9月22日、2024年MotoGP第14戦エミリア・ロマーニャGP MotoGPクラスの決勝がイタリアのミサノ・ワールド・サーキット・マルコ・シモンチェリで行われた。中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)は17位でフィニッシュした。
初日から少々厳しい状況にある中上は、土曜日のスプリントでは集団での戦闘力を確認するため、必死にグループに食らいついて19位でチェッカーを受けた。中上は「まだ加速に苦しんでいる」と課題があることをコメントしていたが、スプリントで得たデータを元に決勝に向けて準備を進めていた。
トップ争いはバスティアニーニに軍配。ドゥカティがコンストラクターズタイトル獲得/第14戦エミリア・ロマーニャGP 決勝
ミサノは朝から好天に恵まれ、ドライコンディションとなった決勝レースに、中上はフロントとリヤともにミディアムタイヤを選択。20番手からスタートした中上は、19番手でオープニングラップを終える。しかし、翌周には再び20番手に順位を戻してしまう展開に。
その後中盤にかけて順位をなかなか上げることはできていなかったが、1分32秒台後半の安定したペースを刻んでいた。終盤にかけて先頭グループを走るライダーの転倒もあり、ポジションを上げる。さらに前を走るアウグスト・フェルナンデス(レッドブルGASGASテック3)をパスし、17番手へと浮上した。
以降は前を走るホンダ勢3台を追いかける展開となったが、前戦同様にチャタリングも発生していたようで、思うように順位を上げることが出来ていなかった。そのため、最終的に17位で終える結果となり、目標としていたポイント獲得にはあと一歩届かなかった。
連戦となったミサノだが、今回は初日からウイークを通して厳しい状況が続く結果となってしまった。次戦の第15戦インドネシアGPは連戦となるが、ヨーロッパからアジアラウンドへと突入する。そのあとは、いよいよ中上の母国GPとなる第16戦日本GPも待ち構えている。
今シーズン限りでMotoGPへのフル参戦を終了させることを決断した中上とって、残されたレースも少なくなりつつあり、最後のアジアラウンドでのレースにもなる。次戦以降はポイント獲得及び今季ベストリザルト、そして予選においても今季初の予選Q2進出も目指したいところだ。そんな彼がアジアラウンドでどのような走りを披露できるか、見届けたい。
■LCRホンダ・イデミツ
中上貴晶(決勝:17位)
「今日は厳しいレースでしたが、直面している課題に備える準備ができていました。リヤのグリップ不足やチャタリングがあったにも関わらず、諦めず全力でプッシュしました。私たちは現在、アジアラウンドに集中するために新しいことに挑戦し、バイクのパフォーマンスを大幅に改善することに注力しています」
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