F1メキシコシティGPの初日、レッドブルのマックス・フェルスタッペンはパワーユニット(PU)のトラブルに見舞われ、満足いく周回をこなすことができなかった。フェルスタッペンはこの初日を振り返り、「役に立たない1日になった」と嘆いた。
フェルスタッペンはFP1の終盤、PUに「何か問題」があると無線で訴え、ライバルよりも早くセッションを終えた。この問題は、ピレリの2025年用プロトタイプタイヤのテストに充てられたFP2でも続いた。フェルスタッペンはPUから「奇妙な音」がすると報告。その音は「とても不快なモノ」だったと語った。
■角田裕毅のレッドブルRB20ドライブを、ホーナー代表も認める「それはホンダと話し合ってきた。かなり前から合意されていたんだ」
チームはこれにより、フェルスタッペンにピットインを指示。セッション中にコースに復帰することは叶わず、わずか4周の走行に終わった。
ただフェルスタッペンは、PU交換によるグリッドペナルティを受けるとは考えておらず、この1日はただ単純に「忘れたい日」と語った。
「エンジンの方をチェックしているけど、原因が何なのか正確には分かっていない」
フェルスタッペンはFP2の後でそう語った。
「でもそうだね。僕にとってはほとんど役に立たない1日だった。4~5周しか走れなかったけど、それほど意味はない」
「ペナルティは受けずに済むだろう。本当に、ちゃんと走れた周は1周もないんだ。合計で4~5周走ったけど、それはロングランも込みでだ。だから、忘れたい1日だった」
レッドブルのモータースポーツ・アドバイザーであるヘルムート・マルコ博士はオーストリアの放送局ORFに対して、この問題は繰り返し発生しているモノであり、チームとして既に解決済みだと考えている旨を明かした。
マルコ博士も、今回のFP2はタイヤテスト専用だったため、フェルスタッペンに及ぶ影響は限られたモノになると語った。
「以前と同じ問題だ。既に解決したはずなのになぜ再発したのかを解明中だ。深刻な問題ではなく、解決する必要があるというだけだ。どこかにリークがあるようだ」
そうマルコ博士は語った。
「マックスは(FP1で)2周しかアタックをしなかった。それもフルパワーではなかったんだ。だから難しいだろう。幸いにはFP2はコントロールタイヤ(テスト用タイヤ)で行なわれた。だからあらゆる変更をすることは許されなかったんだ。だからダメージは限定的だと思う」
なおフェルスタッペン以外で言えば、ウイリアムズのアレクサンダー・アルボンが、FP1でフェラーリを走らせたオリバー・ベアマンと接触したことでマシンを大破、その修復が間に合わず、FP2を一切走行することができなかった。
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