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レース1のリベンジで國井勇輝がARRC初優勝。SS600は長尾が独走で初勝利/2024FIMアジアロード第3戦 日本ラウンド 日曜日

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レース1のリベンジで國井勇輝がARRC初優勝。SS600は長尾が独走で初勝利/2024FIMアジアロード第3戦 日本ラウンド 日曜日

 栃木県・モビリティリゾートもてぎで初開催された2024FIMアジアロードレース選手権(ARRC)シリーズ第3戦日本ラウンド。6月9日(日)は、各クラスのレース2が行われ、最高峰クラスのASB1000クラスで國井勇輝(SDG Team HARC-PRO. Honda Ph.)が念願の初優勝を飾った。

 午前中に行われたウォームアップ走行でチェッカーフラッグを終えた國井は、ガッツポーズを見せ、レース2に向けて自信を深めていた。

西村硝が大荒れのレースを制し、1000cc2戦目で初優勝を飾る/2024FIMアジアロード第3戦 日本ラウンド 土曜日

 前日のレース1では、5コーナーのブレーキングでナカリン・アティラプワパ(Honda Asia-Dream Racing with Astemo)と接触し転倒はしなかったもののマシンがダメージを受けリタイアを余儀なくされた。チームは夜遅くまでマシンの修復作業を行ったが、実際に走らせてみないと分からなかった。

 レース1で勝てる状況にも関わらず、それを実現できなかった悔しさ。マシンが完全に直っているか分からない不安。そんな複雑な思いを抱えながら、ウォームアップ走行に臨んだが、ユーズドタイヤで1分50秒台で周回でき「バイクの調子はいいですよ」と1、2コーナーのイン側で走りを見ていたハルク・プロの本田重樹会長に右手を上げてアピールしたのがガッツポーズの真相だった。

 レース2が始まると、ポールポジションから、ややスタートで出遅れた國井は、ホールショットこそレース1のウイナー西村硝(TKKR BMW Racing Team)に奪われるが、2コーナーへのアプローチでインにすべり混むとトップに浮上。そこからは、自分のペースで走ることを心掛けたという國井がレースをリードしていく。

 國井は2周目には、1分49秒台にいれ、4周目にファステストラップとなる1分49秒948をマークし、2番手以下を引き離していく。これを西村が追っていくが、8周目の130Rで痛恨の転倒。そのままリタイアとなってしまう。これでトップ独走となった國井は、そのままチェッカーフラッグを受けARRC初優勝を達成! 今度こそガッツポーズを見せた。

「勝つことができて、素直にうれしいですね。レース1は振り返ってみるとプレッシャーがあったのか“絶対勝たなくてはいけない”という気持ちが前に出てしまい空回りしてしまいました。バイクも炎上してしまいましたし、今日走ることができるか分からない状態からチームがしっかり修復してくれたので本当に感謝という言葉しかないですね。レース2は、レース1のことがあったからこそ、落ち着いて走ることができたのかもしれません」と國井。

「ARRCの方が、ライダーのレベルというかガツガツした感じは強いので、全日本ロードの優勝よりもうれしかったですね。次回も初コースのマンダリカになりますが、やることは一緒ですし、チーム一丸となってやれば、また結果はついてくると思っています」

 2位にはドゥカティを駆るハフィス・シャーリン(JDT RACING TEAM)が単独でゴール。レース終盤にし烈なバトルとなった3位争いは、ナカリンが制し、2レース連続で表彰台に上がった。南本宗一郎(YAMAHA TEKHNE Racing Team ASEAN)は、この集団の後方となる7位でゴールしている。

 SS600クラスは、レース1を終えた後、思うように走らなかったエンジンを載せ換えて挑んだ長尾健吾(TEAM KENKEN)がホールショットを奪うと、そのまま独走でゴール。見事にARRC初優勝を飾った。

 AP250クラスは、レース2も大集団のトップ争いが繰り広げられた。この中に日本人ライダーの4人も加わっていたが横江竜司(Team TEC2 & MOTOTEC-R4 & YSS)はマシントラブルでリタイアとなってしまう。その後、トップ争いは、ムハマド・キアンドラ・ラマディパ(ASTRA HONDA RACING TEAM)、ヘルジュン・アトナ・フィルダウス(ASTRA HONDA RACING TEAM)のアストラホンダコンビと荻原羚大(SANWA RACING TEAM)、伊達悠太(VICTOR RACING Team)に絞られる。

 最終ラップの90度コーナー立ち上がりでフィルダウスが転倒。ラマディパが優勝し、荻原が2位、伊達が3位に入った。井吉亜衣稀(Motul Sniper Manual Tech)は5位となっている。

 TVSクラスは、尾野弘樹と三谷然が一騎打ちのトップ争いを繰り広げた。勢いのある三谷を巧者振りを見せた尾野が抑え、ダブルウインを飾っている。レース1ではオープニングラップに転倒してしまった高平理智は、3位争いを繰り広げ4位でゴールした。

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