川合「マージンを削らないように」吉田「すごい勢いで2号車が追い付いてきた」【第7戦GT300決勝会見】

　大分県日田市のオートポリスで開催された2023スーパーGT第7戦『AUTOPOLIS GT 450km RACE』。10月15日の午後に行われた決勝レースを終え、GT300クラスで優勝を飾った埼玉トヨペットGB GR Supra GTの吉田広樹、川合孝汰、野中誠太が決勝を振り返り、次戦への展望を語った。

川合孝汰／第1、2スティント担当

「予選では、サクセスウエイトが重いながらも1番良いポジションを獲ることができたと思います」

「ですが決勝では、自分のスティントを走るなかでトップの2号車（muta Racing GR86 GT）に離され始めたところで『ヤバいな…』と感じ始めました」

「その後は500クラスとのタイミングも味方して、2番手に上がってさらにそのままトップに立つことができたので、そこは優勝に向けて大きかったなと思います」

「そのあとはタイヤのピックアップもありましたし、グリップが落ちてきてペースが下がってしまったりしましたが、吉田選手のスティントにむけてマージンをなるべく削らないように走ることを心がけました」

「最終戦はチャンピオンを意識せず、いつもと同じように優勝にこだわって戦いたいと思います」

吉田広樹／第3スティント担当

「ライバルの2号車も同じブリヂストンタイヤを履いているのですが、自分たちは1回交換で2号車は2回交換と、今回は2台の作戦が分かれました」

「僕のスティントでは、チームのメカニックが最高のピット作業で送り出してくれたのですが、すごい勢いで2号車が追い付いてきて、すぐに真後ろに付かれてしまいました」

「その時点ではまだスティントが30周くらい残っていたので、抑え切れるのかという不安はありましたが、川合選手が走っていた状況からタイヤのパフォーマンスもわかり、とにかく自分がミスしないように走ろうと気を付けました」

「チームも、500クラスが来るタイミングなどを細かく伝えてくれていましたし、終盤にはラップダウンのクルマのチームに状況を伝えてくれて働きかけてくれていたと思います。決して楽なレースではありませんでしたが、チームみんなでギリギリ乗り越えられたので良かったです」

「（最終戦に向けて）20ポイントというリードは嬉しいことですが、今年こそは自分たちの力でタイトルを決めるためにも、あまり意識せずに、いつも通りベストを尽くして戦いたいと思います」

野中誠太／第3ドライバー

「この場に自分が居られるということは関係者の皆様の協力があってのことです。また、優勝のタイミングをともにしたことで学べたことが沢山ありました」

「昨日からチームに帯同していますがそのなかでも、戦略をたてていくなかでこの優勝を見据えて手堅く戦うことができていたように感じました」

「ドライバーのふたりを見ていても、ドライビングやレースの組み立て方など勉強になる部分が多くあったので、この経験を糧にして、また自分にチャンスがあれば頑張りたいと思います」