TOYOTA GAZOO Racing(TGR)は、2022年1月1日から同14日にかけてサウジアラビアで開催されるダカールラリー2022に、計4台の『GRダカールハイラックスT1+』で参戦する。
2020年からサウジアラビアでの1国開催のかたちで行われているダカールラリー。“世界でもっとも過酷なレース”のひとつに数えられるこのラリーは、2022年に新たに設けられたFIA W2RC世界ラリーレイド選手権の記念すべきオープニングレースとして実施される予定だ。
TOYOTA GAZOO Racing、ダカールラリーに向け『GRダカールハイラックスT1+』の準備を完了
そんな2022年大会でチームは2019年以来、3年ぶりとなる総合優勝を目指す。ドライバーラインアップは既報のとおり、ナッサー・アル-アティヤ/マシュー・ボーメル組を筆頭に、ベテランのジニエル・ド・ヴィリエール/デニス・マーフィ組、2021年にダカール初出場を果たしたヘンク・ラテガン/ブレット・カミングス組の3組に加えてシャミア・バリアワ/ダニー・スタッセン組が起用され、計4台で砂漠のレースに挑むことになる。
2019年のダカール王者であるアル-アティヤ/ボーメル組は、ハイル・インターナショナル・ラリーで勝利を挙げたばかり。彼らはこの勝利によって2021年FIA世界クロスカントリーラリー・ワールドカップで6戦4勝をマークし見事、シリーズチャンピオンを獲得している。
なお、アル-アティヤが制した同シリーズでは旧仕様のハイラックスが使用されていたが、TGRは来たるダカールラリー2022に向けて新型車両となる『GRダカールハイラックスT1+』を開発。新型トヨタ・ランドクルーザー300のV6ガソリン・ツインターボエンジンを搭載し、これまでよりも大きな径のホイールと、シングルショックアブソーバーの採用によってストロークが伸び、さらに力強い外観に生まれ変わったマシンは1月2日にスタートを迎える伝統のレースで、デビューを飾る。
この新型ハイラックスレーサーはすでに多くのテストを積み重ねており、アフリカ・カラハリ砂漠で実施された最終セッションでは、新たなダンパーセットアップによる車体の安定化などダカールラリーに向けた車両セットアップの確認も行われている。また、チームの施設で行ったテストにより車両の理解を深めたことで、開発は大きく前進したという。
「来たるダカールへ向けて、チームの準備は完璧に整った」と語るのは、チーム代表をと務めるグリン・ホール氏。
「本番で新型GRダカールハイラックスT1+の力を試すのが楽しみだよ。新型車両はすべてがまったく新しいレベルに達している、という自信がある」
「とはいえ、ラリーのスタートフラッグが振られるまでは真の実力は分からない。ハイルに向かうのが待ちきれないよ」
■アル-アティヤ「表彰台の中央を目指し、スタートからアタックする」
そんなGRダカールハイラックスT1+が迎える最初のレースとなるダカールラリー2022は、1月1日にジェッダからハイルに向かうリエゾン(移動区間)でイベントのスタートが切られた後、翌2日(日)にレースの実質的なスタートを迎える。なお、800kmを超える1日(土)の移動の中には全長19kmの短いタイムセクションが用意されており、この結果によって2日に行われるステージ1の出走順が決定する。
競技初日となる2日(日)以降、ラリーはサウジアラビア国内を時計回りに進み、アル・アルタウィヤとアル・カイスマを経て首都リヤドへと向かう。8日(日)に同地で休息日を迎えたのち後半戦に入ると、レースはアル・ダワディミ、ワディ・アド・ダワシールとビシャを経て14日(金)にジェッダでフィニッシュを迎える。
ダカールラリー2022に挑むTOYOTA GAZOO Racingドライバーの事前コメントは以下のとおりだ。
●ナッサー・アル-アティヤ
「2021年のワールドカップを制し、TGRとともに3度目のタイトルを勝ち取ることができたことを本当に誇りに思う」
「2021年は出場した全レースで勝つことができ、ハイラックスは信じられないほどの信頼性と素晴らしい速さを示してくれたが、新型車は間違いなくさらにそれよりも良くなっている。ダカールラリー2022では表彰台の中央を目指し、スタートからアタックするつもりだ」
●ジニエル・ド・ヴィリエール
「ここ数年のダカールでは、とにかくパンクに悩まされてきたので、新型GRダカールハイラックスT1+ではラリーの全ステージでアタックできることを期待しているんだ」
「新型車と新しいエンジンはパワフルな組み合わせで、間違いなく上位争いができるだろう」
●ヘンク・ラテガン
「ダカールラリー2022は、私の真の実力を見せるチャンスだと思っている」
「ブレット(・カミングス)と僕はダカールラリー2021で速さを見せることはできたが、それはステージ5で早くも終えることになってしまった。それだけに、来たるダカールラリー2022でどんな活躍を見せられるかワクワクしているんだ」
●シャミア・バリアワ
「2021年は僕にとって初のダカール完走だったが、2022年はもっと良い結果を出せる自信がある。今大会ではただ完走を目指すだけでなく、世界一過酷な自動車レースで時分がどこまでやれるのかを示したいと思っている」
「新型GRダカールハイラックスT1+は最高に素晴らしい車両だから、あとはコンビを組むダニー・スタッセンと僕がどれだけやれるかだ」
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