WEC世界耐久選手権にポルシェ911 RSR/同911 RSR-19で参戦するなど、精力的にモータースポーツ活動を行なってきたチーム・プロジェクト1モータースポーツが、破産を申請したことが明らかになった。
WECの新シーズン開始に先立ち、ドイツに本拠を置くチームは、2月26日(月)夜に声明を発表。2018‐19シーズンのWECでLM-GTEアマのタイトルを獲得したチームと、サーキット走行会体験プロジェクトを行なっている姉妹会社のプロジェクト1ドライブタイムの両方が、30年の歴史に幕を閉じることを余儀なくされたことを明らかにした。プロジェクト1は月曜日に発表した声明で次のように述べている。
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「投資家、メーカー、パートナー、友人たちと何度も話し合った結果、プロジェクト1モータースポーツとプロジェクト1ドライブタイムの存続に前向きな結果をもたらすことはできませんでした」
「モータースポーツにも影響を及ぼしている全般的に厳しい経済状況も一因です。このような理由から、残念ながら、私たちはプロジェクト1 GmbH(有限会社)の両社について破産を申請せざるを得なくなりました」
「30周年の節目にこのようなことをしなければならないのは、私たちにとって非常に大きな痛手です」
チーム・プロジェクト1は、2018‐19年のWEC“スーパーシーズン”にポルシェ911 RSRでエントリーし、ヨルグ・ベルグマイスター、パトリック・リンジー、エジディオ・ペルフェッティのドライブによってGTEアマクラスのタイトルを初めて獲得した。
同じトリオは2019年のル・マン24時間でもクラス優勝を果たし、さらにチームは2台目のマシンも投入して2019‐20シーズン、2021年、2022年を戦ってきた。WECでは2022年のバーレーンが最後の優勝となり、2023年にはAOレーシングとのパートナーシップで1台体制に規模を縮小して活動を継続していた。
WEC以外では、ポルシェ・スーパーカップとドイツ国内シリーズのカレラ・カップで成功を収めたほか、2023年にはDTMドイツ・ツーリングカー選手権にも進出し、2度のシリーズチャンピオンに輝いたマルコ・ウィットマンとサンドロ・ホルツェムのためにBMW M4 GT3を用意した。
さらに、今月閉幕したばかりの2023‐24シーズンのAsLMSアジアン・ル・マン・シリーズでもBMWのGT3カーを走らせるなど、最近まで精力的な活動を行っていた。
プロジェクト1の声明は次のように結ばれている。「関係者の皆さま、そしてファンの皆さまに心より感謝申し上げます。我々従業員の専門知識は、2024年もモータースポーツの一部であり続けるでしょう」
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