10代からイギリスに渡ってF1の夢を追い求め、ハースF1のチーム代表まで登り詰めた小松礼雄。その成功の裏には、佐藤琢磨との出会い、ロマン・グロージャンとの蜜月など、様々なサイドストーリーがある。そんな彼が自身の“幸運”なレース人生について独白した。今回はその前編。
———僕は学生時代、数学や物理があまり得意ではありませんでした。正直、自分は調査報道の記者になりたかったんです。父は音楽学者でベートーヴェンについての本を出していましたが、だから僕も文学が好きだったのだと思います。実際、10歳くらいの時に書いた小説で賞をもらいましたしね。
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