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「最新モデル試乗」究極のECOサルーン、クラウン後継と話題のMIRAIはレクサスをも超えた!?

掲載 更新 4
「最新モデル試乗」究極のECOサルーン、クラウン後継と話題のMIRAIはレクサスをも超えた!?

 量産燃料電池車(FCV)のMIRAIがモデルチェンジした。新型は2ndモデル。ただしモデルチェンジといっても、一般的な世代交代とは少々異なる。パワートレーンにトヨタフューエルセルシステム(TFCS)を用いること以外、まったく別のクルマに生まれ変わった。
 ラインアップはZとGの基本2グレード構成。Zにはエグゼクティブパッケージを設定、Gはエグゼクティブパッケージに加え、Aパッケージが選べる。

 エクステリアは流麗な4ドアクーペスタイル。伸びやかでスポーティなフォルムとキャラクターラインに頼らない塊感のあるデザインが印象的。ボディサイズは全長×全幅×全高4975×1885×1470mm。クラウン(同4910×1800×1455mm)とレクサスLS(同5235×1900×1450mm)の中間。タイヤは19インチ標準。Zグレードには20インチをオプションで用意。20インチアルミは、精悍なブラックスパッタリング仕様になる。

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 インテリアはオーソドックスなレイアウト。運転席は包まれ感、助手席は広がり感が重視された。デザイナーは「集中と開放」を両立させたコクピット空間と説明する。質感は飛躍的に向上。乗車定員は旧型の4名から4名に改良。リアシートは足元スペースが拡大され、必要十分なヘッドクリアランスを確保するなどフォーマルセダンとして使えるレベルである。

 パワートレーンは第2世代のTFCSを搭載。FCスタックの高性能化と小型&軽量化、セルの革新、駆動用バッテリーの高効率&小型化を実施。モーター出力は113kWから134kWにアップ。航続距離はシステムの改良に加えて水素タンクの容量増大(122.4リッターから141リッター)で大幅に伸び、約850km(G)に達する。

走りはスポーティサルーン、力強い加速に感動

 低重心と理想的な前後重量配分(50対50)を実現した点も新型のセールスポイント。FFからFRへのパッケージ&レイアウト変更により、従来は前席下にあったFCスタックなどの主要パワーユニットはフロントに移動。駆動用モーターはリアに配置された。

 動力性能の向上は、走り始めてすぐに実感できる。出力アップがもたらすパワフルさは印象的。しかもアクセルの踏み込みにクルマが即応する。車両姿勢変化(ピッチング)も効果的に抑えられている。2トン近い車両重量を感じさせない力強さ、そしてクルマの動きは1stモデルとは雲泥の差だ。
 高い静粛性にも驚いた。旧型は走行中にさまざまな音が聞こえてきたが、新型は床下を吸音効果のある素材でフルカバー。さらにマウントの工夫、遮音・吸音の細かなリファインにより、圧倒的な静粛性を誇る。「1stセルシオの感動」が蘇ったほどである。

 プラットフォームはレクサスLC/LSも採用するGA-Lがベース。MIRAI用は、リアに新ボディ骨格が追加されブレース/シェアプレートなど補強材を追加。構造用接着剤やレーザー溶接技術(LSW)など細かな部分まで最適化が図られた。主要骨格部材にはアルミや超高張力鋼板が最適配置され軽量化も追求している。サスペンションはフロントがハイマウント式マルチリンク、リアはローマウント式マルチリンク。動きだしから素早く反応する新ショックアブソーバーを採用。タイヤは標準が235/55R19、opで245/45ZR20を装着する。

クラウン後継車と表現できる高い完成度。「乗りたい!」と感じる

 19インチタイヤはしっとりした足の動きとアタリの優しさが魅力。ただし、細かい振動や追い込むとタイヤが負けている印象がある。一方20インチ仕様はすっきりした足の動きを示し、振動吸収性も優秀。走りがいいだけでなく快適性も十分以上。総合的なバランスは20インチのほうがいいと感じた。

 新型MIRAIは「ほしいクルマを選んだらパワートレーンがFCVだった」というサルーンだ。少々不便を強いられたとしても、乗りたい_と感じる強い魅力がある。先日、クラウンがセダンをやめる、という報道が流れたが、新型MIRAIは、実は「次世代クラウン」なのかもしれない。

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みんなのコメント

4件
  • バカ記事。
    記事タイ「レクサスを超えた!?」なのに、記事本文にはレクサスのレの字もない!!
  • クラウンを無くしたことだけはナンセンス
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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