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長年培ってきたEVの技術を結集した日産の電動SUV「アリア」の実力検証

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長年培ってきたEVの技術を結集した日産の電動SUV「アリア」の実力検証

2022年に入り各社から続々とEVの最新モデルが発売されている。今回は日産『アリア』の実力評価をレポートします。

日産『アリア』

e-BOXER搭載車にアダプティブ変速制御を搭載!デザイン、足回り、安全性能を大幅改良したスバル「フォレスター」

乗り込んだ瞬間に感じる圧倒的な上質感

操作性 ★★★★☆ 実用性 ★★★★★ 爽快感 ★★★★☆

長年培ってきたEV技術の高さを体現した傑作

 日産のフラッグシップモデルとして開発、発表されたクロスオーバーEV。発表と予約開始は2021年6月だったが、生産の遅れもあって、今年5月に正式に発売された。サイズは全長が同社の『エクストレイル』より110mm短く、全幅は20mm広く、全高は65mm低いハッチバックスタイル。

 ボディーのバリエーションは1タイプだが、パワーユニットは2タイプ用意されている。現在発売されている「B6」は66だが、「B9」というグレードは91の高性能モデル。駆動方式はFFのほかに「e-4FORCE」が両モデルに設定されている。

 今回、試乗したのは「B6」のFF車。ドアを開けて運転席に座った第一印象は空間の広さ。それも無駄に広いのではなく、インテリアとの適度な距離感があり、クルマと一体になる感覚がある。

 そして目の前の計器類には近未来感がある。この広さとデザインの新しさは助手席に座っても同じ印象。インテリアのクオリティーも高い。エアコン系の操作は木目調のパネルにスイッチが埋め込まれている。そのほかの操作は大型ディスプレイで行なう。

 スタートする前に充電状態をチェックすると試乗車はすでに2720km走行していた車両だったが、満充電の状態で航続距離は468kmを表示していた。カタログ値が470kmなのでかなり優秀だ。

 ドライブモードは、スポーツ、スタンダード、エコ。パドルシフトはないが走行モードのDとBを切り替えると回生量が調整できる。スタンダードモード、Dレンジで始動すると、スタートから加速時はモーター音もせず、車体の重さも感じることなく軽快に走った。FF車のハンドリングはやや直進性が強く、操舵力は重め。乗り心地もやや硬めだったが、これは235/55R19のスポーツタイヤの影響だ。スポーツモードで走ると硬さはソリッド感を増した。

 動力性能は66だがかなり速い。0→100km/hの加速は7秒台前半。2Lのガソリンスポーツターボ車レベルだ。EVの性能についても、エアコンを作動させても航続距離の減り方も気にならない程度で、回生ブレーキの性能も十分だ。日産のEV技術の高さと真摯なクルマ造りの姿勢をたっぷり体感することができた。

新しさ、機能性、居心地のよさを体感させてくれる前席。運転席からの視界は前後左右ともに死角が少なく運転しやすい。

前席中央のコンソールは前後に150mm電動でスライドするのでサイドスルーもラク。後席も床はフラットで広く、快適だ。

前席の前方には大型のディスプレイが2基並ぶ。総合型インターフェイスの表示機能も2画面に分かれて表示する。

センターコンソール上のシフトレバーにP(パーキング)ボタンが内蔵されている。ドライブモードもシフトレバー近くにある。

取材・文/石川真禧照

※本記事内に記載されている商品やサービスの価格は2022年5月31日時点のもので変更になる場合があります。ご了承ください。

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構成/DIME編集部

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みんなのコメント

4件
  • タイヤが落ちるEVとは訳が違う。
  • やっぱりと言うか、不安的中と言うか。
    気合いが入ってたはずだったのに先延ばしし過ぎて、
    その間に先に同じ系統デザインのノートが馬鹿売れしちゃって
    見た目的に新鮮味がほとんど薄れてしまった。
    ノートを見慣れたせいもあるし、期待値とのギャップも少しあって、現車初見の印象は
    「アレ…?結構フツー…?結構小さい…?」だった。

    ムラーノみたいな迫力は無かったし、
    新しいエクストレイルと並ぶとまた迫力負けすると思う。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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