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一度経験すると「ナシ」のクルマに戻れない! 「オートブレーキホールド」が有用すぎる

掲載 更新 33
一度経験すると「ナシ」のクルマに戻れない! 「オートブレーキホールド」が有用すぎる

 いまや軽にも続々採用される「電子パーキングブレーキ」

 近年、クルマへの採用が多くなってきたのが「電子パーキングブレーキ」だ。旧来タイプのスティック式、足踏み式に代わり、スイッチひとつ、いや、シフトをPに入れるだけ、エンジンをオフにするだけでパーキングブレーキがかかり、シフトをDレンジに入れてアクセルを踏むだけで解除してくれるなど、便利この上なし。日頃、さまざまなクルマに試乗するのがボクの仕事だが、電子パーキングブレーキに慣れてしまうと、うっかり足踏み式ブレーキを解除しないまま走り出して、警告されることもしばしば。今では日産デイズ、ルークス、三菱ekワゴン、ekクロス、ekクロススペースなど、先進的な軽自動車にも採用されている、運転をラクに、快適にしてくれる技術なのである。

一度経験すると付いていないクルマに乗れなくなるほど便利な装備11選

 そんな電子パーキングブレーキは、ACC(アダプティブクルーズコントロール)の作動において、停止保持を可能にしてくれる機能を合わせもつ。停止保持とは、高速走行中、ACCを作動させて走っていて、渋滞に遭遇し、停止したときなど、自動でブレーキをホールド。右足でブレーキを踏み続けなくていいだけでなく、渋滞で停止している間じゅう、ブレーキ機能を保持してくれるのだから便利かつ、疲れない。

 渋滞追従機能付きを謳うACCを装備していても、足踏み式ブレーキを採用しているクルマだと、停止保持ができず、2秒~程度でブレーキが警告音とともに解除され、自身で踏みなおす必要があり、渋滞時こそ助かるACCの恩恵(この場合は停止保持機能)を100%享受できないのも事実なのだ。

 たとえば、軽自動車で言えば、すでに説明した日産、三菱の最新の軽自動車には、プロパイロット(三菱はマイパイロット)の機能を成立させるために、電子パーキングブレーキは不可欠で、当然、停止保持機能も付いている。ホンダの軽自動車は、もっとも売れているN-BOXはデビューした時期がずいぶん前のため、足踏み式ブレーキで、ACCが付いていても、停止保持機能なし。

 一方、その後にデビューしたN-WGN、N-ONEといった最新の軽自動車には電子パーキングブレーキが備わり、停止保持機能も併せて付いてくる。ダイハツの場合は、もっとも新しいタフトから電動パーキングブレーキが採用されている。ちなみにスズキの軽自動車は、まだ電子パーキングブレーキの採用車なし。その採用が急務と言える。

 とはいえ、「高速道路などめったに走行しないし、ACCも使いこなせていないから、電子パーキングブレーキやオートブレーキホールド機能など必要ない」と思っている方もいるはずだ。が、それは「残念」な思い込み。じつは、電子パーキングブレーキ&オートブレーキホールド機能は、日々の運転、街乗り、スーパーマーケットなどの料金所といったシーンでこそ、絶大なる威力を発揮してくれる超便利機能でもあるのだから(すでに便利に使っている人も多いはず)。

 あるとないとでは疲労感が大きく異なる

 つまり、オートブレーキホールド機能をONにしておけば、街乗りで必ず待ち受ける信号待ち、一時停止、そしてスーパーマーケットなどの料金所でのチケット取りといったシーンで、ブレーキを踏み、クルマが停止すれば、自動的にオートブレーキホールド機能が作動。ブレーキペダルを踏み続ける必要なく、しっかりと止まってくれるのだ(停止保持)。ゆえに、信号の多い街なかで、信号待ちのたびにブレーキを強く踏む必要がなくなり、右足の疲れが飛躍的に低減されるというわけだ。スーパーマーケットなどの料金所で一時停止する際、ボタンを押したり、チケットを取るのに苦労し、うっかりブレーキペダルを踏む右足の力がゆるみ、クルマが意図せずにソロソロと前に出てしまい、危機一髪!!  なんていう危険も回避できるのだから、まさにクルマの日常使いでこそ超便利な機能と、断言したいのである。

 自身の愛車には電子パーキングブレーキとオートブレーキホールド機能が付いていて、日常の運転、高速道路を使った、渋滞もあるロングドライブで極めて重宝しているのだが、たまに仕事の新型車試乗で電子パーキングブレーキ&オートブレーキホールド機能が付いていないクルマを運転すると、ちょっぴり憂鬱になってしまうほど(面倒かつ右足の疲労度の違いが歴然)。一度使えば、もう非装着車に後戻りできないぐらいの機能、装備だと痛感している今日、この頃。女性や高齢者ドライバーにも、うってつけだとも思っている。勝手な予想だが、右足の靴底の減りも、軽減されるかも知れません……。

 これからのクルマ選びで、ACCの渋滞追従機能付き、そして日々の運転で、肉体的疲労を低減できるクルマ選びをしたいというなら、その評価チェック項目に、乗り心地、安定感、視界、車内の静かさ、動力性能の余裕、乗降性、シートのかけ心地、ACCの作動性能などとともに、ぜひ、電子パーキングブレーキ&オートブレーキホールド機能の有無を加えていただきたい。電動化、自動運転といった要素が盛り込まれていく、これからのクルマの必須装備になっていくことも、また、間違いないのだから。

 ちなみに、オートブレーキホールド機能でも、ブレーキをかける、解除するの両方が自動であることが望ましい。なかには、電子パーキングブレーキが付いていても、アクセル操作による解除のみ自動で、かける際は手動(スイッチ操作)……なんていう、中途半端な、フルオートじゃない機能のクルマもあるので、要注意。

 今は足腰元気でも、歳をとると筋力が衰え、信号待ちのたびに、渋滞のたびにブレーキを踏むのがおっくうになり、そのうち筋肉疲労で足が攣ってくる……なんていう事態もいずれ起こりうる。そんなときにも、電子パーキングブレーキとオートブレーキホールド機能はおおいに役立ってくれるに違いない。

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みんなのコメント

33件
  • そうか?
  • 最新の便利な機能を経験すると買い換える時も付いていないとグレードダウンした気になるから付けてしまう。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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