気筒2Lディーゼルターボ/113ps 150ps
●eTSI(48Vマイルドハイブリッド)/110ps、130ps、150ps
●eHybrid(プラグインハイブリッド)/直列4気筒1.4Lガソリンターボ+電気モーター:204ps、13kWhリチウムイオンバッテリー、EV航続距離:60km
●GTE(プラグインハイブリッド)/直列4気筒1.4Lガソリンターボ+電気モーター:245ps、13kWhリチウムイオンバッテリー、EV航続距離:60km
VW最小の新型コンパクトSUV/VW T-クロス
●日本導入発表:2019年10月、日本導入予定:2020年内
全長4110×全幅1760×全高1580mmとVW最小のコンパクトSUV
デザイン的にうまくまとまっており大ヒットしそうだ
2019年10月7日にティザーサイトがオープンし、2019年内に日本国内での発表が決まっている(欧州での発表は2018年10月)、コンパクトSUVが「T-クロス」。 T-クロス日本上陸を記念して、デザインに特化したTSI 1st Plus、シンプルタイプのTSI 1stの2グレードを発売予定。
MQB採用のポロやアウディQ2と同じく、欧州のBセグメントに位置する、いわゆる“売れ筋”モデル。日本でも徐々に注目されつつあるから、先手を打つ意味もあるのだろう。
4110mmの全長は現行ポロ(4060mm)とすでに先代となった7代目ゴルフ(4265mm)の間(日本仕様値)となり、全幅は1760mmと、全幅1800mm内に留まり、全高は15580mmとポロ(1446mm)よりも高く設定されている。ホイールベースは2563mm(いずれも欧州仕様の数値)。 エンジンは115psの1L、3気筒ターボに7速DSGが組み合わさる。
ボディカラーは全8種類で、ミラーとアルミホイールがアクセントカラーになっている「Design Package」を採用することで、導入予定の2グレード合計で、21種類の内外装の組み合わせの中から選択できる。
価格はまだ発表されていないがスタート価格は300万円を切ると予想。
ポップなインテリアもT-クロスの魅力
VW初のEVブランド第1弾/VW ID.3
●発表(公開日):2019年9月のフランクフルトショー発表、2020年半ばからドイツで販売開始、日本導入2022年
ID.3 1stは、2021年からの量産に先駆けて3万台が先行販売される限定モデル。搭載される電池容量は58kWhで、1充電あたりの航続距離は420km(WLTPモード)、価格は4万ユーロ未満(1ユーロ118.8円で約475万円)になる予定
フォルクスワーゲンが満を持して市場投入する電気自動車(EV)ブランド「ID」の第1弾として、「ID.3」が登場した。欧州では2019年5月からインターネットでの受注を開始、「ファーストエディション」は約3万台の予約を得たという。
ゴルフサイズのボディはVWグループが開発した電気自動車用プラットフォーム「MEB」(モジュラー・エレクトリックドライブ・マトリックス)をベースに構成され、全長4261mm×全幅1809mm×全高1552mm、ホイールベースは2765mmとされる。
航続距離(WLTPモード)は45kWh/330km、58kWh/420km、77kWh/550km。最高速度は160km/h
電動駆動システムはリアアクスルに搭載。リチウムイオンバッテリーは45/58/77kWと容量バターンを用意して、一充電航続距離はそれぞれに対応して最大330/420/550kmとなる。
初期の受注仕様車である「ファーストエディション」では、バッテリーは中間仕様、モーターの出力/トルクは150kW/310Nmとされ、車重は最低レベルで1719kgとされている。ここから先は本格的なIDブランドのイメージ構築が始まるのだろうが、日本市場での動きが注目される。
ポルシェ初のフル電動スポーツカー/ポルシェタイカン
●発表(公開日):2019年9月4日に世界3ヵ国で同時ワールドプレミア、日本発表:2019年11月20日、日本発売予定:2020年
タイカン(Taycan)とは、「生気あふれる若馬」を意味する
ポルシェ初のEVは4ドアボディをまとって登場した。「J1」と呼ばれるEV専用プラットフォームにアルミ合金や超高張力鋼板などを効率的に組み合わせたボディを構築。
全長4963mm×全幅1966mm×全高×1378mm(ターボS、ターボは1381mm)のボリューム感は充分ながら、滑らかなラインでCD値:0.22~0.25を実現したスタイリングは、ポルシェらしさを失ってはおらず、2900mmのホイールベースは4ドアモデルにキャビンに余裕をもたらすはず。ボディ前後に81/366Lの荷室を設定したことはEVの利点を活かしている。
4ドア版の911といったイメージのタイカン。写真はエントリーモデルのタイカン4S
前後モーターによる四輪駆動のパワートレーンを意識したのか、グレード構成は、4S、ターボ、ターボSと、911の4WDモデルのグレード(パワー順)に合わせてネーミングを与えている。
9月4日に発表されたのはタイカンターボSとタイカンターボ。タイカンターボ Sはローンチコントロールとの組み合わせで最大560kW(761ps)のオーバーブースト出力を発生。
タイカンターボの最高出力は500kW(680ps)となる。両モデルはいずれも最高速は260km/h。0→100km/h加速はターボSが2.8秒、ターボでは3.2秒。航続距離はターボ Sで最大412km、ターボは450km(WLTP)となっている。
続いて10月14日に発表されたタイカン4Sのスペックは、パフォーマンスバッテリー搭載で390kW(530ps)のオーバーブースト出力を発生。パフォーマンスバッテリープラスを搭載すると出力は420kW(571ps)となる。
航続距離は、パフォーマンスバッテリーで最大407km、パフォーマンスバッテリープラスでは最大463km(WLTP)と、タイカンの現行ラインナップ中、最長航続距離とした。パフォーマンスでは、どちらのバージョンでも0→100km/h加速4.0秒、最高速は250km/hを実現する。
価格はタイカンターボSが18万5000ドル(約2000万円)、タイカンターボが15万900ドル(約1630万円) 。タイカンSは標準モデルが10万3800ドル(約1120万円)から、パフォーマンスバッテリープラスのオプションを装備した場合には11万380ドル(約1200万円)となる(いずれも北米での価格)。
ジャパンプレミアは2019年11月20日を予定している。尚、11月22日から12月7日まで東京・渋谷の SO-CAL LINK GALLERYにて開催される 「SCOPES Tokyo driven by Porsche」において、ポルシェタイカンが一般公開される。
インテリアにはリサイクル素材を使い、ポルシェ初となる「レザーフリー(皮革不使用)」のインテリアを用意。センターコンソール上には10.9インチのモニターを配置。助手席ディスプレイ(オプション)も用意され「従来のハードウェアコントロールの数が大幅に削減」されたことを強調している。また「『Hey Porsche』コマンドに応答する音声制御機能を備えています。
見事な豚鼻/BMWコンセプト4
●欧州発表(公開日):2019年9月のフランクフルトショーで発表、2020年末に市販型を正式発表予定
4シリーズクーペのデザインスタディとなるコンセプト4
BMWは新型X8などキドニーグリルを巨大化させているが、このコンセプト4もこれぞ豚鼻だ。BMWもレクサスや日本車のミニバンのようにオラオラ顔になっていくのか?!
BMW伝統のクーペの美しさを表現したコンセプト4は、いうまでもなく次期4シリーズクーペを想定している。
流れるようなキャラクターラインを与えられたボディと高さのあるキドニーグリルの形状とデザインが特徴的だ。かつての「328」や「3.0CSi」への多縦長グリルへのオマージュは明らかだ。
3シリーズなどから採用を開始した最新プラットフォームを得て登場するはずの量産型クーペは、2020年末に正式発表と噂される。
600psを誇る電動の新型M1か?/BMWヴィジョンM NEXT
●欧州発表(公開日):2019年6月(ミュンヘン)
BMW Vision M NEXTは、電動による4WD、あるいは後輪を駆動するPHEVで、最高出力441kW(600ps)のシステム性能により、0→100km/h加速は3秒、最高速300km/h
「ヴィジョンM NEXT」は、実は2019年6月のミュンヘンでBMWが開催したイベントで公開されていたので、フランクフルトショーでの後追い公開となった。
プラグインハイブリッドスポーツカーである「M NEXT」は、電動モーターとガソリン直4ターボ・エンジンのいずれかの動力を用いて、後輪駆動とモーターによる前輪駆動を加えた四輪駆動のいずれかを選択可能。
システムの総出力は441kW(600ps)とされ、駆動力を増加させるBOOST+モードも用意。前輪によるEV走行では最大100kmの一充電航続距離を獲得している。
低く構えたウェッジシェイプのスタイリングやガルウィングドアなど、i8の後継モデルというよりも、電動化スポーツカーとしてライバルたちに立ち向かうための新たな手段といえる。
1000psのスーパーPHEV/フェラーリSF90ストラダーレ
●欧州発表(公開日):2019年5月、日本発表(公開日):2019年10月9日
フェラーリ史上最強のPHEV、SF90ストラダーレ。価格は5340万円
スクーデリア・フェラーリ創立90周年を祝って発表されたSF90ストラダーレは、2019年10月9日に日本で初披露している。もしフェラーリが東京モーターショーに出展していれば間違いなく会場で注目を集めていただろう。
フェラーリブランドの量産モデルとしては初のプラグインハイブリッドであり、駆動方式はスポーツモデル初の4WD、さらに量産モデル最強のスペックを誇り、V8モデルが性能面でV12モデルを凌いで頂点に立つのも初めてのこと。
SF90という車名は、スクーデリア・フェラーリ(F1で活躍するフェラーリの現ワークスレーシングチームでフェラーリブランドの前身でもある)と、そのスクーデリア・フェラーリが創立90周年を迎えたことを意味する。
SF90ストラダーレは、カーボンファイバー製バルクヘッドの採用とともに、新たなアルミ合金素材を使用してボディ剛性を強化したとされるボディはエッジの利いたデザインながら、250km/hで390kgものダウンフォースを得られるというのだから、空力性能も煮詰められていることが想像できる。
ミドシップにマウントされるバンク角90度の3902ccから3990ccに排気量を拡大したV8ターボ(フェラーリ史上最高出力の780ps、最大トルクは800Nm)と、モータージェネレーターユニットにより、ドライサンプ式の8速デュアルクラッチシステム(最大1200Nmまで対応。クラッチ結合速度は488ピスタの300ミリ秒から200ミリ秒に短縮)を介して後輪を駆動。
これにフロントアクスルに搭載された、左右各1基のモーターの駆動力は左右のトルクベクタリング制御とともに駆動力を制御され、システム出力1000psを達成する。
日本で発表されたSF90ストラダーレの価格は5340万円。前述のアセットフィオラーノはオプションとして用意され、価格は570万円ほどの設定が見込まれている。デリバリー開始時期などはアナウンスされていない。
16インチフルデジタル&曲面クラスターを使用したメーターパネル 。トランスミッションは8速DCTを備える
同社初のHVスーパースポーツ/ランボルギーニシアンFKP37
●欧州発表(公開日):2019年9月のフルクフルトショー
同モデルはこれまで「シアン」という車名で情報が公開されていたが、過日逝去したフォルクスワーゲングループ元会長のフェルディナント・カール・ピエヒ氏に敬意を示し、ピエヒ氏の名前の頭文字と生まれ年(1937年)の下2桁を加えたシアンFKP37を正式名称とした
シアンFKP37は、63台限定生産ながらランボルギーニの将来像を示す、初のハイブリッドモデル(FKP37はVWグループの元総帥であり、先に亡くなったフェルディナント・カール・ピエヒ氏の頭文字とランボルギーニの創立年を示す)。
カーボンモノコックなどアヴェンタドールを基本として、6.5L、V12ガソリン自然吸気エンジンのパワーを増強して785psとしたうえで、エンジンとモーターを合わせたシステム全体で、ランボルギーニの市販車史上最強の819psのパワーを実現。最高速度は350km/hとされる。
電気エネルギーの回収/蓄電には、リチウムイオンバッテリーではなく、より小型軽量なシステムである“スーパーキャパシター”を採用。アヴェンタドールで使用したものを、シアンでは10倍の蓄電能力とした。
この回生ブレーキシステムは出力34kW、ブレーキング時にスーパーキャパシターによって蓄えられたエネルギーは、動力源として130km/hまでモーターを作動させ、駆動力をアシストする。カウンタックからインスピレーションを得たというスタイリングとともにLEDによるY字型ヘッドライトを装着。
カウンタックを想起させるテールランプをはじめ、六角形をモチーフとしたデザインを取り入れている。
リアウイングは格納されており、パフォーマンスを向上させるために、走行中にのみポップアップする。ランボルギーニが創業した1963年にちなんで限定63台を生産予定だが、すでに完売している。
V型12気筒エンジンにハイブリッド機構を組み合わせたもので、市販車として初めて蓄電機構にスーパーキャパシタを採用。システム最高出力は819ps、0→100km/h加速は2.8秒、最高速度は350km/h以上とアナウンスされている。価格は税抜きで200万ユーロ(約2億4000万円)。生産台数は63台のみで、すでに完売しているという
30台限定のEVスポーツ/ロータスエヴァイヤ
●日本発表(公開日):2019年9月8日、生産開始予定:2020年
すでにプロトタイプは完成しテストに着手しているというロータスの次期型フルEVハイパースポーツの「エヴァイヤ」。システム最高出力2000ps、システム最大トルク1700Nmを目標性能数値として掲げ、0→100km/h加速は3秒以下、ノルトシュライフェを7分フルでラップできるパフォーマンスを持つという
去る2019年7⽉に英国ロンドンで世界初公開され、日本では2019年9月の「Japan Lotus Day 2019」で⽇本初披露された、ロータスのEVハイパースポーツの「エヴァイヤ」。
ボディサイズは全長4459×全幅2000×全高1122mm。4WDとして最高出力2000ps、最大トルク1700Nmを狙って開発を進めるという。
1680kgの車重は中型クラスのEVとしては充分軽量に仕上がっている。「Type 130」というタイプナンバーにちなんで130台が限定⽣産される。
商用バンベースのMPV/プジョーリフター&シトロエンベルランゴ
●日本発表(公開日):2019年10月18日、日本市場導入予定:デビューエディションは10月19日から予約受注開始、正式デビューは2020年第三四半期
ルノーカングーの好敵手となるプジョーリフターとシトロエンベルランゴ。両側スライドドアを持つMPVだ
リアシートは6対4の分割可倒式(ベルランゴは3座独立式)となっており、奥行きは5人乗り状態で1m、2人乗り状態で1.88m、助手席を倒せば最長2.7mとなる。容量は5名乗車時でトノカバー下597L、2列目シートを倒した最大積載状態では2126Lとなる
シトロエン版のベルランゴ。リフターとベルランゴのボディサイズは共通で、2列シートの5人乗りだ。ボディサイズは全長4403×全幅1848×全高1878mm、ホイールベースは2780mm。初導入される特別仕様車に搭載されるエンジンは、130ps/300Nmを発生する1.5L、直4ディーゼルターボ。トランスミッションは8速ATで前輪を駆動するFF車
プジョー・シトロエン両ブランドの商用版バンをベースとしたワゴン版MPV「リフター」と「ベルランゴ」は、2019年10月18日に発表、導入を記念した特別仕様車の予約受注が10月19日から始まっている。正式導入は2020年第三四半期を予定している。
プジョーリヒターは東京モーターショーに出展しない代わりに、10月19~26日に六本木ヒルズで開催されたPEUGEOT SHOW 2019 -UNBORING THE- FUTURE(プジョーショー2019 -アンボーリング・ザ・フューチャー)で公開された。
PSAプジョー・シトロエン・グループが開発した最新のEMP2プラットフォームを基本に、1.5L直4ディーゼルターボ(130ps/300Nm)と8速ATを用意。4403×1848×1844mmのボディには両側スライドドアが装備される。
インテリアの工夫は豊富で、助手席側ではエアバッグを天井部に移してダッシュボードに物入れを設定、ルーフ前後にそれぞれ収納機能を用意。独立したリアガラスハッチなど、使いやすさへの配慮は充分だ。
プジョーリフターの特別仕様デビューエディションのボディカラーは「ディープブルー」「メタリックコッパー」「ビアンカホワイト」の全3色展開で、価格は336万円。 デリバリーは2020年1月以降に順次行われる。
シトロエンベルランゴの特別仕様車、デビューエディションは、Apple CarPlayやAndroid Autoのスマートフォン接続機能を有するインフォテインメントシステムを搭載。ボディカラーは「サーブル」「アクアグリーン」「ブランバンキーズ」の3色をラインナップする。価格は325万円。デリバリーは2020年1月以降、順次行われる。
なお、残念ながらベルランゴの特別仕様はすでに予約受付を終了しており、リフターもビアンカホワイトのボディカラーは予約受付を終了し、ディープブルーとメタリックコッパーのみで残りわずかとなっている。
デザイン斬新な新型208!/プジョー208
●日本発表(公開日):2019年10月18日、日本市場導入予定:2020年第三四半期
全長4055×全幅1745×全高1430mm。ホイールベースは4055mm
プジョーの欧州Bセグメントのコンパクトカー、208のワールドプレミアは2019年3月のジュネーブショー。日本では2019年10月18日に発表され、10月19日から26日まで六本木ヒルズで開催された独自イベントで日本初披露している。
大型化したグリルと、全長が先代から80mm伸び、全高が40mm抑えたことでのびやかさが増したスタイリングが目を引く。
日本市場には1.2L直3ターボ仕様(+8速AT)とともに同時に発表されたEV版の「e-208」が導入される。
フロア下に搭載されるリチウムイオンバッテリーの容量は50kWhとされ、前輪を駆動するモーターは100kW(136ps)/260Nmを発生。一充電航続距離は340km(WLTPモード)を実現している。
気になる日本導入時期だが、2020年第三四半期を予定しているという。
508から始まった最新プジョーの斬新なデザインで登場した新型208。206の時のように旋風を巻き起こすことができるだろうか?
※ ※ ※ ※ ※
もし東京モーターショーに今回出展していなかった輸入車メーカーが出展していたら、こんなクルマを出していたのではないでしょうか。みなさん、いかがでしたか?
今回出展しなかった輸入車メーカーさん、次回はぜひ出展お願いします!
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