大人も子供も盛り上がれる企画が盛りだくさん
コンパクトカーを多くラインアップするイタリアの名門フィアットに、サソリのスパイスを加えたブランド「アバルト」。その凄さを体感することができるイベント「アバルトデイ2017 スコーピオンチャレンジ」が2017年11月11日に東京・お台場で開催された。
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このイベントは、大人から子供まで楽しめるコンテンツが盛りだくさん。たとえば、アンケートに答えるとオリジナル風船をゲットできたり、ディーラーやオンラインショップで購入できるアバルトオフィシャルグッズを実際に手にとって見ることもできた。
また模型も造るイラストレーターとして知られる溝呂木 陽さんによるペーパークラフト講座や、全長30mのコースを溝のついたコースをコントローラーひとつで操作をするスロットカー・タイムチャレンジなどが行われ、会場近郊にショッピングモールが多いことから偶然訪れた親子が夢中になっている光景も。
さらに、アバルト595のカスタマイズが楽しめるコンフィギュレーターを大画面モニターで体験することができる「MAKE YOUR SCOPION」など、これからアバルトを購入しよう、購入してみたいなどさまざまな方にむけ、自分の将来を見据えた愛車の楽しみ方を提案していた。
もちろん、アバルトといえばレースヒストリーが長い。1950年から60年代までに勝利を挙げた数は7400以上と言われている。その勝利の数からは創立者のカルロ・アバルトがスピードに対する情熱をもっていたことがよくわかるだろう。
今回はその、美しく速い5台のレーシングアバルトが展示された。左からOT850ベルリーナ、1000TCR、シムカ2000ロングノーズ、850レコルトモンツァ、750ダブルバブルといった5台を展示。博物館級のモデルが入場無料で見られることなどまずない。
ほかにもスペシャルイベントとして、激辛パスタチャレンジ選手権やFIAT500C玉入れなども行われた。ゲストの大食いタレントであるジャイアント白田さん、もえのあずきさんも来場し会場を熱くする。二人は、アバルト124スパイダーに試乗し「最高の一台です」とマイクを通して伝えた。
走行体験には抽選に行列ができた
フードコートも充実しており、多くの方がイタリアンを楽しむことができた。
協賛としてダイソンブースとピレリブースも人気があり終始人集りが出来ていた。
また、カルロ・アバルトが不摂生のため太ってしまい、リンゴダイエットを始めたことから、今回は1000個限定で青森県産りんごを配ったりと魅力的なコンテンツが盛り込まれていた。
体験型イベントとしてインストラクターと共にテストコースを走らせられるアバルト/フィアットテストドライブ走行は当日受付も可能で、なんと画像の通りの行列。多くの方がアバルト595、500C、そして124スパイダーといった主力モデルを試乗し、終始笑顔だった。また、フィアットからは500と500Xを持ち込み、そちらも人気だったことを付け加えておきたい。
そして会場の中で常に人集りが出来ていた企画は、3台の124スパイダーと595でプロドライバーによる全開同乗試乗会だ。駆動方式がFFの595は、コンパクトながら1.4リッターターボエンジンとは思えない加速でコース内をクリアしていく。
124スパイダーはマツダ・ロードスターをベースにアバルトが開発した1台。コース内では後輪駆動であることをアピールしドライバーはドリフト走行で同乗者を楽しませていた。会場で同乗走行を体験された女性にアバルトについて話を聞くことに成功した。
「124スパイダーの横に乗らせて頂きましたが、ジェットコースター以上の面白い感覚でした。アバルトに乗ったのは初めてで、124スパイダー格好良いですよね。格好良いけどかわいい愛嬌のあるデザインが好きになってしまいました」「でも、2シーターは実用性がなくて……。じつはちょうど車の買い換えの検討をしている最中で、先週アバルトの販売店に行ってクルマを見てきたばかりだったんです。タイミング良くこのイベントがあることを知り今日は来ました。あまりにもタイミングが良いいのでご縁を感じてしまいましたね。もともと名前は知っていましたが、詳しくは知らず今回のようなイベントは本当嬉しいです。ちなみに、私はMT車が好きで今のところ、595の購入を検討している最中です」と話してくれた。
また同エリアではレーシングドライバー山野哲也選手が2017年シーズンのチャンピオンを獲得したジムカーナ参戦車両124スパイダーと2017年9月15日から17日にイタリアのローマを拠点としたラリーで優勝した眞貝知志選手の操るアバルト500R3Tも展示された。
二人のデモ走行をさらに盛り上げるのは、最近はテレビ「おぎやはぎの番組」でも有名なモータージャーナリスト竹岡 圭さんと元Tipo編集長の嶋田智之さんによる実況。さらにトークショーも行いファンならずとも多くの人が注目をしていた。
竹岡さんは2017年からアバルト500R3Tでラリーに参戦している。会場では山野選手の横に乗るサプライズも行われ感想を聞いたところ「パイロンに向かってギリギリでクルマの姿勢を変えていくんですが、安定していて山野選手の運転にあらためて上手いんだなぁと思いました。クルマのバランスもよくて、外から見る派手さに比べてフラットな乗り心地でした」
アバルトの魅力について訪ねると「小さいエンジンで大きなクルマをカモるという、クルマ好きの理想像を今でも持ち続けているメーカーで、いろんな人から共感しやすいブランドだと思いますね」と語ってくれた。
約100台が集まったオーナーズミーティングも開催
メーカーとオーナーが近い立ち位置にいることから愛されているアバルトは今回のイベントでオーナーズミーティングも開催。約100台のアバルトが全国から駆けつけた。その中でもひときわ目立っていた車両のオーナーにインタビューを行ってきた。
●堀越さん 2012年式 アバルト500C
堀越さんは、かつてトヨタ・スターレットやマツダRX-7でジムカーナ遊びをされていたというクルマ好き。子供が大きくなり、ミニバンをしばらく乗っていたそうだが、子供が免許を取ったきっかけいうこともあり、約20年振りに走りの世界に戻ってきたという。しかし、納車してそうそうトラブルも……。
「人間ってここまで怒るんだぁっていうくらい嫁激怒でした。なので、エスティマを再び増車という形で乗っています」そう笑いながら話す堀越さんのアバルト500Cのモチーフは”カーボンパーツをふんだんに使用したオシャレ仕様”だという。
「ラリーカーが好きでついライトポットを買ってしまい……でも走るのはサーキットだけです。千葉県の袖ケ浦フォレストレースウェイがメインですが、車屋さんの走行などでいろんなサーキットを走りますね」
遠くから見てもたしかにライトポットが目立つ。聞くとオーストリアから輸入したというが、取り付けも苦労されたよう……。苦労して取り付けたこともあり、自宅前の通学路では小学生から「わぁ、ライトいっぱいついている、このクルマ面白い!」と大人気のようだ。
アバルトの魅力を訪ねると「全体的なまとまり、それと、小さくて速いクルマは面白いですね。楽しくてしょうがないです」と話してくれた。
5年間所有して走行距離は6万2000kmと話していたが「ほかの人は1年に1万5000kmから2万kmは走るので、私なんてまだまだですよ」と語る堀越さん。クルマが楽しいから乗ってしまう=距離が伸びる、これこそがアバルトの魅力なのかもしれない。
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