■トヨタ、2025年1月に紙のカタログは廃止へ
2023年1月29日、トヨタは2025年1月よりトヨタブランドの紙のカタログの制作と印刷を終了することを明らかにしました。
それにともない、2024年春ごろには、カタログ請求リクエストを停止することも合わせて発表されています。
どのような経緯で紙のカタログが廃止されるのでしょうか。
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トヨタではこれまで、2023年3月ころをめどに紙のカタログの配布を終了する方針を示していました。
トヨタ広報部によれば「紙カタログの廃止時期については、今回初めて公表させていただきました」と言います。
続けて廃止の経緯については「廃止にあたっては、十分な検討と準備の結果、今回のタイミングでの廃止という判断に至りました。狙いとしては、資源の削減や商談の効率化があります」と話します。
ただ、これまでクルマの販売の現場で大きな役割を担ってきた紙のカタログが廃止されることに対して、SNSでは当惑するユーザーの声が多く見られます。
そのなかには「さみしい」といった感傷的なものから、「紙が伝える情報は色や文字だけではない」といったものや「紙のカタログのほうが物欲をそそられる」といったものまでさまざまです。
とはいえ、現在の潮流を考えればこうした動きは必然のものと言うことができます。
トヨタによれば、カタログには年間7000トンもの紙資源が使用されており、さらに製造工程や輸送、保管、廃棄といった点にも多くの課題があると言います。
また、コストの問題も無視できません。ある販売店関係者によれば、紙のカタログの1冊あたりのコストは「一般的な車種のもので数百円、高級車やスポーツカーなどの豪華な装丁のものは1000円を超える場合もある」と話します。
しかし、トヨタが紙のカタログを廃止することによって、年間1万1000トンものCO2排出削減効果に加え、多額のコストが削減されることが期待されています。
フォルクスワーゲンやメルセデス・ベンツといった欧州ブランドの多くは、同様の理由から、すでに紙のカタログを廃止しており、こうした流れは今後も続いていくものと見られます。
■紙のカタログが廃止された影響は? 現場の声はいかに
トヨタでは、紙のカタログが廃止されて以降も、公式サイト上でPDF形式のWebカタログを配布するとしています。
また、販売の現場では、紙のカタログに変わる存在としてタブレット端末を利用した「スマートカタログ」の導入が進められています。
スマートカタログでは、通常のカタログ情報が閲覧できることに加えて、動画による機能説明を受けることも可能です。
特に、近年多くのクルマに搭載されている先進安全運転支援システムは、動画による機能説明のほうが圧倒的に理解しやすいことから、実際に説明を受けたユーザーからは一定の評価が得られているようです。
そういった環境のなかで、紙のカタログはすでに役割を終えていたという指摘もあります。
さらにある販売店関係者は次のように話します。
「いまではほとんどのお客様が、事前にインターネットで必要な情報を確認してからご来店されるので、カタログをお渡しして『じっくりとご検討ください』とお伝えする機会はほどんどありません。
そうしたなかで紙のカタログをお求めになる人は、『クルマを購入した記念にもらっておきたい』といった理由や紙のカタログを収集すること自体が目的の人になりつつあります。
そのため『カタログを見ながらクルマの購入を検討する』という本来の役割で紙のカタログが利用される機会はほとんどなくなっているように感じます」
※ ※ ※
逆に言えば、商談のツールとしてではなく、購入者に対する記念品や、販売促進のためのノベルティとして、今後も紙の印刷物が用いられる可能性は考えられます。
実際、ベントレーやポルシェといった高級ブランドでは、購入者向けの雑誌を定期的に配布している例が見られます。
ただ、やはり紙のカタログ自体は役割を終えつつあると言えそうです。
多くの業界で人手不足が深刻となっているなか、販売店でも商談に掛ける時間の短縮化が非常に重要な課題となっています。
スマートカタログの導入が進められた背景には、そうした販売店側の事情もあるようです。
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みんなのコメント
メモ書きも出来るし
新聞でもそうだけど紙面の方が見やすい