メルセデスのチーム代表を務めるトト・ウォルフは、F1のCEOであるチェイス・キャリーの後任候補となる可能性があると見られている。
フォーミュラ・ワン・グループにおけるキャリーの3年の任期は2019年末で満了する予定だ。しかしキャリーは、F1が新レギュレーションを施行する2021年までの期間をカバーするために、任期を12カ月延長することに同意している。
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したがって、キャリーは2020年末にCEOの職務を離れることになるが、その後もF1のオーナーであるリバティ・メディアの会長職に留まる。
『Racefans.net』のディーター・レンケンの記事によると、ウォルフとメルセデスとの契約は2020年末に終了するが、これはキャリーの任期満了予定と時期を同じくしている。
ウォルフは2013年からメルセデスチームの指揮を取っており、その年にチームの株式の30パーセントを取得している。また、現在ノンエグゼクティブチェアマンを務めるニキ・ラウダがチームの株式の10パーセントを保有しており、残りの株式は親会社のメルセデス・ベンツが保有している。Racefans.netによれば、ウォルフとラウダ双方の保有株式は、メルセデスが所定の評価額で取得できるオプションが設定されているという。
伝えられるところによると、ウォルフはF1の将来の展望を鑑みて“自身の将来を検討している”が、メルセデス・ベンツ・カーズを統括するディーター・ツェッチェ氏が今月末で退任することも考慮に入れているという。ツェッチェ氏の後任はスウェーデン人のオラ・ケレニウス取締役が務めるが、ケレニウス氏は自動車産業が将来的に電動化されると考えており、メルセデスのF1への取り組みを持続する気はないかもしれない。
バクーで自身の将来について尋ねられたウォルフは、メルセデスとの契約が2020年で終了することを否定しなかったが、彼自身やメルセデスの今後の見通しについては口をつぐんだ。
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